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つんどく速報ライター☆イマガワです。

今回ご紹介するのは、毎年開催されている有名オタクイベントの書き起こし本です。

日本オタク大賞2010日本オタク大賞2010 [Kindle版]
著者:日本オタク大賞実行委員会
出版:日本オタク大賞実行委員会
(2013-02-24)

オタク界の論客たちが一年間のあんな作品、こんな出来事を総ざらいするイベント「日本オタク大賞」。2011年1月に行われたトークの模様をほぼ再録。

司会は藤津亮太、出演者は志田英邦、鶴岡法斎、東海村原八、奈良崎コロスケ、前島賢、前田久。

※製品版は、ヨコ書きです。下記プレビューはPC向けです。

濃い議論を余すところなく


本書『日本オタク大賞2010』は、去る2011年1月15日に開催されたイベント『日本オタク大賞2010』の、ほぼ全文書き起こし本です。

当初、書店流通されない方式で発売されていましたが、すでに絶版になっています。元々は1,000円程度だった本が、このたび250円という手にとりやすい価格で電子書籍化されました。

日本オタク大賞とは?


2001年から続いているイベントであり、1年間に発表されたアニメ・まんが・ライトノベル・映画・その他諸々の中から、その年を象徴するようなオタク作品やトピックに対して授賞しようというものです。

『日本オタク大賞』における最大の特徴は、自他ともに認める濃いオタクであるところの選考委員たちが繰り広げるトークです。毎年、公開でおこなわれる選考過程こそが、このイベントのメインコンテンツなのです。

進撃の巨人がブレイクしはじめた年


ネタバレというほどではありませんが、2010年のオタク大賞は『ハートキャッチプリキュア』と『小惑星探査機はやぶさ』でした。しかしながら、特筆すべきは『進撃の巨人』について語られているくだりです。

いまやネットでもリアルでも目にしない日はない『進撃の巨人』ですが、2010年の段階では、まだ3巻しか発売されていませんでした。当時の発行部数は、およそ200万部ほど。

それが2013年現在では1,000万部以上の大ヒットを記録しているのですから、本書を読みながら、あらためて『進撃の巨人』のもつポテンシャルは計り知れないと思いました。

出来がアレな作品についても白熱する


多くの人々に称賛されている作品だけでなく、はげしく賛否がわかれた作品についても意見が交わされています。

たとえば、木村拓哉主演の実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や、Keyの麻枝准が脚本を担当した『Angel Beats!』について、おおいに茶化しながらも、好きな作品とおなじくらいの愛情をもって語られています。

濃いオタク、あるいは、訓練されたオタクたるもの――気にくわない作品に対しても、お気に入り作品に向けるのと同等の熱量を費やして語ってしまうものです。

本書に登場する審査員たちは、きわめてフェアな姿勢で各作品と向かいあっているので、称賛・批判いずれの意見についても興味ぶかく読むことができました。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

  • 日本オタク大賞2010
  • 著者:日本オタク大賞実行委員会
  • 価格:250円
  • 読了にかかる時間:約2時間(個人差があります)
「うんちく」度
★★★★★(5)
「マニアック」度
★★★★☆(4)
「毎年読みたい」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)



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