みなさんこんにちは!
かまくら作りの願望を、雪解けしたころに思い出します☆カンザキです。
真っ白な雪は好きなんですけどねぇ。寒いんですよね。転ぶし。

さて! 本日はこんな一冊をご紹介します。

天の種天の種
著者:鳥居 とり
販売元:とり書房
(2013-01-12)
販売元:Amazon.co.jp


僕が彼女に会えば、国は滅びる。
でもいつか、時が来れば、僕は彼女に会いにいくだろう…。

つがいで生まれ、引き離して育てれば国を栄えさせるが、再会すると国を滅ぼして森に変えてしまう伝説の生き物「天の種」。
天の種として生まれた少年少女と、彼らを拾った赤毛の女王の物語。

読みやすい、やさしい文章で書かれた物語ですので、若い文芸女子にオススメです。ですが文芸男子もお気に召していただけると思います。

国が栄えて朽ちるまで


収録されている短編ストーリーに共通して言えるのは、『』が景観を大きく決めている、ということです。
このうち『ソフィエル』のあらすじをご紹介いたしましょう。
舞台の国を統べるのは赤毛の女王。彼女に仕える主人公ソフィエルは藍色の髪に茶色の瞳。対のエシエルは漆黒の髪にオレンジ色の瞳。紅蓮の女王の庭では何羽もの雄のクジャクが尾羽を広げて美を競っています。

物語は彩り豊かに、しかし完熟した果実が腐って崩れていくように国が終わり行く様を描いています。

女性ユーザーに親近感


著者の鳥居とりさんはブログを拝見したところ20代女性のKindleユーザー(しかもオタク)とのこと。親近感が湧いたのでブログ記事をどんどん読み進めてしまいました(私、ストーカーじゃありません!)
Kindleの女性ユーザーって、比較的少ない気がします…。同人誌市場は女性も多いので、これからなのかなと思ってみたり。
20代女性でKindle本を愛読している方ってどのくらいいらっしゃるんでしょう? ちなみにダイレクト出版オフでは男性率9割以上でした。

ブログ内の紹介文章を引用させていただきますと…

Kindleで本を読みまくるかたわら、自分でも出してしまいました\(^o^)/

内容は、同人誌の再録と書き下ろしです。
2009年5月に出した谷山浩子ファンブック『光の中は闇』から、「天の種」を加筆修正して「ソフィエル」というタイトルに変更して収録。
さらに、続編として「エシエル」を書き下ろしました。

収録した短編は、どちらも谷山浩子の歌をイメージしたものですが、もちろん歌詞の引用など著作権的にやばそうなことはしてないよ!
オリジナルのファンタジー短編小説なので、谷山浩子の歌を聞いたことないよ!という人でも大丈夫です。

「ソフィエル」は、「風のたてがみ」という歌。
「エシエル」は、「はじまりの丘」という歌をイメージしてます。

Kindle端末の他、iOSやAndroid用のKindleアプリでもお読みいただけます。
横書きなので、ページめくる時は右側をタップして下さい。
興味があったら、ぽちってくれるとうれしいな!


とのことです。
『こんな風につくりました』というわかりやすい説明記事もございましたので書籍とあわせてご一読になってみてはいかがでしょうか? 女性にもわかりやすい、親切な記事でした。
いまだ「新しいガジェット」的立ち位置のKindle。そのため男性ユーザーが多いので、女性向けの読み物が増えて、女性ユーザーも多くなっていったらいいなあ、と願う次第です。

心優しくなれるファンタジーストーリーをぜひご覧くださいませ。


  • 天の種
  • 著者:鳥居とり
  • 価格:100円
  • 読了にかかる時間:約1時間(個人差があります)
読みやすさ度
★★★★☆(4)
ボリューム度
★★★☆☆(3)
ビジュアル度
★★★★☆(4)
総合
★★★★☆(4)



あなたの一冊をレビューします


キンドる速報では、電子書籍のレビュー候補を受け付けています。
ご応募はこちらから。
おもしろい電子書籍を教えてください(自薦・他薦を問いません)

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット