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ファストフード店のポテトの原価は10円! CDやコミックはレンタルで十分! いまから1,000年以上前にも、外食の割高感や所有することの虚しさを主張する人が存在していたようです。


わたくし版「方丈記」現代語訳わたくし版「方丈記」現代語訳 [Kindle版]
著者:鴨長明 翻訳:あやまり堂
出版:あやまり堂
(2013-04-18)

中世随筆の「方丈記」の、わたくし版現代語訳です。
全編を通じて現れる「無常観」を、要するに【ニートの愚痴】だという観点から、まじめに現代語訳にしています。

それぞれの区切りごとに、原文と、訳者が分らなかった言葉や人名、出来事など、詳細な註を付しています。

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。



日本三大随筆のひとつをわかりやすく


清少納言『枕草子』、吉田兼好『徒然草』、鴨長明『方丈記』。日本の中世における代表的な随筆(エッセイ)です。随筆とは、著者が日常をすごすなかで考えたことなどを記したものをいいます。

一説によれば、方丈記の成立は1210年ごろと言われています。1192つくろう鎌倉幕府のあたりですね。ひらがなと漢字が混ざった文章、つまり我々があたりまえのように使っている和漢混淆文によって書かれたものとしては初期のころの作品です。

わかりやすい解説と読みやすい文章


方丈記は、すぐ読み終えられる古典として有名です。およそ9,000字。400字詰め原稿用紙にして20枚程度のものです。夏休みの読書感想文向けだと思います。

本書は、原文と現代語訳を交互に読み進めていく形式です。ほかの著者の現代語訳も参照しており、できるだけ正確な訳になるよう注意が払われています。

鴨長明=ニート?


本書『わたくし版「方丈記」現代語訳』では、著者の鴨長明(かもの・ちょうめい)を、あえてニート呼ばわりしています。

長明さんは、京都のわりと有名な神社の家に次男として生まれました。お坊ちゃんです。はじめ働く意思はありましたが、したい仕事に就けず、ヘソを曲げて行方をくらますなどしたのち、50歳ごろ出家します。そのあとに方丈記をしたためました。

現代の一部ネット言説に通ずる主張もある


宮仕えしている人を『社畜』呼ばわりしたり、牛車を見せびらかすように乗りつけ、きらびやかな衣服に身をまとっている世の貴人たちを『電通に踊らされてる m9(^Д^)プギャー』呼ばわりしていたり。

現代においても見受けられる、挫折した人間のひがみを強調した現代語訳に仕上がっています。おもしろくするために曲解しているといえなくもありませんが、鴨長明のうまくいかなかった人生を眺めると、かならずしも間違った解釈とはいえません。

長明が生きた時代は、とにかく波乱の連続でした。地震・飢饉・遷都の失敗など、世相がめまぐるしく変わったので、いわゆる『さとり世代』なのかもしれません。欲がすくない草食系男子っぽいところも、現代に通ずるところがありますね。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「ユニーク」度
★★★☆☆(3)
「ためになる」度
★★★☆☆(3)
「働いたら負け」度
★★★☆☆(3)
「総合」
★★★☆☆(3)

著者について


あやまり堂さん(@ayamarido)。『あやまりどう』と読みます。方丈記のほかにも、宇治拾遺物語の現代語訳にも挑戦しているようです(外部リンク

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