こんにちは。佐々木です。

日本でKindleが発表されてから、私もダイレクト出版(セルフパブリッシング)に挑戦しはじめ、これまでに3冊の本を出版してみました。詳しい情報の公開は規約違反になるようなのでざっくりとだけ申しますと、リリースから3週間で数百冊ほど売れました

しかし、Kindleにアップロードしてただ放っておいたわけではありません。
さまざまな宣伝方法を試しました。

そこで今回は、「ダイレクト出版本を無料で宣伝する7つの方法」と題して、私が実際に試みた方法をご紹介します。今後、ダイレクト出版に挑戦するみなさまの参考になれば幸いです。

施策は、効きそうな順に並べています。下にいくほど効果が感じづらい内容になっていますので、まずは上からお試しになることをお薦めします。


1 まずは「Amazon」


基本情報(タイトル、表紙、商品の説明、紙の本の長さ)


本の購入にあたって、読者が必ずチェックするページです。魅力的な「タイトル」や「表紙」をつけるのはもちろんのこと、本の内容をイメージさせる「説明」部分には徹底的にこだわりましょう。
わずか数行の説明で終わらせている本も数多くみかけますが、最大で4,000文字まで入力できるこのエリアを活用しない手はありません。本の「もくじ」をすべて掲載するのはもちろんのこと、本の内容紹介をネタばれすれすれまでこってりと書くぐらいでちょうどよいと思います。また、読者に信頼感を持ってもらうために、著者に関するプロフィールを詳しく記入するのもお薦めです。

もうひとつお薦めなのは、「紙の本の長さ」です。紙の本のように厚さや重さを確かめられない電子書籍ですので、ページ数はその本の価格が妥当かどうかの重要な判断基準になります。
単にアップロードしただけでは表示されない場合が多いようですので、その場合は「お問い合わせフォーム」から連絡をしましょう。そうすると順次対応されていくようです。

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掲載例。「紙の本の長さ」は「登録情報」の部分に掲載されます。


著者セントラル


KDPに限らない著者向けの機能に「著者セントラル」があります。
著者名をクリックしたあとに表示されるページを編集できる機能で、プロフィールの文章を入力できる他、Twitterアカウントを連携させることもできます。



掲載例。

サイドバーでは、「こんな商品が買われています」という著者のレコメンドも行われます。つまり、このページを作っておけば、自分のページも誰かのページで紹介されるわけですね。

管理画面からは自分の作品のランキングの推移も確認できますので、ヘルスチェックの意味でも登録をお薦めします。


2 やっぱり「ブログ」


自作をしっかりと紹介をするには、やはりブログが一番適しています。

ストアにアップロードしただけだと検索エンジンにはなかなか登録されませんので、ブログに情報をまとめることでSEOの効果が期待できます。また、Kindleやkoboなど複数のプラットフォームで販売する場合、情報を一元管理する公式サイトとして、ブログをもっておくとやはり便利です。



『Gene Mapper』の例。

例に挙げた『Gene Mapper』はWordPressを利用していますが、カスタマイズ性の高い「livedoor Blog」もお薦めです(PR)。


3 もちろん「Twitter」も


ブログとあわせてTwitterも併用することをお薦めします。
自作を読んでくれた読者や、共通の趣味を持つユーザーとのコミュニケーションを通じて、新しい読者を獲得する機会が増えます。



『未来少女ミウ』の山田佳江さんの例。


4 それを「Togetter」でまとめる(まとめられる)


次に紹介するのは、Twitterによって発生した会話が、Togetterでまとめられて、多くの人に参照されるという事例です。誰かの役に立つ情報発信をすることで、そのフィードバックが返ってきますので、結果的に自分もその恩恵を受けることができます。



【インタビュー】キンドル新人作家・山田佳江さん「『未来少女ミウ』は有料で50冊くらい、無料で100冊くらいダウンロードされた」

速報性が高く、過去ログが流れてしまいがちなTwitterも、このようにまとめなおすことで価値が出ますので、ぜひ活用をお薦めします。


5 整ったら「キンドる速報」にタレコミ


本を出版し、プロモーションの準備が整ったら、この「キンドる速報」に自薦をしてください(自薦・他薦の方法はこちら)。

編集部がチェックをして、「しっかり書かれていそうな本だな」と判断したら、まずは無料の広告枠で本の表紙と購入リンクを表示します。

Adsy by キンドる速報@したらば掲示板

したらば掲示板での掲載例。右サイドバーに表示。
1日に1,000万回表示される広告枠の中に、ランダムで表示されます。

編集部が実際に読んでみて、自信をもって紹介できる内容だと判断した場合には、この「キンドる速報」のレビューで紹介します(レビューの一覧はこちら)。
その本はさらに、livedoor Blogの記事下の広告枠でプロモーションをします。

Ady by キンドる速報@ライブドアブログ

livedoor Blogでの掲載例。記事下に表示。
1日に1,000万回が表示される広告枠の中に、ランダムで表示されます。
ここでは、本の価格やクリック数などの詳細な情報も表示します。

ここでPRです。livedoor Blogでは、ブログの記事をEPUBに書き出す機能を提供しています。そこからKindleでの販売も簡単に行えるようになっていますので、ぜひご利用ください。

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作成例。こんな感じに仕上がります。

livedoor Blogの詳しいご利用方法はこちらからどうぞ。


6 飽くまでも利用者のために「NAVERまとめ」でまとめる


まず誤解のないように申し上げますが、ステルスマーケティング的にNAVERまとめを使ってはいけません。飽くまでも、利用者が必要とする情報として、欠くべからざる文脈が見つけられたときにだけ、自作をまとめとして紹介しましょう。そうでない場合は、規約違反になる可能性がありますので、十分にご注意ください。

NAVERまとめ


7 やらないよりは「hon.jp レジスター」


日本国内の電子書籍を網羅的に検索できる検索サイト「hon.jp」。Kindleやkoboに個人的にアップロードした本でも、申請をすれば数日以内に登録が完了します。ストアにリンクもされますので、やらないよりはやっておいたほうがいいでしょう。

hon.jp


以上で「ダイレクト出版本を無料で宣伝する7つの方法」は完了です。
せっかく作った本は、より多くの読者に届けたいですよね。
どれも無料で試せるものばかりですので、みなさんもぜひ挑戦してみてください。

他にもこんな方法があるよ、という方はぜひコメント欄でお知らせください。
それではまた次回、機会があれば続編「有料で宣伝する方法」で!


関連リンク


Kindleインディーズ本の適正価格は?- Togetter
記事タイトル画像 : http://www.flickr.com/photos/platformlondon/5225232682/

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