こんにちは、『きんどるどうでしょう』のZONです。

今回も「つんどく速報」さんのスペースを頂戴して、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビュー「KDP最前線」ダイジェストをお送りします。

今回も5名のKindle著者さんに出版のキッカケや作品の特徴をお伺いしましたよ。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか!


第76回:『途上国海外生活~持っていくと良いモノ』作:西村靖夫


途上国海外生活~持っていくと良いモノ~途上国海外生活~持っていくと良いモノ~ [Kindle版]
著者:西村靖夫
(2013-03-09)

途上国でこれから始めようとする人、途上国生活を疑似体験したい人に、途上国に本当に持っていく必要があるものは何か、「あ~、持ってくればよかった・・・」と後悔する前に読む本。そして、途上国でパソコントラブルに遭わないためには、どうしたら良いかについてIT技術者として途上国で技術指導をしてきた著者が教えます。
東南アジアの小国ラオス、アフリカ南東部の小国マラウイ、そしてタイと通算6年間の途上国での海外生活経験を持つ著者が、ずばり、これから途上国で海外生活を始めるにあたって何を持っていったらよいか、これを書いた本です。「あ~、持ってくればよかった・・・」と後悔する前に読んでください。途上国に行ってみよう、と思う人にとっても海外での生活がより具体的にイメージでき疑似体験できるでしょう。本の中では、最近まで生活していたマラウイとラオスでの経験から具体的に事例をあげて、なぜ、持ってくる必要があるかを説明します。
また、今や必携となったパソコン、周りにコンピュータの詳しい人もいない海外で壊れたらどうします?ネットも仕事も出来なくなります。IT技術者である著者が、実際のトラブル事例をもとに、どうしたら少しでもトラブルを避けることが出来るかを教えます


――この作品を書いたキッカケを教えてください
途上国で生活を始めてから「あ、忘れた!」、「あ、壊れた!」と後悔しないでほしい、「あ〜、持ってきて良かった」とホッとしてほしいという思いで書きました。ある意味、これが全てです。
「途上国での生活どうでした?」、「うーん、大変だった。」では、何もわからないし、「現地では何でも入手できるよ!」とか言われると、「本当?」ってツッコミたくなりませんか?日本だったら、すぐに入手出来るものでも、途上国だと国中いくら探しても見つからないのです。郵便も時間がかかるし、必ず届くとも限りません。パソコンとか壊れたら、ほんとショックです。
途上国での生活経験がない人でも、何が大変だと言っているのか疑似体験出来て、もう少し具体的にイメージしていただくことができればな、と思っています。


続きはこちらから:http://kindou.info/9911.html#more-9911


第77回:『Mary,my sweet.』作:呂比須一郎


Mary,my sweet.Mary,my sweet. [Kindle版]
著者:呂比須一郎
出版: ごるごんぞーら
(2013-02-23)

過去、その強大な力を背景に栄華を誇った帝国リュギアス。現在その帝国は滅び、大陸には東西南北の4大国家が存在している。長い戦乱の日々が続く中、疲弊していた各国は融和の道を模索し始める。そして、かつて帝国の存在していた中央リュギアス、そこに議会を中心とした学院都市の運営を開始する。
かつての帝国人の子孫、中央人であるリューク・ゲイサムは学院の命により歴史編纂に携わることとなる。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
当時(2007年)就職活動中でゲーム会社へのアピール用でした。小説を書き始めて10年くらいでシナリオライター志望でしたが、特にイベント参加や新人賞の実績もなかったので、これじゃあいくらなんでも弱すぎると思い、泡を食ってそれまでアイディアだけ存在していたものを形にした覚えがあります。結果は面接までは行き、『熱意だけは評価』してもらった感じですが。
あとは大学1年生のときにイギリスに留学して『感じたことを生きている内に』詰め込んでおきたいと思ったからです。作品の舞台も留学していた土地がモデルで、この大学がなかったらこれは経済回ってないだろうな、とか思ったりするくらい学校が中心にあるんです。書いている頃に流行っていたライトノベルに学園都市ものがあって、丸かぶりしてんなーと苦笑いしてたのはいい思い出です。最近も某巨大掲示板発のアニメに似たシーン&セリフがあって、創作って難しいと痛感する日々です。天地神明に誓って、どちらも原作の中身知らずに書いています。本当に頭が痛いところですが、そういう市場調査ができていないのが今も自分の甘さであり、今後の課題だと思っています。


続きはこちらから:http://kindou.info/9979.html#more-9979


第78回:「lilium」作:鈴乃あみ


liliumlilium [Kindle版]
著者:鈴乃あみ
出版: 鈴乃あみ
(2013-03-09)

pixivで公開していた女子高生同士の恋『女子ドリル』、大人の女性と小学生の女の子の恋『女の子に必要な物は』、リフォーム業者とその家の娘の恋『ハートリフォーム』、そして書きおろしのミュージカル女優とそのマネージャーの恋『オンステージ』の4つの百合作品を収録した、短篇集。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
2013年の初めに、タブレットPCが欲しくて『Kindle fire』を購入したのがそもそもの始まりです。
元々サイトなどで長く小説を書いていたので、趣味の延長線でラノベのコンテストに投稿しようかな、と思っていた所で『Kindle fire』を買い、『電子書籍』の存在を知りました。
正直買ってから気づくのも遅いんですけど、調べてるうちに個人出版している方の作品が目についたので、「あ、これ一般の人も出せるのか。出してみるかなー」という軽い気持ちで始めました。
元々今回の『lilium』とは別の長編のネタをサイト用に考えてあったので、これを発表するつもりだったのですが、書いてからやっぱり作れないや!となるのが嫌だったので既に発表済みの短編を集め、色んな意味でハードルを下げた『lilium』を試作しました。
二次創作から始めて、完全独学で、しかも百合で、表紙も全然中身と関係ないし、萌え絵でもない「お前誰だよ!」みたいなイラストで、しかも挿絵も無い、ハードル低めどころか至らなさMAXの本になっちゃいましたが、一時期ランキング16位ぐらいまで上がっててもう……DLしてくれた方には感謝しかありません。ありがとうございます!
たとえ誤字脱字があっても、修正漏れがあっても百合好き素人の度胸と、おにゃのこへの愛と、萌えだけは隅から隅まで詰め込んだつもりです!


続きはこちらから:http://kindou.info/10036.html#more-10036


第79回:「映画ヒッチハイク・ガイド 2011年公開映画編」作:元木一朗


映画ヒッチハイク・ガイド 2011年公開映画編映画ヒッチハイク・ガイド 2011年公開映画編 [Kindle版]
著者:元木一朗
出版: ライブログ
(2013-03-12)

この本は、Amazonで映画のビデオを購入したり、レンタルビデオ屋さんで「何を借りようかな?」と迷った時のガイドブックです。2011年に公開された主要な洋画33本、邦画27本を公開日順にまとめてあります


――この作品を書いたキッカケを教えてください
私は2004年からブログを続けていますが、ブログのメインコンテンツはラーメンを中心としたグルメ情報、映画情報、バイオテクノロジー関連、サイエンス・コミュニケーション関連などになります。これらの情報がかなり蓄積されてきていて、それをどうやってマネタイズ(=収益化)するかを考えていました。これまでもアゴラブックスから電子書籍を出版していますし、この1年ぐらいコンテンツメーカー(=売文家)の間で大流行の有料メルマガへの参入も検討したのですが、どれも成果が不透明でした。
また、私はネット以外で『空想科学ノンフィクション』の作家として活動中です。この分野も含め、一般書籍も数冊出版しているのですが、出版社の動きが遅いことや、編集者のハンドリングなどに不満がありました。既存の出版業界に対する最大の不満は既存のスキームにおける、作家・編集者以外の、印刷や流通に関する部分への配慮です。この『部分』とは、換言すると『これまで仲良くやってきた業界のうち、電子化によって冷や飯を食っていくことになりそうな部分』ですが、この配慮のお陰で、出版社の傘の下にいない『作家』や、『フリーの編集者』がとばっちりを受けています(もちろん、出版社の社員も受けているでしょうが、会社に守られていない分、私達の方が被害が大きいと思っています)。ただ、こうした配慮は全否定されるべきものでもないと思っています。
作家は「あいつらはけしからん」と考えるのでなく、自分たちで新しいスキームに乗り出していくべきだと考えています。作家が動き出せば、作家が中心となって、出版という業界の再構築が進んでいくと考えています。
こうした状況にあって、登場したのがKindleダイレクトパブリッシング(KDP)です。KDPは、今までの電子出版ツールよりも格段に使いやすく、また可能性のある出版プラットフォームでした。私は無名ではあるものの、一応『作家』という肩書きを持っていますから、評論家としてではなく、作家として、出版業界の再構築に参加したいと思い、KDPによる出版を開始しました。今年は『毎月1冊』『1年間12冊』を出版したいと考えています。
本作のキッカケは、KDPというプラットフォームが提供されたことです。この本は2011年に公開された主要な映画のレビューで構成されていますが、一部のレビューはかなり辛辣で、「観る価値はない」というコメントもあります。こうした表現は、既存の出版プラットフォームには乗りにくく、一般の出版社から話をいただく可能性も非常に低いという自覚がありました。KDPが存在して、初めて実現する企画でした。


続きはこちらから:http://kindou.info/10059.html#more-10059


第80回:「これから行く秋山くんのために綴る、英国のABC。」作:竹内亮


これから行く秋山くんのために綴る、英国のABC。これから行く秋山くんのために綴る、英国のABC。 [Kindle版]
著者:竹内亮
出版: ギアッチョ出版
(2013-03-08)

ボーイズビーを読んで育った僕は、「何の取り柄も無い自分の事に対して、なぜか好きだという可愛い女の子が現れてアプローチしてくる事」を夢見続けていた。
そして2000年、英国ブライトンにやってきた二十歳の僕は、英国でABCを学ぶ。
ボリュームも中身も軽い、妙な青春のお話。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
出版に至ったのは、タイトルに冠している、自分の後輩、秋山くんの旅立ちです。実は、会社の先輩が先行して子育て系電子書籍を出版していまして、自分もちょっと電子出版のプロセスを経験したいな、という動きが前段としてあります。
コンテンツ自体は大学時代、ウェブにアップしていた留学日記を再度焼き直しました。趣味の物なので、思い出しながらノロノロと書いていたのですが
ちょうど秋山くんの話があり、彼へのドッキリ餞別のつもりでまとめることができました。
そのため、当初は彼だけに出版をお知らせしていました。「僕の名前を勝手に使って、ワイセツな話を書かないでくださいよ!」といった反応が来るのをワクワクしながら待っていたのですが、
試しにKDPのレポートを確認してみるとダウンロード数がおかしな数になっていたのできんどるどうでしょうさんに取り上げられていた事をそこで知りました。秋山くんをドッキリにはめるつもりが、逆に自分がドッキリさせられました(笑)


続きはこちらから:http://kindou.info/10092.html#more-10092


次回予告


「そのプロットを解明してみようと、自分の知的好奇心を満たすために書き始めてみました。」
「今まで「外国人しか知らないものを描け」というアドバイスを踏まえて「留漫。」を出したのです。」
「福美ちゃんの姿に感銘を受け、命の大切さや地道に社会を支える人たちをテーマにコラムを書こうと思ったのです。」
「より自分好みのものを、自分の楽しみのために書き出したのきっかけです。」
「パン教室を主宰していますので、以前から”レシピ本”の発刊には興味がありました。」


次回は傑作ミステリー小説を独自に調査したトリック解説本や、話題になった漫画家を目指す留学生のエッセイコミック、元メディア人による3.11に関するインタビューコラムや、シャーロックホームズの情熱的な友情本、ハイクオリティなオーガニックパンの作り方など、気になるKDP本が満載だっ!これからもKDP最前線をよろしくぅっ!

きんどるどうでしょう http://kindou.info/
このサイトはAmazonKindleってどうなんだろう?という疑問からスタートし、著者の声や新刊、値引き本などKindleのあらゆる情報をお届けしています。

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