こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

家族で旅行してますか? 今回ご紹介するのは、理想の子育てを追求した男のロマンあふれる物語。


モーターホaームがやってきたモーターホームがやってきた [Kindle版]
著者:藤沢秀一
出版:藤沢 秀一
(2013-03-12)

 30年間つづけた仕事も、一時代を終え、昨年、会社を閉じた。

 傍から見ると自由度が高いと見られがちな自営業も、サラリーマンと変わらず、いろいろな悩みや苦しみを抱えながら生きている。

 常に偏見の眼と戦いながらも、一部の信奉者に支えられつづけ、子供たち五人を無事育て上げることができた。五人の子供たちを家族の団結心を持たせながら、いかに育てるかが私達夫婦の課題だった。
 
 中古モーターホームは、私達家族にとって、一生の記憶に残る思い出と家族間の絆を確かなものにしてくれた。

 そんな経験を小説化することで、今子育てを終え、還暦後の生活に入った今だからこそ見えてくる私達なりの家族像を表現してみたかった。

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。


大黒柱のひそかな願い


著者の藤沢さんは、30年の長きにわたり、リサーチを業務とする自営業者として、5人のお子さんと奥さんとお母さんを養ってきました。

24時間体制で顧客の要求に答える忙しい日々を送りつつ、長期休暇を確保しやすい身軽さを利用して、長期の家族旅行をしたいと考えます。

モーターホームとは?


わかりやすく言うなら、キャンピングカーです。

厳密には、2~3日のキャンプ旅行を想定して利用するものではなく、少なくとも10日間の長期滞在を可能とする設備をそなえた自走式の大型キャンピングカーのことを『モーターホーム』といいます。

重量8トン以下のものが豊富で、普通運転免許で運用OK。高速道路においても、普通自動車扱いの料金で通過できます。

著者いわく、欧米には『モーターホーム・ツーリズム』という余暇スタイルが存在するそうです。あちらではそのための施設や設備が充実しており、1ヶ月間をモーターホームだけで過ごすことができるそうです。

さまざまなトラブルを乗り越えて


幸いなことに、状態の良い中古のモーターホームを入手することができた藤沢一家。10日間の計画で、四国旅行を企てます。

大型バッテリーとプロパンガス発電機を搭載。エアコン、大型冷蔵庫、電子レンジ、水洗トイレが使えるので、これなら日本全国どこでも行ける! 藤沢一家は、胸を踊らせます。

しかし。事前に運転の練習はしたものの、ほとんどぶっつけ本番で出発したため、旅先ではさまざまなトラブルに見舞われます。

リッター・6キロメートル


藤沢家モーターホームの燃費です。いたずらにエアコンを使用すれば、さらに燃費が悪化します。いかにプロパンガス発電と併用するかがコツだそうです。

ほかにも、下水タンク問題。家族8人が使用すれば、2日で収容量いっぱいになる計算です。旅先において、常識的かつ穏便に処理するためには、どうすればいいのか?

感想


さまざまなトラブルに遭遇し、それを創意工夫で乗り切っていく様子は、まるで満身創痍の潜水艦で航海していかのごとく。さしずめ、ウィネベーゴ社製モーターホームは、ネモ船長率いるノーチラス号ですね。

現代アレンジ版『海底二万里』(『ふしぎの海のナディア』原作)だと言っても……とは、若干大げさですが、読んでいてワクワクさせられました。個性的な奥さんやお子さんたちのやり取りも見どころです。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「理想の父親」度
★★★★☆(4)
「わんぱくでもいい」度
★★★☆☆(3)
「たくましく育ってほしい」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★☆☆(3)



著者について


藤沢秀一さん(@fujisawas1)。『ふじさわ・しゅういち』と読みます。すでに6冊のKindle本を発行。今後もハイペースで作品を発表していく予定のようです。

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