みなさんこんにちわ!
鶏のから揚げ+マヨネーズ+七味が好き☆カンザキです。
カロリー?七味のカプサイシンで燃焼ですよ!

本日は、全身からマヨネーズ愛が溢れているこちらをご紹介いたしましょう。

マヨネーズマヨネーズ
著者:オドネル・ケビン
(2013-01-22)
販売元:Amazon.co.jp

「幼い頃から、僕はいつか自分に合ったマヨネーズに出会うことを夢見ていた」。
自分の好きなマヨネーズが見つからない僕。一方、思いを寄せる彼女は自分の好きなマヨネーズを知りながら、あと一歩を踏み出せずにいた。

日本在住の米国人作家オドネル・ケビン初の日本語による短編小説。その繊細な言葉が織り成すファンタジーの世界は、自分らしく生きたいと願うすべての日本人への心温まるメッセージ、ユーモアあふれる応援歌である。


筆者はアメリカの方ですが、日本で小説家になることを目指しており日本語が堪能です。さらに日本人による編集が入っていますので、安心してお読みいただけます。アメリカのユーモアを日本語で表現するとこうなる、斬新なコメディです。

マヨネーズワールド


『マヨラー』という、何にでもマヨネーズをかける人が注目された時期がありました。しかし、この主人公は『本物』です。マヨラーだなんてカワイイもんじゃありません。むしろ『マヨネーズ』です!(本名が)

主人公の名前は『マヨネーズ』。彼女の名前もマヨネーズ。会社の名前も、店名も、飲み物もすべてマヨネーズ。

「僕は顔を洗いにユニットバスに向かった。冷たいマヨネーズをベタッと顔にはりつけると、すぐリビングに戻り、マヨネーズ色をした制服のワイシャツを着始めた」
<中略>
「誘ったのは、もちろん僕の方だった。お先に失礼しマヨと言って会社を出る時、勇気を奮って、受付の前で立ち止まった。マヨネーズちゃんはいつもと同じように、疲れた顔で細い指をパソコンのキーボードに走らせていた。僕に気づくとお疲れさマヨ、と視線をパソコンから外さずに言った。
「明日、マヨネーズでもどう?」
「美味しいマヨネーズをおごってくれるなら…」
「いいよ」
「私高いマヨネーズが好きだからね」



おわかりいただけたでしょうか。

この世界はマヨネーズで出来ているのです。

マヨネーズを数えてみた


作中でどのくらい「マヨネーズ」が連呼されるか数えたところ494回。別集計で「マヨ」連呼は106回で、合計600マヨでございます。(真世・Maioneseはカウント外)
※マヨ違いがありましたらコメント欄よりお申し付けくだマヨ。

マヨネーズに飛び込む主人公


物語は、主人公のマヨネーズが悩みを抱えているところから始まります。いつもどおりマヨネーズの訪問販売をし、気になる女の子とデートする。自社製品を好きになれないまま繰り返す毎日はマヨネーズちゃんとの出会いをきっかけに、幼い頃抱いていた「いつか自分に合ったマヨネーズに出会う」欲求を思い出すのです。

言うなれば「マヨネーズをかぶって人生賛歌」
割腹絶倒な文体ですが、主人公はどこにでもいるサラリーマンなので、「自分は将来、この仕事を続けていけるのかな?」といった悩みに共感できると思います。

本文中の「マヨネーズ」は、一読するとただの食べ物の話のように読めますが、実は仕事や人生観を比喩した読み方もできます。始めはマヨ連呼に笑えますが読みすすめるうち、働くことの意義や将来について言及しているように聞こえてくるのです。マヨネーズはどのような決断を下すのでしょうか。

マヨラーにオススメしたいのはもちろんですが、日常に疲れ「笑い」が足りない社会人へ強くオススメします。読了後は、マヨネーズのこってり感がありつつ、爽やかです。ぜひご賞味くださいませ。


  • マヨネーズ
  • 著者:オドネル・ケビン
  • 価格:199円
  • 読了にかかる時間:約1時間(個人差があります)
コメディ度
★★★☆☆(3)
物語引き込まれ度
★★★★☆(4)
ダイエットは明日から度
★★★★★(5)
総合
★★★★★(5)



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