こんにちは。つんどく速報☆イマガワです。

さて、つんどく速報では、読者からの自薦・他薦を受け付けているのですが、毎日たくさんの情報を寄せていただいており、読むのが追いつきません! ありがとうございます!

そこで、いただいた推薦本のなかから、熱いコメントが寄せられた本を厳選してご紹介いたします。

本来であれば、編集部が読んでからレビューするのが「つんどく速報」のスタイルなのですが、おもしろそうな本の紹介を長い間ため込んでしまうのも申し訳ありませんので、推薦文を添えてここに掲載いたします。

それではどうぞ!



落涙と怪物落涙と怪物
白樺香澄(著), ポコアポコ(イラスト)
出版: LHブックス (2014-07-14)

内容紹介
【Kindleランキング5日連続ベスト10入り&超速1500ダウンロード突破!】

「あの四人の誰かがーー逢坂先輩を殺した犯人。」
黄昏の教室。2人の少女が推理を紡ぐ。そしてさいごに明かされるのは、あまりに激しい犯人の「渇望」ーー

「精緻なロジック」と「意外な動機」をこよなく愛する作者がKindle配信のために書き下ろした、異形の学園百合ミステリ第一弾!

他薦コメント
私自身は今回、白樺の個人出版を手伝わせていただきました。

作品のセールスポイント: 「ミステリーズ!新人賞」に初投稿で三次選考まで進んだ作者だけに、短い作品ながらミステリとしての完成度はかなり高く、ラストの息を呑む意外性とそれを支える緻密に張られた伏線は、個人出版の無料作品の域を越えていると感じます。

連城三紀彦を目指したという本作の「意外な動機」プロットは、梓崎優の「叫びと祈り」や米澤穂信の「満願」など近年、傑作が相次いで生まれている「開拓しがいのある」テーマであり、ライトな読者からオールドファンまで、ミステリ好きの「ツボ」を押さえたものとなっています。

白樺香澄(著), ポコアポコ(イラスト) はじめから終わりまで、読みました。たしかに「意外な動機」の短編ミステリです。
たいていの読者ならば、解決編の前までに容疑者を2人にしぼることができるはずです。そこから先がむずかしい。わたしの予想はハズレました。くやしい。

タイトル『落涙と怪物』のとおり━━真犯人は、まさに怪物であり鬼畜です。ぜひ読んでみてください。

ちなみに、当ブログでレビューしたことのある『白く汚れて冷たく綺麗な』と似た嗜好を感じました。著者のふたりは (゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ になれると思います。



日の出んちの犬 4巻日の出んちの犬 4巻
いぬ36号(著)


内容紹介
紅ノ華組のお嬢様・べにばなからクリスマスパーティーの招待状が届く! どうなるクリスマス?

番外編2本が詰まったシリーズ第4弾怒涛のクリスマス編ここに開幕!!!ページ数は500ページです!

自薦コメント
4巻はクリスマス編です(7月なのに…)。

クリスマスパーティに出席するため、お金に困ったアサカが泣き、走り、しおしおになります。フィーちゃんはまだ未体験のクリスマスにワクワクします。ドタバタほんわか話です。

いぬ36号(著) 好評の愛犬まんがシリーズ第4巻。みんな大好きポメラニアンのフィーちゃんが、初めてのクリスマスを迎えます。

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日の出んちの犬 4巻』から引用

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日の出んちの犬 1巻』から引用

カワイイでしょ? 生命を宿した毛玉こと『フィーちゃん』を眺めているだけで、心がいやされます。
好きすぎて、わたしは『フィーちゃんぬいぐるみ』や『フィーちゃんストラップ』『フィーちゃんマグカップ』が欲しいくらいです。フィーちゃん模様の丸いマグカップでりんごジュースを飲みたい。

第4巻だけ500ページ超!サンプルだけでも50ページ以上を試し読みできるので是非読んでみてください。



止まない霧止まない霧
メイ王星(著)


内容紹介
母の入院をきっかけに実家に戻った上沼健太(かみぬまけんた)は、高校時代に初恋を抱いた女性を地元で見かける。しかし一度きり話しただけの他校の生徒だったため、話しかけることはできなかった。

ひょんなことから彼女と再び会い、他人行儀ながら話すことができた。そして今度また会える口実を手に入れる。
なけなしの勇気を使い、彼女と普通に会話をして、自分のことを覚えているかどうかを聞こうと躍起になる。しかし、その過程である事件が起きる。

自薦コメント
冴えない男が初恋の女性に偶然会う。そのときはまともに会話ができず後悔をしたため、後日自分のことを覚えているかどうかを確認しようと決意する。そんな流れの小説です。

後半にはある事件が起き、そこで主人公の立ち位置というものがわかります。それが明らかになった時、深い霧が晴れた時の読後感がどんなものになるのか。ぜひ読んで確かめて下さい!

メイ王星(著) ことなかれ主義をモットーに保身第一で生きてきた24歳男性が主人公。
サンプルを読むかぎりでは、主人公のお兄さんとその息子の描写が気にかかりました。のちに起こるという『ある事件』と関わりがありそうな予感。



クイン警部の罪悪感クイン警部の罪悪感
夏駒真湖(著)


内容紹介
(本書はボーイズラブ小説です)
二十世紀初頭。長かったヴィクトリア女王の時代が終わり、エドワード七世の治世。

ロンドン警視庁の警部ジャーヴィス・クインは、天使のような見た目の美形でありながら、検屍と犯罪に関するデータを集めるのが趣味。金に不自由していない子爵家の子息だというのに、あらゆるコネを使ってスコットランドヤードに就職したという変人である。

彼に任されるのは、扱いが面倒な貴族がらみの事件ばかり。そんなジャーヴィスが命じられたのは、美貌の天才画家アリステア・エンズフィールドが絡む殺人事件。

ジャーヴィスとアリステアには浅からぬ因縁があった。アリステアは寄宿学校の先輩で、ジャーヴィスとの「不純同性交際」で放校処分となってしまったのだ。以降、顔を合わせていなかったふたりは、警官と容疑者という関係で再会する。

十年ぶりで再会したアリステアは相変わらずの美貌と傲岸不遜ぶり。
一方、ジャーヴィスは、あのころの純情可憐な性格とはまったく違っていた。その名も「鋼鉄の天使」と呼ばれるほど、部下にも犯罪者にも厳しい鬼警部となっていたのだが……。

他薦コメント
Kindleストアでは貴重なBLオリジナル小説です。このジャンルの作家さんが、もっと増えたらいいのに。


夏駒真湖(著) 本格的な歴史考証にもとづくボーイズラブ物語をたのしめる小説です。

主要人物であるジャーヴィス・クイン警部とアリステアは、イギリスの名門校イーストンの先輩後輩という間柄。かつて『男子学生同士による不純異性交遊』が発覚したことによって、泣く泣く別れることになったという因縁があるようです。

そして10年後。殺人事件にまきこまれたアリステアが、警部になったジャーヴィスと再会します。
ジャーヴィスは今でこそ『鬼警部』などと呼ばれて恐れられていますが、むかしは純情可憐な性格だったといいます。つまり、攻めるほうは……ゴクリ。鬼警部なのに……ゴクリ。

著者の夏駒真湖(なこま・まこ)さんは、ほかにもロシアのロマノフ王朝末期を題材にしたボーイズラブ小説や、架空のハリウッド俳優を主役にしたボーイズラブ小説などを、Kindleストアにて販売しています。

専門外ながら、セルフパブリッシング界隈のボーイズラブ作品を挙げておきます。
ナイン・ストーリーズ -球児九人夏物語- side Aナイン・ストーリーズ -球児九人夏物語- side A
晋太郎(著), 村田 ポコ(イラスト)
出版: SLEEPING BAG (2013-07-07)

・レビュー有り
甲子園予選の敗者たちをクローズアップした青春小説『ナイン・ストーリーズ -球児九人夏物語-』


【統合版】追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-【統合版】追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-
ホズマー・エンゼル(著), シドニー・パペット(イラスト), 牛乃 あゆみ(翻訳)
出版: SUSSANRAP (2012-11-21)

・レビュー有り
女子向け耽美活劇☆『追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白』 - つんどく速報(電子書籍の感想・レビュー)


夏休みのあいだ夏休みのあいだ
藤丸心太(著), たかさきけいいち(イラスト)
出版: 星雲と半風子 (2014-07-05)


アラン探偵事務所と怪盗Qの隠れ家アラン探偵事務所と怪盗Qの隠れ家
野茂井てんた(著)



厳密にいえばBLではないけれどオススメ
歳と一歳と一
橋北 千鶴(著)


・レビュー有り
土方歳三(♀)の明治3年。新撰組ロマンス長編『歳と一』




さんばか 4: 第四景 出禁で旅さんばか 4: 第四景 出禁で旅
富沢義彦(著), たみ(著)
出版: 脱兎社 (2014-06-26)

前回、寺子屋を訪れたお姫様を案内して騒動を起こしたため、湯屋出入り禁止になった久らの前に、上方から来た新人作家、重田与七が現れる。

*99円に設定するため、サイズを2.5Mにしています。 大きな画面で見たり、拡大する際に見にくい場合があります。

自薦コメント
さんばか1のレビューでも書かれている有名人が登場します。旅ということで、普段の湯屋ではなく、温泉に行くのですが、まあ、このシリーズに、いわゆる温泉回の意味はあるのか…。

富沢義彦(著), たみ(著) 毎回、江戸時代に活躍していた芸術家がゲスト出演するのですが、今回は重田与七こと十返舎一九が登場します。ヤジさんキタさんでおなじみ『東海道中膝栗毛』の作者です。

『さんばか』シリーズは、江戸時代の出版文化を題材にしたマンガです。なるべく親しみやすい内容にするために、当時あたりまえだった『銭湯における混浴文化』を織り込んでいます。

つまり、エロマンガ島なのです。若くてかわいい女の子の乳の房がいっぱいおつぱいです。楽しく、ときにはキモチイイ思いをしながら、江戸時代の出版文化を知ることができます。

sanbaka
※掲載基準があるため、モザイク処理でお送りします。

いま出版業界においても『蔦重の教え』や『蔦屋』といった、寛政前後の出版文化を描いた小説が好評を博しているようです。江戸の戯作者たちをテーマにした『さんばか』シリーズも、この流れに乗れるかもしれませんね。

▶シリーズ既刊
さんばか 1: 第一景 湯屋最高!さんばか 1: 第一景 湯屋最高!
富沢義彦(著), たみ(著)
出版: 脱兎社 (2014-01-26)

文化文政期の江戸。出版文化華やかなりし時代。作家を目指す少年と読み本マニアの三人娘の出会いが時代を変えていく。大江戸文学コメディー、ここに開幕。

【第1巻のレビュー】
美少女みんな全裸。江戸時代の混浴&出版文化まんが『さんばか 1』


さんばか 2: 第二景 犬と泡!さんばか 2: 第二景 犬と泡!
富沢義彦(著), たみ(著)
出版: 脱兎社 (2014-02-24)

侍気質の抜けない作家志願、滝沢邦興が蔦屋重三郎に原稿を持ち込み。そこに居合わせた少年らが作家に思わぬ発想を与える!?

さんばか 3: 第三景 姫とお団子さんばか 3: 第三景 姫とお団子
富沢義彦(著), たみ(著)
出版: 脱兎社 (2014-04-21)

作家を目指す少年、菊池久徳がネタ探しに通う寺子屋に、本好きだが団子も知らない、ちょっと浮世離れした女子が現れる。

さんばか 0: 第零景 浮世絵勝負さんばか 0: 第零景 浮世絵勝負
富沢義彦(著), たみ(著)
出版: 脱兎社 (2014-03-26)

作家を目指す少年、菊池久徳は、湯屋で出会った流行絵師、喜多川歌麿と浮世絵勝負をすることに。





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