つんどく速報（電子書籍の感想・レビュー）

みなさんこんにちは！
この季節の晴れた日は夕焼けが綺麗ですよね！ 一眼レフを新調したい、カメラ小娘☆カンザキです。

本日お伝えしたい、イチオシタイトルはこちら！

まほろば
著者：くまっこ
販売元：象印社
(2012-11-02)
販売元：Amazon.co.jp

——僕の言葉は枯れ葉となり、色のない地平線へ沈んでゆく。

“すこしふしぎ”な世界観を放つショートショートストーリー集です。
・エンドオブワールド
・まほろば
・花のうた
・箱庭
・竜の魔法
・ソラ
・砂のうた

上記全７作品収録。

かわいくて、やさしくて、ほんのすこしだけ切なくなるような物語が、ここにあります。
日常からちょっと息抜きをして、少し不思議な世界を覗いてみませんか？

表紙の女の子が肩にかけている白うさぎのがまぐち鞄が可愛くて、どこかで売ってないものかとネトサしましたが見つかりません…情報求む。

緑眼うさぎが見ていたものは

『まほろば』は、同タイトルを含む短編集です。
物語形式や詩風のショートストーリー(SS)が7編盛り込んであります。
少女まんがや乙女的な物語が好きな方にオススメの、ほっこりできる一冊です。

各タイトルのうち特に印象的だったのは「砂のうた」。
一番最後に収録されており、表紙の女の子が登場します。

本文中の主人公の独白、

《たぶん、また会えたのが嬉しかったんだ》
僕はどこかで彼女と会ったのだろうか。
いつ、どこで。

この言葉は、書籍内の全編をお読みいただけば答えが出ます。
ネタバレに抵触しそうですが(笑)。えーと、ギリ、ヒントです！

『まほろば』のタイトルのとおり、幻のように表れる儚い女の子。
彼女はどこからやってきて、なぜ主人公を導こうとするのか。

彼女が絡む短編を読んだあと、他の短編を振り返って読んでみると、すべて幻なんじゃないか、という錯覚を覚えます。
一度読了したあと、二度、三度と読むほど「幻」に味がでてくる短編集です。

心温まる物語揃いですので、ぜひ一度お手にとってご覧くださいませ。