こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

突然ですが、法律クイズ!

1. 500円玉を高温で溶かす
2. 1万円札を燃やす
3. 1と2を両方とも実行する

3つのうち、罪に問われないのは何番でしょう? 答えは、レビュー本文に書きました。

デイトレ探偵 エピソード1 犬に訊けデイトレ探偵 エピソード1 犬に訊け [Kindle版]
著者:ますもと・てつろう
出版:イリヤEブックス
(2013-06-29)

 リーマンショック後に外資系クライアントを失い、自分の広告制作会社を清算。そして離婚。

 人間嫌いになった「おれ」は犬のほうがマシに思えた。ところが、突然、犬の言葉が聞こえてきた……。

 犬が足につけていた紙片は、一万円札の角。犬が送ってくるイメージのままに、その路地へ行ってみると、いつしか「おれ」は事件に巻き込まれていた――。

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。

1話完結のミステリ短編


なぜに『デイトレ探偵』かといえば、主人公がデイトレーダーだからです。

ならば、デイトレーダー(個人投資家)ならではの推理能力を披露するのかといえば、そうではありません。本書『デイトレ探偵 エピソード1 犬に訊け』の主人公は、犬に話しかけられることによって卓越した推理能力を発揮するのです。

ただし、犬語を理解できるわけではありません。もともと主人公に備わっている『シャーロック・ホームズ並の洞察力と推理力』は、ワンちゃんに投影されることではじめて発揮できるという能力なのです。

犬がヒントを教えてくれる


主人公は、とあるクリニックに通院しています。物語は、カウンセラーとの会話を通して、ある殺人事件の全貌が明らかになっていくという形式で進行します。

経営していた会社をリーマンショックの影響で清算したあと、妻にも見放されてしまった主人公は、デイトレーダーとして生計を立てていました。

唯一の楽しみは、昼間から飲むビール。株式市場が閉まったあと、いつものように近所のワンワンカフェでくつろいでいると、ブルドックに話しかけられます。

「旦那、これなんですがね」

ブルドックが不器用な『足つき』で差し出したのは、1万円札の切れ端でした。

この出来事をきっかけにして、現場周辺で出会ったチワワやパグやゴールデンレトリバーなどの助言を得ながら、殺人事件の思いもよらぬ真相が明らかになっていくという筋書きです。

著者の職業知識が活かされている


『ますもと・てつろう』さん(@masuyan2)。1957年生まれ。愛玩動物管理飼養士(通称・ペットケアアドバイザー)の資格保持者だけあって、動物の描写には愛情を読みとることができます。

本書『デイトレ探偵 エピソード1 犬に訊け]』における特徴としては、マイナーな法律に関するトリビアも興味ぶかいです。ますもとさんは、本職の行政書士でもあります。

たとえば『貨幣損傷等取締法』に関していうと、処罰対象には『日本銀行券』が含まれていないそうです。つまり、100円玉(硬貨=貨幣)を損壊してはダメだけど、1万円札(紙幣)を燃やそうが破こうが罪には問われない、など。

次回エピソードが待ち遠しい


アイデアが秀逸で、読みやすい文章と意外な結末。気軽によめる連作ミステリとしては申し分ないクオリティだと思います。

で、わりとオススメっぽく紹介しておいて、こんなことを言うのもおかしいですが、5話分くらいエピソードが溜まったときに、まとめて読みたかったかも。続編を楽しみにしています!

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「独自の推理能力」度
★★★★☆(4)
「トリック」度
★★★☆☆(3)
「脇役がイイ」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★☆☆(3)



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