つんどく速報（電子書籍の感想・レビュー）

みなさま、はじめまして。朝は紅茶派☆カンザキと申します。

このブログは、個人出版の電子書籍を実際に購入し、中身を読んで、本当におもしろいと思える本だけを読者のみなさまに紹介していくレビューサイトです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて早速ですが、第1回目はこちらのSF作品をご紹介したいと思います。

未来少女ミウ
著者：山田佳江
販売元：無計画書房
(2012-10-29)

教壇に置かれたそのマシンは、未羽の想像を遥かに超えたものだった。
約百年後の未来から来た少年『ハルカ』は、正しい未来を取り戻すため、未羽、悠太と共に時空を超える。

Kindle版発売直後から「文芸作品の新着ニューリリース」ベストセラー入り！

環境問題だのエネルギー問題だの、前世紀から騒がれてるけど、いまだに異常気象つづきだよね。原子力問題が取りざたされるようになったの去年の3月からだよねそういえば……。そんなオツムでのうのうと活字ライフを満喫している私ですが、こちらを読んだとき「こんな未来もありうるんだよなぁ」と思わずにはいられなかった物語です。

タブーは破られるためにあるのです

主人公の未羽(ミウ)はどこがすごいかと申しますと、夏休みの自由研究で、新種のバクテリアを発見。イカに偶然寄生していたそれは、塩を媒介にして発電すると解明します。将来的にノーベル化学賞もんですが、あくまで、きっかけは、自由研究です！

夏休みのある日、約100年後の未来からハルカと名乗る少年が現れ未羽に接触。彼は、未羽のバクテリア研究で「21世紀の人類にとって大きな変革が起こった」と語り、彼女を未来に招いて……。時空を超えた彼らが見た、地球の未来とは。

タイムマシンがお好きな諸兄なら「タイムトラベラーは時代に干渉しちゃダメ☆→タイムパラドクス発生」のお約束を十分ご存知かと思いますが、何も知らない無邪気な少年が時間旅行を繰り返したらどうなるか。
甘酸っぱい学生時代の初恋に思いを馳せながらお読みいただくのも一興でしょう。
本文はとてもテンポ良く、ライトノベル感覚で読めます。繰り返す時空跳躍から、目が離せません！

年齢性別問わず、みなさんにお手にとっていただきたいSFライトノベルです。