2012年12月16日より、日本のKindleストアでも70%の料率を選択できるようになっています。以下の記事は、料率を35%しか選択できなかった時点の内容で書かれています。その点をふまえてご覧ください。
こんにちは、ライブドアブログの@kohtanです。
Kindleとはライバル関係にある電子書籍リーダー「楽天kobo」と電子書籍ストア「koboイーブックストア」。日本での普及に楽天がかなり力を入れていますが、勢いづくKindleとの戦いはどうなるのでしょうか。
前回は、編集部のまなごんがKindleのダイレクトパブリッシング(KDP)に挑戦していましたが、今回は、koboでの個人出版機能である「kobo writing life」に挑戦してみたいと思います。
管理画面はまだ英語ですが、日本語版の電子書籍の出版も可能になっているようですので、みなさんもこの記事を参考にトライしてみてはいかがでしょうか?
Kindleより魅力的なロイヤリティ
日本のKindleストアのKDPでは、著者の取り分が35%のオプションしか選択できませんが、kobo writing lifeでは、本の単価が米ドルで$1.99 ~ $12.99(約165円 ~ 1060円)のレンジにある場合は著者のロイヤリティが70%、その他の価格帯でも45%となります(参照)。単純にロイヤリティだけで比較すると、現状では、kobo writing lifeは著者に優しいシステムといえるでしょう。
出版までのステップ
では、実際にkoboストアで出版するまでのステップをみていきましょう。
1) 著者登録
2) 売上支払い用の銀行口座を登録
3) 本のデータの登録とアップロード
管理画面が英語ですが、意外とすんなりとシンプルに出版まで行うことができます。
著者登録
1. kobo writing lifeにアクセス
kobo writing lifeにアクセスして、新規の著者登録のため、「CREATE YOUR ACCOUNT」をクリックします。
2. 楽天IDでログイン
楽天IDでログインすることが求められるので、koboで読者として通常利用している楽天IDでログインするとよいでしょう。新規に楽天アカウントの作成も可能です。
3. 氏名・住所等の個人情報入力
必須項目の氏名、eメールアドレス、住所を入力して、「Save and next」をクリックしましょう。「Publisher name」は出版社名にあたりますが、ここは本を出版する際に変更可能です。 「optional」となっている項目は記入しなくても大丈夫です。
4. 規約への同意
kobo writing lifeの利用規約への同意が求められます。現在のところ、日本語バージョンの規約はないようです。
5. eメールアドレスの認証
上記のステップが完了すると、ログインした楽天IDの登録eメールアドレスに認証用のメールが届きますので、メール内の「Activate account」をクリックし、アカウントを有効にします。
これで、kobo writing lifeの著者登録は完了です!
売上支払い用の銀行口座を登録
出版する前に、売上があったときのための、銀行口座が登録が必要です。日本円の選択肢があるので、日本の銀行口座でも受け取りが可能だと思われます。
口座番号は、支店番号と口座番号を続けて書くとよいでしょう。IBANコード等はない銀行もあるため、必須項目ではなくなっています。下部には、口座の支店の住所を書く必要があります。
本のデータの登録とアップロード
1. ダッシュボードにアクセスする
銀行口座の登録が完了すると、ついに、本の出版ができるようになります! ダッシュボードから「Create new eBook」をクリックし、本のデータ登録を開始しましょう。
2. 本のタイトル、著者名、出版日を登録する
必須項目ではありませんが、本には、副題やシリーズ名をつけることも可能です。
なお、個人出版の場合でも「Publisher name」(出版社名)が必須項目となっていますので、なにかしら差し支えないものを入力しておきましょう。「Imprint」は出版社のなかのレーベルにあたるようのでsが、ここは空欄で大丈夫そうです。
出版日は先の日時を指定して公開日を予約することもできます。
3. 表紙をアップロードする
表紙はストアで並んだときの顔となりますので、目にひくようなものがよいでしょう。画像のサイズは2MBまで、対応ファイルは.jpgまたは.pngのみです。
4. カテゴリを選択する
カテゴリの選択肢が英語しか用意されておらず、かつ、日本の実情にあったものではないのですが、なるべく適切なものを探して選択しましょう。
5. ISBN、言語の設定など
すでに紙で出版した本を新たにkoboで出版する場合は、ISBNの紐付けを行うことができるようです。また、言語は日本語の本の場合は「Japanese」を選択しましょう。パブリックドメインの作品を出版する場合は、「Yes」を選択しましょう。
6. 本の要約を記入する
本の要約は、koboのイーブックストアに掲載されます。ユーザーが購入したくなるような説明を記載しましょう。
ここまで終えたら、サイドバーにある「Save and next」をクリックして、以下のステップにすすみましょう。
7. 本のファイルをアップロードする
ついに、本のファイルのアップロードです!
doc / docx / mobi / odtといった形式に対応しており、いずれの場合もEPUBに変換されます。しかし、EPUB3にだけは対応していないので(2012年11月現在)、EPUBを直接アップロードする場合には注意が必要です。
私の場合は.docのファイルをアップロードしましたが、問題なくEPUBに変換されました。変換されたファイルはストアに並ぶ前にダウンロードして確認することもできます。
8. DRMや権利範囲の設定
koboではDRMフリーの設定で販売をすることが可能です。「Apply Digital Rights Management」の下部に×が表示されるようにするとDRMフリーの設定となります。DRMフリーとすると、ユーザーはkobo以外の端末であなたの本を読むことができるようになりますが、違法にEPUBファイルが共有されるリスクもあります。現在、koboのスマートフォンやタブレット、PCに対応したアプリはリリースされていないので、読者の利便性を考えると難しい選択ではあります。
「Geographic rights」はどこの国でその本を販売する権利を持っているかということですが、個人出版であれば、自分の本の権利はどの国でも有効ですので、デフォルトの「Worldwide rights」のままでよいでしょう。
9. 価格の設定
日本円で入力すると、自動的に他の通貨にもほぼ同一の価格が自動的にフィルインされます。ただし、以下の図のように、ヨーロッパでだけ高めの価格設定をするといったように、通貨によって価格を変動させることが可能です。また、価格によって、ロイヤリティが70%か45%になるということにも留意しておきましょう。
上のステップを全て終えて、「publish」ボタンを押すと、koboでの審査待ちの状態となります。通常は24-72時間内にストアに反映されるそうです。
ダッシュボードのとなりのeBOOKSのページで、現在の本のステータスを確認できます。
最後に
以上、koboでの個人出版の体験記でした。いかがでしたでしょうか? すべて英語ということで、敬遠されてしまう方もいるかもしれませんが、ライバルが少ない今がチャンスといえるかもしれません。この記事を参考に、ぜひkoboイーブックストアにも自分の本を並べてみましょう!
リンク
・kobo writing life
・はじめてのKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)体験記
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