みなさんこんにちは!
福袋よりセール派☆カンザキです。

お仕事でスーツを着用なさる方、それは『つるし』ですか?『仕立て』ですか?
アパレル用語で『つるし』とは、ハンガーで店頭に吊るされた、大量生産スーツのことを言います。『仕立て』は体に合わせて作る一点もの。オーダーメイド品のことです。

今回は、スーツに半端無い愛と情熱を傾けているスーツ・スタイリストが書いた『スーツ本』をご紹介いたしましょう。
いままでつるしのスーツしか買ったことがない男性はご一読をオススメします。これを読んで一着仕立てると男前が上がるはずですよ!
スーツ男子好きな女性もお読みになると萌えが加速するかと。写真は少なめですので、文章で妄想を膨らませてください。

これで良いのか!にっぽん人のスーツ文化これで良いのか!にっぽん人のスーツ文化
著者:春貴政享
販売元:DoCompany
(2012-12-26)
販売元:Amazon.co.jp

公務員からオーダースーツ販売へ転身した異色な男のスーツへのこだわり。15年以上スーツとは何かを考え、日本人のスーツ文化の危機感を訴える。
日本にスーツが入ってきたのが遅いわけでも無く、センスが悪い日本人が多いわけでも無く、なのに世界的に見て日本人のスーツスタイルは何かが変である。トップレベルでの変革が必要なほど危機感がある日本人のスーツ文化を解説しています。


使い捨ては得策ではない


著者の春貴政享さんは、地方公務員として勤務後にオーダースーツの会社に転職、のちに独立しオーダースーツ専門店DoCompanyをオープンさせたという経歴の持ち主。
ここまでくると、もはや「スーツオタク」なんじゃないかと。(賛辞です)

本文はスーツ文化とは何か、という切り口で、スーツの歴史・時代のファッションリーダー・海外事情・スーパークールビズの失敗例・量販店製品等を多岐にわたって紹介しています。
平成の今、スーツ文化の根底が崩れかけているそうです。

これからの日本にスーツ文化の大切な事を伝えていかなければいけない時期なのですが、時代が悪いのか不景気な時代を迎えています。


とのこと。

「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、これがスーツ業界に当てはまってしまったようで…。

量販店の1~2万円程度のスーツは、安物だけあって縫製が悪く形が崩れやすい。素材も弱く、せいぜい1~2年でダメになってしまいます。
オーダー品は値段は数万円からこだわれば上限はありません。ですが、体にぴったりと合うので着心地よく、体型が大きく変わらない限り10年以上持ちます。デザインは廃れませんし。

また、値段の差は気持ちにも表れます。
安いものは雑に扱いますが、高いものは丁重に手入れしますよね。大事にすれば、それだけ長持ちしますし味が出ます。

しかし、こうも不景気では使い捨てされる安物にばかり目が向いてしまう。スパイラルにはまりつつあります。

本文中に、

「スーツへの考え方」を学び、「スーツの礼儀マナー」を知り、「スーツへのこだわり」を理解すること。(中略)よりよいスーツ文化のために一人一人の意識が大切です。


とあるように、本文通して、『スーツ』を熱く語っていらっしゃいます。
モノの歴史と文化をかいま見ることで「良いものを大事に使う」という意識が芽生えました。

仕事着として何気なく着まわしている『スーツ』。この本を参考に、自分を上げる相棒としてひとつ、上質なものを仕立ててみませんか。

男前度
★★★★☆(4)
ファッション専門度
★★★☆☆(3)
トリビア度
★★★★☆(4)
総合
★★★☆☆(3)

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