みなさんこんにちは!
そういえば数年前にノロウイルスに感染してました☆カンザキです。
ただの強めな風邪かと思ってたんですよ。一晩で治ったので不思議に思ってたのです。
今年も大流行の模様ですから、みなさんお気をつけくださいませ。

さて、本日オススメしたい電子書籍こちら!

コルキータコルキータ
著者:牟礼鯨
販売元:西瓜鯨油社
(2012-11-02)
販売元:Amazon.co.jp

「コルキータを買った男は四十日で死んだ」

16歳になった少女はみな祭司によって破瓜される、破瓜祭。
破瓜祭前に男を知った罪によって子宮を奪われた美少女娼婦コルキータは死の呪いを身にまとっている。
この少女と出会い、恋の感染症のために狂気へと追いやられる青年ダオ。
やがてダオの求愛行動は殖民地戦争という歴史のうねりにまきこまれ、壮大な叙事詩となる。
真実の愛さえあれば死の呪いから逃れられると信じたダオの運命は?
官能的言語で綴られた娼婦幻想譚。

こちら一般小説カテゴリとして販売されておりますが、内容は官能小説のような表現もあり限りなくアダルトカテゴリに近いです。

いわゆる官能小説がお好きな方のほか、傾国や幽玄、耽美、エロスといった単語が気になる方にもオススメです。

恋の代価は男の命


見た者を一瞬で恋に落す、美少女娼婦コルキータ。
まるで感染症にかかるように平民を超え貴族や王族まで一目ぼれがおよび、いつか高級娼婦となります。当然、他の女たちは彼女に嫉妬。
ただし、彼女を買った男は40日で必ず死にます!しかも、コルキータの評判が国中に広がるにつれ、謎の疫病も蔓延していき…。異常に満ちた国内で、純真無垢な娼婦は男たちを狂わせていくのです…。

物語全体は、西洋演劇のように淡々と、鋭く進んでいきます。
ストーリーの本質となる、青年ダオとコルキータの対面は中盤以降ですので、前半はひたすらに、不幸な男女と傾いていく国を見守ることになります。
起承転結は弱いですが、耽美で存在感のある物語です。

夢野久作のドグラマグラや少女地獄、梶井基次郎の檸檬のような、どこか煙がかってくすんだ雰囲気と人間臭い情景がお好きな方に、ぐっと刺さる一冊でしょう。
自分の理想的な『とんでもない美少女コルキータ』を想像しながら読みすすめてください。

物語の世界観を覗き見てみたい方は、作者・牟礼鯨さんが自身のブログ『西瓜鯨油社』で外伝的短編「破瓜祭」を公開していらっしゃいます。『コルキータ』の濃密な世界に一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

美しい娼婦によって傾いた国の行く末を、どうぞお手にとってご確認くださいませ。

  • コルキータ
  • 著者:牟礼鯨
  • 価格:300円
  • 読了にかかる時間:約2時間(個人差があります)
エロス度
★★★★☆(4)
ボリューム度
★★★★☆(4)
起承転結度
★★☆☆☆(2)
総合
★★★☆☆(3)


コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. youko88520
    • 2012年12月17日 12:38
    • 5 好きです。
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