こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

今回ご紹介するのは、リアル中学2年生(中二)が書いたライトノベルです。すでに成人している作者が、実家の物置でホコリをかぶっていたフロッピーディスクから発掘して、それをキンドルストアで発売してみたという、いわくつきの一品。


我が名は魔性我が名は魔性 [Kindle版]
著者:清田いちる
出版:ピヨピヨブックス
(2013-04-30)

一部で話題沸騰だった、僕がリアル中二つまり14歳の頃に書いた小説を公開。

完全に黒歴史で、中二病どっぷりです。手抜きなしに、以下の中二病的要素全部入りです。

● 超能力
● 天使と悪魔
● 無敵モード、俺TSUEEEEEE!!!
● SFっぽいギミック
● ポエム
● かめはめ波的なものを発射
● マンガチックなギャグ
● 潔癖な倫理観

【あらすじ】
イエス・キリストとその家族を抹殺するために、現代から過去に送り込まれた超人間兵器「魔性」。二千年前のエジプトで彼が見たものは……

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。



ヒトラーが造らせた超人間兵器


時は、西暦1945年。第三帝国ことナチス・ドイツ最高の頭脳のひとり『レオスピツ・ド・ワゴン博士』によって、おそるべき実験の成果物がその姿をあらわします。

超人間兵器(スーパー・ヒューマン・ウェポン)。66体の純粋アーリア人たちの遺伝子を採取し、最高の工学技術によって結実させたもの。その人ならざる青年は、大総統ヒトラーによって『魔性(ましょう)』と名付けられるのです。(゚∀゚)ウヒャ~

タイムトラベルによる、キリスト抹殺指令


スーパー・ヒューマン・ウェポンこと魔性くんは、ヒトラーの大魔術によって、およそ2000年前のエジプトに時空転送されます。目的は、聖家族(キリスト一家)の抹殺。指令のくわしい目的は語られませんが、あとの展開が気になる設定です。

人造生命が、神の偉大さを思い知る


魔性くんは超人間兵器なので、キリスト一家を惨殺することなど簡単です。しかし、いざ赤ん坊のキリストと母マリアの姿を目の前にして、殺害をためらってしまいます。

圧倒的で神々しい『愛』をまえに圧倒されてしまった魔性くん。人造生命であるがゆえに、決して手に入れることができない神の愛に対する渇望……。苦悩の果てにおとずれるラストでは、大悪魔たちとの激しいバトルが繰り広げられます。目から怪光線!

どこに出しても恥ずかしくない黒歴史


リアル14歳のときに書いた中二病小説というキャッチコピーで発表されていたので、どんなヒドイ内容かと思いきや……けっこう楽しめますよ!

とくに中盤における、神という存在を理解するためにいろいろ行動したり悩んだりするくだりなどは、れっきとした成長小説(ビルドゥングス・ロマン)の要件を備えています。読みごたえがありました。

本書を20代や30代の作家志望が書いたのなら星3つですが、14歳でこれほどのものを書き上げたいちる少年には、時空を超えて星4つを進呈いたします。

著者について


清田いちるさん(@kotoripiyopiyo)。『きよた・いちる』と読みます。2003年から続いているブログ『小鳥ピヨピヨ』管理人。中二病&黒歴史じゃない小説『アボカドの弾丸』も、キンドルストアにて好評発売中。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。

  • 我が名は魔性
  • 著者:清田いちる
  • 価格:294円
  • 読了にかかる時間:約2時間(個人差があります)
「中二病」度
★★★★☆(4)
「ライトノベル」度
★★★★☆(4)
「続編あるかも」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★★☆(4)

大号外!


『我が名は魔性』の続編が発掘された模様。

『我が名は魔性』の続編を発掘しました(泣):小鳥ピヨピヨ


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