2012年12月16日より、日本のKindleストアでも70%の料率を選択できるようになっています。以下の記事は、料率を35%しか選択できなかった時点の内容で書かれています。その点をふまえてご覧ください。


こんにちは。編集部のまなごんです。

編集部では、電子書籍の個人出版が大ブームです。
わたしも、みなさんの本を読んでいるうちに、“個人出版してみたい”という気持ちが高まり、実際に出版を体験してみました。

これまでの「個人出版」には、時間も、お金もかかりそうな敷居の高いイメージをもっていましたが、既存の原稿を使えばたったの30分で本の登録まで完了させることができますし、出版に当たってお金はかかりません(本の登録後、48時間以内にKindle側で審査が行われます。本の出版は審査後に行われます)。

素人のわたしが初回にかかった時間が30分なので、慣れたらもっと効率よく作業できると思います。


主なステップ


作業内容を分類すると、スリーステップに分けられます。
1) EPUBデータを作成する(約5分)
2) KDPにアカウントを登録する(約10分)
3) KDPにEPUBデータを登録する(約15分)

※KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)


EPUBデータを作成する(約5分)


今回は、ライブドアブログに投稿済みの記事データをつかいました。ライブドアドアブログにはEPUB書き出し機能があるので、すぐにEPUBデータを生成できます。記事数も少なかったので、5分程度で作業が完了しました。


※EPUB(イーパブ):電子書籍データの規格。KDPにアップロード可能なファイル形式のひとつ。

1. EPUB書き出しページにアクセス
ブログ設定 > バックアップ > EPUB書き出し から、アクセスしてください
ブログ設定を選択
001-01

バックアップを選択
002-01

「EPUB書き出しタブ」をクリック
003-01


2. EPUBデータの生成
「タイトル」「著者名」「カテゴリ」「期間」などを入力・選択し、「EPUBを書き出す」をクリックしてください。
004-02


3. EPUBデータの保存
「EPUBをダウンロード」ボタンをクリックして、パソコンに保存してください。
005-01


これで、EPUBデータが作成されました。あっけなく終わりました。


KDPアカウントを登録する(約10分)


Amazonアカウントをお持ちでない方は、IDとパスワードを登録する必要があります。Amazonで本を購入したことがあれば、アカウントはお持ちです。アカウント登録後は、支払先となる口座情報を登録します。


1. KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング) のサイトにアクセス
Amazonアカウントをお持ちの場合は、「サインイン」ボタンをクリックし、ログインしてください。お持ちでない方は、「サインアップ(登録)」し、IDとパスワードを登録してください。
a001-01


2. 利用規約の承認
サインアップ後に、「Kindle ダイレクト・パブリッシング 利用規約」が表示されます。大事なやつなので、内容をよく読み、問題なければ「同意する」ボタンをクリックしてください。
017-001


3. 右上にある「●●●さんのアカウント」をクリック
018-001


4. 「会社・出版者情報」と「銀行口座の登録」
036-001

036-002


右下に「保存」ボタンがあります。クリックするのお忘れなく!
040-001


「保存」ボタンをクリックすると登録されます
041-001


以上で、アカウント登録は完了です。
次は、いよいよ本を登録する作業に入ります。


EPUBデータを登録する(約15分)


1. 左上のメニューの「本棚」をクリックしてください
018-001


2. 「新しいタイトルを追加」をクリックしてください
018-002



3. 「KDPセレクトの公開」を選択
KDPセレクトとは、Amazonが提供する「読者の獲得」を目的の1つにしたプログラムです。
他のプラットフォームでデジタル版として提供しないことを前提に、いくつかの特典が得られます。詳細は、KDPセレクトのガイドページをご覧になり、ご判断ください。

今回の登録時には、私は選択を見送りました。

4. 「本の詳細」の登録
本のタイトル、内容紹介、本の著者、18歳未満の方に不適切な表現内容が含まれているかどうか、等を登録します。

読者が本を購入するときに、参考にする部分です。読者が納得をもって本を購入できるように、内容にこだわりたい部分ですね。
019-002



5. 「出版する権利」の確認
出版物の権利を確認しています。「必要な出版する権利」を保有していることを改めて確認してください。
019-003


6. 「カテゴリ・検索キーワードの登録」
自分の本にふさわしいカテゴリや、検索キーワードを登録してください。
019-004


023-001


7. 本の表紙の設定
本の表紙を設定します。Amazonが用意している「既定画像」を選択することもできます。表紙の画像サイズについては、カタログ・表紙画像の作成ガイドをご覧ください。

今回の登録時には、「既定画像」を利用するため表紙は設定しませんでした。
019-005

「既定画像」
024-001


8. 本のアップロード
「デジタル著作権管理」を適用するかしないか選択してください。

Amazonのヘルプには以下のように書かれています。
DRM(デジタル著作権管理)とは、本のKindleファイルを無許可で配布できないようにするためのものです。(中略)重要:一度本を出版すると、DRM設定は変更できません。


今回の登録時には、「デジタル著作権管理を選択しない」を選択しました。

「参照」ボタンをクリック、さきほど生成したEPUBファイルを選択して、「アップロード」ボタンをクリックしてください。
026-001


9. 販売地域の選択
販売地域を選択します。
出版の権利を保有する地域から選択できます。自分自身で書いた本なら、思い切って「全世界」を選ぶこともできますし、「日本」だけにすることもできます。

今回の登録時には、「特定の販売地域」を選び、「日本」のみを登録しました。

029-001


10. ロイヤリティの選択

ロイヤリティとして35%と70%が選択できるようになっています。
一見すると70%の方が実入りが多い印象がありますが、70%を選択するとロイヤリティの計算方法が異なります。
詳細は以下のヘルプをご覧ください。
Kindle ダイレクト・パブリッシングヘルプ > 価格設定

また、以下のページも必見です。
KindleのKDPの料率は35%ですらなく実質約24.5%のケースも - Togetter

029-002


今回の登録時には、35%を選択しました。

11. 価格の設定
日本円では100円から2万円の範囲で設定できます。

今回、100円で設定しました。
「Amazon.comでの価格に基づいて、Amazon.co.jpの価格を自動的に設定します」は選択しませんでした。

029-003


12. Kindle本のレンタル
この機能は、読者が購入した本を友人や家族にレンタルすることができる機能です。
レンタル中は、購入した読者(貸手)は本を読むことはできません。

今回の登録時には、チェックを入れました。

029-004


13. 保存して出版
確認事項にチェックを入れ、「保存して出版」をクリックします
029-005



14. あとは待つだけ
本の審査に合格すれば出版されます。
045-001


以上で、本の登録まで完了です。

今回、作業を簡素化にするために、ブログの投稿データを原稿として活用し、表紙の画像は作成しませんでした。その辺の時間を含めれば作業時間は大きく変わってきますが、一連の作業を通じて、やはり簡単な仕組みを用意されていると感じました。

ぜひ、この連休中に試してみてください。
1)EPUBデータを生成する
EPUB書き出しページ- ライブドアブログ
2)アカウントの登録や本の登録を行う
Kindle ダイレクト・パブリッシング: Amazon Kindleストアで出版

この記事がみなさんのお役に立てたら幸いです。


リンク


・Kindle ダイレクト・パブリッシング
koboでも個人出版! はじめてのkobo writing life体験記

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット