こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

今回ご紹介するのは、正統派のサイコミステリーです。コチラ!


Testament ‐テスタメント‐(完全版)Testament ‐テスタメント‐(完全版) [Kindle版]
著者:栗見 鳴
出版:Marron Publishing
(2013-05-25)

「テレビ局に、人体の一部が送られてきたらしい」

警視庁十係の刑事・辻恭一のもとに、上司の十係長・村木征悟から電話が入る。
テレビ局に辻が駆けつけると、あまりの遺体の凄惨さに絶句し、その手口と遺体に添えられた〈神への復讐〉なる犯行声明文から、犯人が〈快楽殺人犯〉であることが判明する。

大学時代、辻はFBIの元心理捜査官からプロファイルの手ほどきを受けているが、日本の警察組織では煙たがられ、思うに捜査を進めることができない。

そんななか、犯人は次の犯行に及び、住民たちを恐怖に陥れていく。
様々な妨害のなか、辻は犯人に辿りつくことはできるのか?

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。


恩師の話と、ある事件


カイル・クリューガー。アメリカ人、元FBI捜査官。犯罪者プロファイリングの実績を買われて、日本の大学に講師として招かれる。

あるとき、クリューガーはテレビ局から取材協力を要請される。東京都下で起きた女児連続殺害事件に関するプロファイリングの依頼であった。元FBI捜査官であるクリューガーは、これを引き受ける。

そして、取材当日。都内のマンションの一室で……クリューガーの惨殺死体が発見される。

加えて、おなじ部屋の中には、テレビ局スタッフ5名の死体も見受けられ、部屋は激しく荒らされており、カメラやテープもすべて破壊されていた。

彼が刑事になった理由


その事件は未解決のまま。何者かによって殺された元FBI捜査官クリューガーには、犯罪者プロファイリングを伝授した弟子がいました。

辻恭一、27歳。本書『Testament ‐テスタメント‐(完全版)』の主人公であり、警視庁の刑事です。

『私立大学の文学部心理学科』出身でありながら、辻が警察官を志したのには理由がありました。恩師であるクリューガーを殺害した犯人を逮捕することです。

声明文は、惨殺死体に埋めこまれている


恩師の無念を晴らすために警察官になったものの、任官して5年半のあいだ、辻恭一がプロファイリング技能を活かす機会は訪れませんでした。

ようやく、その時はやってきます。都内のテレビ局に、惨殺死体が届いたのです。暗号詩めいた『声明文』と共に……。

感想


本書は、推理小説です。結末を迎えたときに真犯人が明らかになります。最大の見どころは『主人公を含めたあらゆる登場人物たちの異様なまでの疑わしさ』です。

たとえば、主人公の辻恭一は、惨殺死体が発見されるたびに『脳髄が痺れた』とか思っちゃう人です。やばい。しかもこの男は、快楽殺人事件の犯人に転じかねないような『重大なトラウマ』すらも抱えています。

他にも、市民の中からピックアップされた有力容疑者の面々においても、怪しい顔ぶれが揃っているのですが……。

じつをいうと、特別捜査本部の面々にも、疑わしい人物たちが何人も存在します。サイコミステリーにおいて、捜査側に犯人が潜んでいた……なんてことは珍しくないので、ミステリの読者として軽率な判断をするのは禁物です。

本書における犯人当ての難易度は『メフィスト』級です。かなり難しい。犯人は誰だ! 読めばわかる!

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「ミステリ」度
★★★★☆(4)
「専門知識」度
★★★★☆(4)
「グロ注意」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★★☆(4)



著者について


栗見鳴さん(@kurimi_naru)。『くりみ・なる』と読みます。criminal(意味:犯罪性)という英語のもじりペンネームでしょうか。オッシャレー。東京都出身。慶應大学文学部卒業。インタビューはコチラ


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