2012年12月16日より、日本のKindleストアでも70%の料率を選択できるようになっています。以下の記事は、料率を35%しか選択できなかった時点の内容で書かれています。その点をふまえてご覧ください。
こんにちは、佐々木です。
前回は、Gumroadでの個人出版に挑戦してみましたが、今回は、そのGumroadのアイデアを素早くパクったことでも話題になった「Ameroad」に挑戦してみました。サービス名も、「ガム」に対する「飴」というパロディになっているんですね。でも実は、そのサービス内容はGumroadとは異なるユニークな進化を遂げていました。
手数料0円(購入者が負担する仕組みに)
もっともユニークなのは、出品者の手数料が0円である、というところ。つまり、設定した値段が100%自分の手元の入ります。
これまでに紹介してきた、Kindleの35%、koboの70%、Gumboardの(およそ)95%に比べても、一番わかりやすく、著者にとってもやさしい仕組みに思えます。
これを実現可能にしているのが、購入者が手数料を支払うという仕組みです。つまり、100円の商品を出品して、購入者がそれをGoogle Walletで買う場合、手数料を加えた129円を支払います。
以下に具体例を挙げてみましょう。
・100円の商品を…
- PayPalで買うと 178円
- Google Walletで買うと 129円
- BitCashe/WebMoneyで買うと 139円
- Androidアプリ内課金で買うと 189円
・1000円の商品を…
- PayPalで買うと 1278円
- Google Walletで買うと 1278円
- BitCashe/WebMoneyで買うと 1298円
- Androidアプリ内課金で買うと 1798円
決済方法によって、かなり金額が変わってくることがわかります(特に、Andoidアプリ課金はものすごく手数料が高いですね)。
そのため、価格の決定には、最終的な手数料込みの金額まで考慮する必要がありそうです。詳しい手数料の早見表は、こちらのページをご覧ください。
・出品・購入時の手数料について - Ameroad
販売開始までの流れ
それでは実際に、販売開始までの流れを見てみましょう。
まずは「Ameroad」のトップページにアクセスし、Twitterアカウントでユーザー登録をします。
トップページには作品紹介枠も。この点もGumroadとの違い。
ログイン後に「売ってみる」というリンクをクリックすると、以下のような設定画面が表示されます。画面に従って入力していきましょう。
入力が必要なのは以下の6項目。
・商品名
・アップロードするファイルの選択
・金額
・カテゴリ
・商品の説明
・サムネイル画像
すべて入力して「売ってみる」ボタンを押すと、それで完了。
以下のような商品ページが完成です。
早っ。
PCで見た場合の画面。
スマホやガラケーの画面にも対応。
商品ページから、「このアイテムを買う」をクリックすると、以下のように支払い方法の選択画面が表示されます。
現在は「Google Wallet」「WebMoney」「BitCash」「PayPal」そしてAmeroad内のポイント「アメポイント」で購入可能。また、Andoridから閲覧した場合は、そこからの購入も可能。
Google Walletを選択して100円の商品を購入する場合、以下のように決済代行手数料29円が加えられた金額を支払います。ここまでがAmeroadのサイトです。
ここから先がGoogle Wallet。指示に従って支払いを完了させます。
Ameroadに戻って、「売ったもの」というリンクをクリックすると、販売中の商品についての情報が一覧で確認できます。
「今月の売上」「未払い残高」「お支払い履歴」といった売上に関する情報や、「閲覧数」「販売数」「商品の修正」「販売停止」など商品に関する情報をまとめて確認できる。
以上で販売までの流れは完了です。
Gumroad同様、とても簡単ですね。
Twitterでつながる
Gumroadの場合は、購入者が出品者にメールアドレスを伝える仕組みがあることで、その後の新作のお知らせや、ファイルのアップデート情報を受け取ることができました。これにより、作者とファンのコミュニケーションが生まれます。
Ameroadの場合は、それをメールアドレスではなくTwitterアカウントで行う、という思想で設計されています。この点もAmeroadのユニークなポイントです。
なお、Gumroadの場合は、出品者にメールアドレスを伝えるのは必須ですが、Ameroadの場合は、出品者にTwitterアカウントを伝えるかどうか購入者の任意です。
ブログパーツも
アップロードした商品は、以下のようなブログパーツを使って、自分のブログにも簡単に掲載ができます。
ただし、デザインはもうちょっときれいにならないかなあ…。
最後に
最初のうちは、Gumroadとほとんど同じなのではないかと思いながら挑戦してみましたが、実際に使ってみると、似ているところよりも違っているところのほうが目立つ結果となりました。他にないユニークな特徴を持っていますので、いくつかのストアやサービスを組み合わせて個人出版されるご予定の方は、ぜひこちらもお試しください。
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