こんにちは。すし詰めの電車で風邪をもらったネジレケダマです。ナントカは風邪を引かないといいますから、引いて一安心です! (強がり)
忘年会シーズンですし、身体の中からアルコール消毒しようと思います。(※よいこは真似しちゃいけません)
そんな歳末感の出てきた今日この頃のKindle本ランキング情勢を、チェックしてまいりましょう。
今日はまず、先日Amazon.co.jpが発表した年間ランキングから見ていきたいと思います。
Amazon.co.jp: Best of 2012 Kindle本
Kindle本に関しては、ストアがオープンしたのが10月25日ですから、おおむね11月中のランキングということになっています。
総合1位に輝いたのは、先週のランキング観測記事「グイン・サーガ率23% - 12月5日のKindle新刊ランキングから」でも言及した、津田大介さんの『ウェブで政治を動かす!』でした。
また、小説・文芸部門1位の座は、並みいる商業出版タイトルを押さえて、藤井太洋さんの個人出版書籍『Gene Mapper (ジーン・マッパー)』が獲得しました。
最近では中国語にも翻訳されて、繁体字版はiBook Storeから、簡体字版は電子書籍プラットフォーム「唐茶」から販売が開始されています。すでに英訳版も発売されていますし、スペイン語・ポルトガル語版発行のご意思もあるようです。ダイレクト出版の成功モデルとして、ますますのご発展を期待しています。
1位に輝いたお二人のツイートからは、複雑な心境が垣間見られます。
実数は公表されていないので、正確なところはわからないのですが、少なくとも1万以下であることは、こちらのツイートから読み取れます。
これがどれだけ伸びていくかが、来年の電子書籍市場の関心事ということになりますね。
まずは、いつも通りのダイレクト出版タイトルを抜き出したリストを掲載します。商業出版書籍を含んだ最新ランキング情報は、Amazonのページをご参照ください。
Kindle本 新着ニューリリース
今週も“豹頭の戦士”が奮闘しています。『グイン・サーガ外伝』全巻ランキング内にあって、最高は第1巻の18位、一番下は第10巻で67位です。販売が再開されたところを見ると、データエラーは解消されたようです。参考までに、各巻の順位を高い順に並べると、以下のようになります。
1 > 5 > 21 > 4 > 3 > 15 > 22 > 2 > 7 > 12 > 19 > 14 > 6 > 20 > 13 > 16 > 17(上) > 17(下) > 9 > 8 > 11 > 18 > 10
リストの上位は先週とあまり変わらず、実用書が占めています。そんな中でひとつご紹介したいのが、こちらのタイトルです。
ビジネスマンのために、「読んで、アウトプットにつなげる」読書術を指南してくれる一冊です。本の選び方・読み方・アウトプットのしかたが章立てて紹介されています。著者の大石哲之さんはコンサルタントとしてのキャリアを長く積まれた方で、Kindle本の価格帯についても鋭い分析をなさっています。
- tykのノマド日記: kindle出版をやって直感した4つの価格帯の4つの有望コンテンツ
ダイレクト出版で良質のビジネス書が増えると、スマートフォンに入れて持ち歩けて便利そうです。
実用書優勢に見える中で、ベストセラー小説も上位に顔を見せています。
それぞれ620円~1,600円とハードカバーに近い価格が設定されていることから、値引き率より持ち歩きやすさで買われているように思えます。
こうしたタイトルが売れていることからも、物語・小説の需要は一定規模で存在しているといえます。それを反映するように、ダイレクト出版でも『黎明の笛』は先週に引き続いて上位にあり、『架空サークルのつくりかた』『くちなし』など、新たにランクインした作品があります。
キンドる速報でも、引き続きランキング内外のダイレクト出版タイトルの収集を続けています。新刊がリリースされましたら、どうぞお知らせください。
こちらもまず、ダイレクト出版タイトルを抜き出したリストをお見せします。全体の最新リストはリンクからご参照ください。
Kindle本 アダルトの新着ニューリリース
無料キャンペーン期間が終わった『安田理央のAVレビュー大全1987-2012』が1位に帰ってきました。さらに続けて、サブカル的なタイトルが2つ続きます。サブカルが上位に来るKindleユーザーの趣味嗜好、個人的に好きですよ。
上のリストが短いことで察していただけると思いますが、今週は一段と商業出版の比率が上がっています。デジタル写真集がタイトル数にして先週比5倍近くに増えました。
アダルトコミックの中では、ケータイ・スマホアダルトコミック出版を手掛けるKATTSが参入し、一気に21タイトルをランクインさせました。ところで、同社の作品で最も高い順位にある『俺、オンナのコになっちゃった!?』は、10年前には『ミカエル計画』というタイトルで出版されていた作品です。電子出版に際して行われた変更に、流通スタイルや流行の変化がうかがえます。
こうした新勢力に押される形で、先週過半数を占めていた竹書房バンブー・コミックスは、29%と数を減らしています。サイクル早いですね。
個人出版の官能小説に目を向けますと、先週まで上位をキープし続けた『LOVE CORE』が新刊ランキングの対象期間を過ぎたのか、姿を消しました。現在は「アダルト小説・サブカルチャーのベストセラー」の20位台にあります。かわって、新たな官能小説がランクインしてきました。どこまで順位を上げるか、注目したいと思います。
冒頭で触れた市場の小ささとも関係があると思いますが、毎週のランキングまわりの動きが忙しくて、当記事も長くなる一方です。12月19日にはどのような観測情報がお届けすることになるのか…、どうぞ楽しみにお待ちください。
忘年会シーズンですし、身体の中からアルコール消毒しようと思います。(※よいこは真似しちゃいけません)
そんな歳末感の出てきた今日この頃のKindle本ランキング情勢を、チェックしてまいりましょう。
AmazonからKindle本の年間ランキングが発表
今日はまず、先日Amazon.co.jpが発表した年間ランキングから見ていきたいと思います。

Kindle本に関しては、ストアがオープンしたのが10月25日ですから、おおむね11月中のランキングということになっています。
総合1位に輝いたのは、先週のランキング観測記事「グイン・サーガ率23% - 12月5日のKindle新刊ランキングから」でも言及した、津田大介さんの『ウェブで政治を動かす!』でした。
ウェブで政治を動かす!
著者:津田 大介
販売元:朝日新聞出版
(2012-11-13)
販売元:Amazon.co.jp
また、小説・文芸部門1位の座は、並みいる商業出版タイトルを押さえて、藤井太洋さんの個人出版書籍『Gene Mapper (ジーン・マッパー)』が獲得しました。
Gene Mapper (ジーン・マッパー)
著者:Fujii Taiyo
販売元:Taiyo Lab
(2012-07-12)
販売元:Amazon.co.jp
最近では中国語にも翻訳されて、繁体字版はiBook Storeから、簡体字版は電子書籍プラットフォーム「唐茶」から販売が開始されています。すでに英訳版も発売されていますし、スペイン語・ポルトガル語版発行のご意思もあるようです。ダイレクト出版の成功モデルとして、ますますのご発展を期待しています。
しかし、市場規模はまだ小さい
1位に輝いたお二人のツイートからは、複雑な心境が垣間見られます。
しかし、年間ベスト1といっても、実数を知っているだけにKindleの市場規模はこんなものかということもリアルにわかるな……。来年こそが市場が立ち上がって本格化するという意味で本当の「電子書籍元年」になるんだと思うね。
— 津田大介 (@tsuda) December 8, 2012
@tsuda 全くですね。文芸だと、もっと少ないですよ。
— Taiyo FUJII (@t_trace) December 8, 2012
実数は公表されていないので、正確なところはわからないのですが、少なくとも1万以下であることは、こちらのツイートから読み取れます。
まだその1割にも到達してないっすよ……。 RT @hideo_ogura: 「Webで政治を動かす」Kindle版が10万ダウンロード行くと、電子出版の流れは変わるかもなあ。
— 津田大介 (@tsuda) December 4, 2012
これがどれだけ伸びていくかが、来年の電子書籍市場の関心事ということになりますね。
上位は安定、中盤以降に注目株が浮上
まずは、いつも通りのダイレクト出版タイトルを抜き出したリストを掲載します。商業出版書籍を含んだ最新ランキング情報は、Amazonのページをご参照ください。

2位: 自然に身につく!1万語英語多読
3位: コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ
8位: 年収150万から2億円へ! 成功する「投資力」の伸ばし方 2013
9位: 売主や銀行が決して伝えない、あなたの知らない住宅ローン問題
12位: キンドルで本を売る。―キンドル・ダイレクト・パブリッシングを通じた個人出版のアドバイス
16位: 黎明の笛
17位: 5日で作ろうWordPressでホームページ
25位: 3Dプリンタの社会的影響を考える―英国の政策レポートをもとに
26位: 30分でわかる日本の歴史
30位: 英会話にムダ金を使うな!Facebookで4000人の外国人の友達を5ヶ月でつくった方法
31位:
ポメラの本
40位: 超低金利時代の終わり
41位:
アマゾンで売る! 一番簡単な電子書籍の作り方
45位: Genki English: 英語学習成功の秘訣
51位:
兵法 - F1での5年間
55位: コードって何だ?
66位:
ニートのすすめ
68位: 電子書籍でベストセラー作家を目指す!日本人で主婦の私が、Amazon USAでKindle本を出版し、検索1位&ベストセラーカテゴリーランキング6位になれた方法
74位:WordPress3.5対応 テーマカスタマイズのためのPHP
75位:
【第20回】 日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)参戦記
76位:
架空サークルのつくりかた
81位:
入社5か月で8キロ太りうつ病になりかけた新社会人が、人生が毎日楽しくて仕方がなくなるたった5つの秘訣
84位: コンテンツ制作者のためのKindle表示チェッカー 横組編
89位: ポーランド軍と第二次大戦 (山崎雅弘 戦史ノート)
90位:
Ktrips ~シルクロードをゆく 上巻:激動の中国 (Ktrips ユーラシア横断三部作)
91位: コンテンツ制作者のためのKindle表示チェッカー 縦組編
94位:
FX投資の世界へ (ダウ理論・サイクル理論を正確に理解し、着実に淡々と利益を出す投資法)
98位:
くちなし
100位: 沖縄県民と沖縄戦 (山崎雅弘 戦史ノート)
今週も“豹頭の戦士”が奮闘しています。『グイン・サーガ外伝』全巻ランキング内にあって、最高は第1巻の18位、一番下は第10巻で67位です。販売が再開されたところを見ると、データエラーは解消されたようです。参考までに、各巻の順位を高い順に並べると、以下のようになります。
1 > 5 > 21 > 4 > 3 > 15 > 22 > 2 > 7 > 12 > 19 > 14 > 6 > 20 > 13 > 16 > 17(上) > 17(下) > 9 > 8 > 11 > 18 > 10
29%がダイレクト出版、引き続き実用書強し
リストの上位は先週とあまり変わらず、実用書が占めています。そんな中でひとつご紹介したいのが、こちらのタイトルです。
コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ
著者:大石哲之
販売元:tyk publishing
(2012-11-30)
販売元:Amazon.co.jp
ビジネスマンのために、「読んで、アウトプットにつなげる」読書術を指南してくれる一冊です。本の選び方・読み方・アウトプットのしかたが章立てて紹介されています。著者の大石哲之さんはコンサルタントとしてのキャリアを長く積まれた方で、Kindle本の価格帯についても鋭い分析をなさっています。
- tykのノマド日記: kindle出版をやって直感した4つの価格帯の4つの有望コンテンツ
ダイレクト出版で良質のビジネス書が増えると、スマートフォンに入れて持ち歩けて便利そうです。
小説のニーズも変わらずにある
実用書優勢に見える中で、ベストセラー小説も上位に顔を見せています。
6位: 64(ロクヨン)
10位: ロスト・シンボル(中) (角川文庫)
11位: ロスト・シンボル(下) (角川文庫)
13位: ロスト・シンボル(上) (角川文庫)
15位: ブルーマーダー: 6 (警部補 姫川玲子)
それぞれ620円~1,600円とハードカバーに近い価格が設定されていることから、値引き率より持ち歩きやすさで買われているように思えます。
こうしたタイトルが売れていることからも、物語・小説の需要は一定規模で存在しているといえます。それを反映するように、ダイレクト出版でも『黎明の笛』は先週に引き続いて上位にあり、『架空サークルのつくりかた』『くちなし』など、新たにランクインした作品があります。
キンドる速報でも、引き続きランキング内外のダイレクト出版タイトルの収集を続けています。新刊がリリースされましたら、どうぞお知らせください。
アダルトコミックの波の中で目を引くサブカルモノ
こちらもまず、ダイレクト出版タイトルを抜き出したリストをお見せします。全体の最新リストはリンクからご参照ください。

1位: 安田理央のAVレビュー大全1987-2012
3位: ビニ本・自販機本を読む ~'70-80s Vintage Porno Magazines~
6位:日本列島ちょんの間紀行
34位: 聴診鬼
64位:官能短編小説「贄-人形-」 (呪い師ソーン)
72位:人妻なんですけど、こんなにほかの男の人とやってもいいのかしら
99位: 孕ませ幼馴染み ~赤ちゃん100人できるかなっ?~
100位:私立華岡学園 住み込み用務員の性奴隷にされた美少女
無料キャンペーン期間が終わった『安田理央のAVレビュー大全1987-2012』が1位に帰ってきました。さらに続けて、サブカル的なタイトルが2つ続きます。サブカルが上位に来るKindleユーザーの趣味嗜好、個人的に好きですよ。
商業コミックタイトルにも時代の波
上のリストが短いことで察していただけると思いますが、今週は一段と商業出版の比率が上がっています。デジタル写真集がタイトル数にして先週比5倍近くに増えました。
アダルトコミックの中では、ケータイ・スマホアダルトコミック出版を手掛けるKATTSが参入し、一気に21タイトルをランクインさせました。ところで、同社の作品で最も高い順位にある『俺、オンナのコになっちゃった!?』は、10年前には『ミカエル計画』というタイトルで出版されていた作品です。電子出版に際して行われた変更に、流通スタイルや流行の変化がうかがえます。
こうした新勢力に押される形で、先週過半数を占めていた竹書房バンブー・コミックスは、29%と数を減らしています。サイクル早いですね。
個人出版の官能小説に目を向けますと、先週まで上位をキープし続けた『LOVE CORE』が新刊ランキングの対象期間を過ぎたのか、姿を消しました。現在は「アダルト小説・サブカルチャーのベストセラー」の20位台にあります。かわって、新たな官能小説がランクインしてきました。どこまで順位を上げるか、注目したいと思います。
冒頭で触れた市場の小ささとも関係があると思いますが、毎週のランキングまわりの動きが忙しくて、当記事も長くなる一方です。12月19日にはどのような観測情報がお届けすることになるのか…、どうぞ楽しみにお待ちください。
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