炎上マーケティングが結局最強と思う今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?
今日もTwitterのタイムラインの海で溺れてきました、筆遅ライター☆カンザキです。

さて、キンドる速報レビュー第4回目のタイトルはこちら。

残念な聖戦残念な聖戦
著者:代々木 犬助
販売元:ノベラブルブロガブルシステムズ
(2012-11-03)
販売元:Amazon.co.jp

三流のSEOコンサルタント会社に務め、インターネットの片隅で泥水をすするクソったれの戦いを描いた青春小説。

掲示板、ブログ、Twitter、Facebookによって育まれる日本の残念なインターネット。便所の落書きとして、バカ発見機として、自己顕示欲と承認欲求がむせ返る世界でサヴァイブする主人公はやがて、匿名集団アノニマス夫(通称・マス夫さん)と「言葉」をめぐる戦いに突入する。CSRFをつかった大規模な攻撃計画に立ち向かう術とは? 戦いの果てにあるユートピアとは?

---

第一章 「ヤマディアン山田」 … スパムと下流社会をめぐる小説
第二章 「登紀子グレース天野」 … 本と山をめぐる小説
第三章 「レベリング湯川」 … 麻雀をめぐる小説
第四章 「ジョイ・クマカワ」 … シリコンバレーとインターネットをめぐる小説
第五章 「臥姫麒麟」 … 女子高生と転生をめぐる小説
最終章 「アノニマス夫」 … ソーシャルメデイアと言葉をめぐる小説

---

通勤途中のスマートフォンから書かれた、8万字のケータイ小説(スマホ小説)をセルフパブリッシング(自己出版)した処女長編。


ちなみにこちらは、アダルトカテゴリの電子書籍です。18歳未満の方はお買い上げいただけませんのでご注意くださいませ。

人生の転落は突然に…


主人公は、とある中小企業に勤める平社員。むしろブラック企業の非リア充。
日々の酷務でストレスを溜め込みすぎた彼は、ついに爆発の日を迎えます。
リア充的な意味ではありません。ブチキレて会社から逃走してしまうのです。

社会の低層をぬるぬる泳いでいたところ、突如ニートになったため、人間の底辺まで陥落。わずかな貯金を食いつぶす代わりに膨大な自由時間を手に入れます。

ゆとりを生んだ日々で出会った、個性的な人々から影響を受け、彼は自分なりの将来像を見出し上昇。人生とは不思議で、どん底まで落ちると、あとは上がるだけになるもの。
主人公が人生を急速に駆けゆくさまは、爽快感を感じます。(モテ期も来るよ)

「自分探し」をこじらせた、すべての大人に捧げるヒューマンストーリー。
ありがとうリア充! 私もリア充が大好きです!


  • 残念な聖戦
  • 著者:代々木犬助
  • 価格:290円
  • 読了にかかる時間:約1.5時間(個人差があります)
リア充度
★★★★☆(4)
キャラ立ち度
★★★☆☆(3)
ブラック企業度
★★★☆☆(3)
総合
★★★★☆(4)

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット