みなさんこんにちは!
歳末ですね。大掃除はじめましたか?

この大掃除は、一年の穢れ(汚れ・悪い気)を祓い清めて、新年と神様を迎えましょうという日本の民俗学にのっとった行事なんですよ。伝統文化とも言えますね。
そんなわけで! とりえずカーテン洗いました! 部屋中ファーファ臭☆カンザキです(ドヤァ

本日ご紹介したい電子書籍はこちら!

マツリノシタクマツリノシタク
著者:豪
販売元:豪
(2012-12-02)
販売元:Amazon.co.jp

私達の生活に染み入り、普段気づかずにいる伝説、民話、妖怪・・・
そこには思いも寄らない面白味があった!
イザナギ・イザナミ神話からグリム童話、犬、蛇、天狗、アイドルなど多岐に渡るテーマでお届けする一話完結型の民俗学ネタ本第一弾。


今回は、多数のネタが収録されている中から『2、人を呪い殺す道具~白雪姫とイザナミ~』をピックアップしてレビューしましょう。

いつの時代も「女は怖い」


イザナギ・イザナミ神話といえば、日本を作ったとされる夫婦神です。
その国生みの経緯が載っている古典『古事記』
学生時代に一読なさったと思いますが、文明が進みまして青空文庫版がKindleで無料で読めます。この機会に再びいかがでしょうか。

さて、その夫婦神様の壮大なる痴話ゲンカと、とある有名なグリム童話にリンクする部分が見つかりました。

グリム兄弟の『白雪姫』
共通点が見つかったのは子供向けに美談にされた方ではありません。原作どおり「本当は恐ろしい」方ですのであしからず。ありがとう科学文明。こちらもKindleで無料で読めます。

鬼嫁に三行半を突きつけた!


上記2冊と『2、人を呪い殺す道具~白雪姫とイザナミ~』を合わせて読むと大変合点がいく構成となっています。

まず、継母(実母説あり)が白雪姫を殺すのに使うのは「毒リンゴ」ですが、リンゴでヤる前に2度も別の道具を使って殺意を見せています。
ここまで執拗に白雪姫を殺そうとする母の執念たるや恐ろしい限り…。
西洋でリンゴは神聖な果物とされていますが…。

変わってイザナギ・イザナミ神話では、「見るな」と言われているのに醜くなったイザナミ神(嫁)を見てびっくりし、黄泉の国から逃げ帰るイザナギ神(旦那)。
だから見るなって言われたのに…。
怒った嫁は旦那を追いかけまわしますが、旦那が逃げる際、嫁に投げつけたモノ3つに「白雪姫殺人事件」との共通アイテムが。

かたや殺人の凶器に、かたや逃亡の道具になったものとは。


それにしても、とても人間くさい話ですよね。
民俗学ネタとはいえ、絵本の裏側を知る感覚でライトに読めます。
飲み屋でドヤ顔で話せるネタぞろい(作者談)ですので、ぜひお手にとってお楽しみください。

  • マツリノシタク
  • 著者:豪
  • 価格:315円
  • 読了にかかる時間:約40分(個人差があります)
雑学度
★★★★★(5)
役立ち度
★★★☆☆(3)
リア充度
★★☆☆☆(2)
総合
★★★★☆(4)

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