こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

ざっくり言うと


・食卓における『合掌』と『いただきます』の歴史を調査した
じつは、全国的な作法ではない。
・なぜ『いただきます』と『合掌』を同時におこなうのか?

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※本書の推薦文

日本人はいつから「いただきます」するようになったのか日本人はいつから「いただきます」するようになったのか [Kindle版]
篠賀 大祐 (著)

食事の前のあいさつ「いただきます」で合掌する派ですか?しない派ですか?その境目は、日本のどのあたりでしょうか?そもそも「いただきます」という挨拶は、いつ頃、どのように日本に広まったのでしょうか?

日常のあいさつ「いただきます」を調べると、意外なことがわかってきました。

中身はかなりマジメです。ちょっとしたトリビアとして、食事の際の小話としても使えます! あの岡田斗司夫氏も「読んで損なし」とオススメの内容です!

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。

食事のマナー


箸の持ち方や使い方。相手の人品を見定める際には、注目しがちなポイントです。
食事相手が、にぎり箸や刺し箸などの無作法な使い方をしていると━━自分も気をつけなければと思います。

他にも。食事を目の前にして手を合わせることもく、「いただきます」も言わない人。どう思いますか? 蔑みますか?

じつは。『いただきます』や『合掌』という所作は、古来からの日本列島住民が共有している礼儀作法ではない……という研究結果が存在します。

本書の結論


食卓における━━
・『いただきます』の発声
・合掌(手を合わせる)

近世(安土桃山~幕末)以前における大多数の日本人が、上記ふたつを同時におこなっていたという有力な歴史資料は、いまのところ見当たらない。

特に『いただきます』の発声。これは、明治以降に発生した習慣ではないか。戦後の学校給食あるいは全国ラジオ放送によって、本格的に各地へ波及したという説もある。
(聞き取り調査によれば、明治~昭和初期にも、一部の家庭では『いただきます』の習慣があったらしい)

国内における分布は不規則であり、現代における食前の作法には、大きく分けて数通りの流派が存在する。(何もしない、いただきます発声のみ、合掌のみ、いただきます+礼……etc)

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日本人はいつから「いただきます」するようになったのか』から引用。以下、同じ

概要


本書『日本人はいつから「いただきます」するようになったのか』では、古今の資料を調べたり、友人知人に聞き取り調査をしたり、各地の役所に問い合わせたりして、『いただきます』や『合掌』の発祥を探究しています。

<本書の内容>
・いただきますの謎
・分布図
・合掌は宗教か
・語源
・由緒正しい礼儀作法
・いただきます合掌の意味
・いただきます英訳
・新しい言葉か
・映画に登場するいただきます
・いろいろな挨拶
・学校給食の歴史
・軍隊給食の歴史
・合掌の謎
・まとめ

特に、本書では『合掌をしながら、いただきます発声』(いただきます合掌)という行為の発祥を研究しています。

「いただきます」の歴史


(中略)一九五一年に発行された『改正小学校・中学校 学習指導要領(一般篇)の手引き 新しい学校経営の指導 教育技術四月号付録』によると、給食指導内容の項目に「食事の前後には挨拶をする」との記述がある。

はたしてその挨拶が「いただきます」なのかは不明であるが、全国で給食制度がはじまってから五年以内には挨拶するよう指導があったのは確かである。

 今の感覚からしても、教室の一人一人に配膳が終わった都度、めいめいに食べはじめるのは違和感がある。

全員に食事がいきわたったことを確認して、食事を始めた方が良いように思われるが、その時に何らかの合図なり号令が必要になってくる。そこにしっくりくるのが「いただきます」ではなかっただろうか。

さらに。著者は『いただきます』の由来を探るため、国語辞典━━『広辞苑』にヒントを求めます。

(中略)広辞苑によると、一九九一年の第四版より「いただきます」の項目が記載されているが、一九八三年の第三版より古いものには記載が無い。

ちなみに「ごちそうさま」は一九五五年の第一版から記載されている。

いろいろと調べるうちに「いただきます」という挨拶語は、ふたつの理由から比較的新しい言葉ではないかという疑問が出てきた。

『ごちそうさま』よりも『いただきます』のほうが歴史が浅い。合掌に関しても、国内の大半で行われてきたわけではなく、古来からの食事作法とは言いがたいようです。

デリケートな話題


本書を読み終えたあとには、食前における『いただきます』や『合掌』などの作法は、方言のようなものであることが理解できるはずです。

『いただきます合掌』問題は、とても根深い。

たとえば。外食店において、同席した気になる異性が「いただきます」と言って合掌した場合。その習慣を持ち合わせていない貴方は、同調しますか? しませんか?
(つきあう前、つきあい始め、マンネリ期間……それぞれの場合において対応が異なるかもしれません。にんげんだもの)

 以前、食事の際に合掌するのは宗教的であるとして裁判が行われた事例があった。

 滋賀県の親子が石川県に引っ越しし、その子供の転校先でいただきます合掌が行われていた。その親は合掌させることは宗教的行為の強制だとして、裁判を起こしたのである。

この事例のように『いただきます』や『合掌』に激しい拒絶反応を示す人も実在します。食材のもとになった生き物に感謝という何気ない理由を、宗教じみている、あるいは偽善や自己欺瞞であるとして糾弾される場合も考えられます。

『いただきます』だけではありません。『ごちそうさま』に関しても、つい数ヶ月前に活発な論争が繰り広げられたばかりです。食事の挨拶は、意外にデリケートな話題なのかもしれません。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)


「トリビア」度
★★★★☆(4)
「お役立ち」度
★★★★☆(4)
「満足」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)


著者について


篠賀大祐さん。『ささか・だいすけ』と読みます。


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コメント

コメント一覧

    • 2. 釈迦釈迦
    • 2014年04月19日 17:22
    • 「いただきます&合掌」は仏教理念から来ています。
      そのまま、「お命を有り難く頂戴します」と言うことです。

      人間は、多くの生き物の命を受けて生き長らえています。
      それに気付くこと、感謝の念を持つことこそ仏の道です。

      他の宗教には、あまり見られない独自の思想だと思います。
      素晴らしき日本。

      合掌 (-人-)
    • 1. 滋賀けんじん
    • 2014年04月19日 13:14
    • ごはんを残すと目がつぶれるといわれたけどいただきますは 口にはいるものを作ってくれたひとに感謝する言葉じゃないのかな?
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