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つんどく速報ライター☆イマガワです。

ミュージシャンの『税務上』の定義、知っていますか? 答えは……CMのあとで!


路上生活365日路上生活365日 [Kindle版]
著者:斉藤竜明
出版:カルカッタレコード
(2013-05-20)

北は旭川から、西は大阪まで。全国60ヶ所・700回を超える路上パフォーマンス! 皆様の想像を遙かに超えた実体験、そこから厳選されたストーリーの数々!

日本で最も有名な職業路上ミュージシャン「斉藤竜明」。同業者も必見! 最強の路上演奏ハゥトゥードキュメントです!

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。


答え → 『収入の50%以上を音楽でまかなっていなければ、ミュージシャンとしては認められない』 (本書内から引用)


路上生活といっても『ホームレス』ではない


本のタイトルが『路上生活365日』なので、ホームレスの人が書いたセルフパブリッシング本なのかと思いきや……ちがいました。

この本は、毎日路上で音楽を奏でて生活をしている人(ストリートミュージシャン)の自伝なのです。

拾ったギターで走りだす


斉藤さん。じつは、若いときは漫画家志望でした。

何度となく持込を続けるうちに「描きたいもの」が描けなくなってきていた。 「売れるもの」を描かなければ、「漫画家」にはなれない。

そして「描きたいもの」で「売れる」だけの実力が私にはなかった。どうしても描きたいものしか描きたくなかった。

人生に行き詰っていたある日、斉藤さんは1本のギターを拾います。そして、ミュージシャンになろうと決意します。

人生の転機


それまで漫画家志望だった人間が、ギターを拾ったからといって、いきなりプロミュージシャンを目指すなんて……無謀な行為です。

斉藤さんも、それを十分承知していました。はじめのうちは、2つのアルバイトを掛け持ちしながら路上で音楽活動をおこなっていました。

しかし。突然、アルバイト先を2つ同時に失います。この出来事により、斉藤さんは腹をくくりました。こうして、本格的な路上演奏生活がはじまるのです。

路上(演奏)生活ノウハウが満載!


さすが10年ちかく活動しているだけあって、本書『路上生活365日』には、ストリートミュージシャン活動にまつわるノウハウや体験談が詰まっています。

・展開撤収3分以内、全てを手荷物として持ち歩けること
・駅前のBGMに徹する
・必ず客としてトイレを借りるべし
・立ち姿勢で歌うとチップが入りにくくなる
・ホームレスの観客でも、チップ(現物)を投げ銭してくれる……etc

『展開撤収3分以内』や『駅前のBGMに徹する』というのは、ようするに通報対策です。

600回を越える路上演奏の中で通報を受けたのは1%にも満たない、という実績を裏付けるものだといえますね。

感想


目次立てがユニークです。活動の記録を、都内の主要駅前ごとにまとめています。

立川駅、渋谷駅、吉祥寺駅、池袋駅、上野公園など20箇所以上。各所の観客それぞれに、明らかに共通する特徴が見出されているのが面白い!

ちなみに、斉藤さんは赤羽駅周辺にもよく出没するため、人気マンガ『東京都北区赤羽 7巻』のなかでも紹介されています。知る人ぞ知る、有名人なのですね。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

  • 路上生活365日
  • 著者:斉藤竜明
  • 価格:390円
  • 読了にかかる時間:約2.5時間(個人差があります)
「武勇伝」度
★★★★☆(4)
「リアルな体験記」度
★★★★☆(4)
「テレビで観たことあるはず」度
★★★☆☆(3)
「総合」
★★★☆☆(3)



著者について


斉藤竜明さん(@GUNNSOW)。1969年生まれ、北海道出身。2013年3月には『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』にて、演奏を生中継する。代表作は『ある旅人の歌/フラノの歌』。YouTubeで検索すれば試聴できます。

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