こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

ざっくり言うと


・バツイチ子持ちのオッサン(42歳)が魔球を使えるようになる
・調子づいて、憧れの広島東洋カープのプロテストを受けに行く
・1年後、リリーフ投手として日本シリーズのマウンドに立つ!

エンジェルボール 1エンジェルボール 1 [Kindle版]
飛騨俊吾 (著)

四十路の冴えないバツイチが、ある日天使に「思いのままに飛んでいく」という魔球を授かる。

この魔球を引っさげて少年時代からの憧れ「広島東洋カープ」に入団し、日本一を目指す愛と奇跡の1シーズンの物語。

天使はなぜ魔球をくれたのか? 立ちはだかるライバルたちを前に果たして日本一になれるのか!?

背番号42の寺谷和章と二人の息子大地と大河。取り巻く人々の人間模様。天使と悪魔、そして宿命のライバルとの対決を通して、人生経験を積んできた男の選択と生き様を描く全7巻。

野球ファン、広島カープファン必読! かつてない清々しい感涙を約束します!

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。

オッサン、プロ野球選手になる


本書『エンジェルボール』は、スポ根おっさんファンタジー小説です。

寺谷和章(てらや・かずあき)。広島生まれ広島育ち、元高校球児で広島東洋カープファンの40代。男やもめのバツイチで、ふたりの小学生男子の父親です。
和章は、勤めていた建設会社が倒産したのち、故郷の尾道市因島(いんのしま)に戻り、地元の運送会社でトラック運転手として忙しい日々をすごしていました。

あるとき、帰宅途中に交通事故に巻き込まれて、海中へ転落します。人生・離婚・残される我が子たちなど、数えきれないほどの後悔を残しながら息絶えようとした━━その瞬間。

和明は、海の底において天使と出会います。そのときに『ボールが思いのままに飛んでいく』という能力(ただし投球回数は有限の)魔球を授かるのです。
果ては、広島東洋カープに電撃入団して、日本シリーズにおいてリリーフ投手として登板するという、ユニークでブッ飛んだストーリーが用意されています。

次巻に手を伸ばしたくなる展開


本書『エンジェルボール』は、全7巻の長編小説です。1巻あたり1時間程度で読めます。

第1巻では、主人公である40代のオッサンが、魔球をたずさえて広島東洋カープのプロテストを受けに行くところまで読めます。はじめは頭のおかしいファン扱いされたりして、なかなか面白かったです。

マンガみたいなストーリーですが、和章の人生や家族にまつわるくだりなどは丁寧に描かれているので、見かけよりもフィクションとしての強度が高いです。
しかも、次話への引きが巧みであり、各巻の終盤においては、次巻に手を伸ばしたくなるような展開が用意されています。

広島VS千葉ロッテという日本シリーズ


第1巻冒頭でも提示されていますが、『エンジェルボール』のヤマ場は、日本シリーズです。しかも、広島東洋カープVS千葉ロッテマリーンズという、現実のプロ野球において実現したことない組み合わせです。

全7巻を通して語られるのは、2つのテーマです。

ひとつは、天使と悪魔の勢力争いのようなもの。オッサンに魔球を与えたのは天使ですが、いっぽうで悪魔勢力が存在します。
シリーズ中で徐々に明らかになっていくのですが、千葉ロッテマリーンズ所属のとある打者が悪魔的なバッティング能力を発揮します。主人公のライバルキャラですね。

もうひとつのテーマは、家族です。

妻に裏切れられて離婚したあとの葛藤。そして、引き取った子供たちは幸せだと言ってくれるけれど、ひとりの男として、ひとりの父親として忸怩たるものを抱えて毎日を過ごしています。
交通事故に巻き込まれ、九死に一生を得たのち━━回数制限のある魔球をひっさげて、人生逆転、自分が本当にやりたかったことに挑戦する機会を得るわけです。

KDP発のベストセラーなるか!?


今回ご紹介した『エンジェルボール』は、これから数年以内にKDP発の小説として話題になるかもしれません。第1巻、2巻と読み進めて、確信に近いものを得ました。

小説作法やプロットの整理など、改善したほうが良い箇所も目立ちますが、そんなものは後からいくらでも体裁を整えることが出来るので、当レビューでは問題にしません。いわゆる、荒削りだが類まれなる才気を感じる、というやつです。

いつもは書くのを控えているのですが━━第1巻だけでも99~100円販売であればと思います。期間限定セールという形式でも何でもいいので。
とにかく次巻への引きが巧みなので、まずは初巻を手にとってもらう機会を増やすことで、できるだけ多くの読者に注目される日が訪れることを願っています。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)


「広島東洋カープ」度
★★★★☆(4)
「続きが気になる」度
★★★★☆(4)
「満足」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★★☆(4)



著者について


飛騨俊吾さん(@hida_ninja)。『ひだ・しゅんご』と読みます。Twitterの過去ログを拝見したところ、『エンジェルボール』は2012年10月にウェブ上で連載をはじめています。


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コメント

コメント一覧

    • 1. 飛騨俊吾
    • 2014年03月23日 07:54
    • イマガワ様

      このたびはエンジェルボールをレビューいただき、誠にありがとうございました。
      一昨日偶然こちらのレビューを知りまして、本当に驚きました。
      2014年3月28日、セパ開幕と合わせて、完結編の「エンジェルボール 7」をリリースします。
      ぜひ読んでみてください。m(_ _)m
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