つんどく速報（電子書籍の感想・レビュー）

こんにちは。
イベント準備の前にデスク片付けたい病☆カンザキです。
ワトスン医師のようなしっかり者で面倒見のいい相棒がほしいです。どこへ行けば出会えますか！？

さて、本日ご紹介したい一冊はこちらです！

追憶のシャーロック･ホームズ－ワトスン博士最後の告白－
著者：ホズマー・エンゼル
販売元：SUSSANRAP
(2012-11-21)



*Japanese Novel*

「だがあのときは、その血にまみれた同じ手で触れられているのだと思うと、ぞくぞくしてしまったよ」…
自らの死を予期したワトスン博士が初めて明かす、シャーロック・ホームズ若き日の無謀な冒険、そして2人の友情の物語。耽美風長編贋作小説。（『シャーロック・ホームズの違法な冒険』改題・改訂版）

【物語】
ホームズ29歳、ワトスン31歳のある日、競売社の倉庫からメサイアの瞳と呼ばれる宝石が消えた。
奇妙なことに、現場には盗まれた宝石よりも高い値のつく絵画が置かれていた。
シャーロック・ホームズは捜査のため、陰で男色家と噂される貴族に近づく。
ワトスンはその捜査に異様な不安を覚え、それは自らへの不安につながる。
事件はゆくゆくホームズと呪われた絆で結ばれる、あの教授にもつながっていた…。

【もくじ】
―カタラス詩集より―
資料画像『聖イレーネの介抱を受ける聖セバスチャン』
ジョン・Ｈ・ワトスンによるまえがき
1　ハイアムズ卿
2　ことのおこり
3　聖イレーネ
4　真相
5　競売屋と贋作画家
6　青柳館
7　それから
結び
イラスト
作者あとがき

腐女子向けKindle本

こちらは『耽美風長編贋作小説』とのこと。
女性向け同人誌の意味合いを含みます。直接的な描写はありませんでしたが、男の友情をほほえましく妄想してしまう腐女子な方にぐっとくるシーン満載です。

シャーロックホームズシリーズの見所は、名探偵の活躍はもちろんですが、彼を支える相棒との信頼関係や、事件解決への情熱とアクションシーンもあると思います。
今作はそんな＋αの魅力を女性目線で惹き出しております。もちろん中盤以降の事件解決への疾走感は原作を忠実にリスペクトしてますよ。

あえて女性向けにカテゴライズしていますが、本格推理ものとして物語が成立しておりますので、推理小説好きは男女問わずお楽しみいただけます！

とはいえ、もとはイベントで販売していたパロディ同人誌。今回のKindle化にあたり、執筆者さんはいろいろと悩むことがあったようです。
いただいた言葉を引用しますと

kindle化にあたっては、ホームズファンの方の目に触れて（自分としては真面目に扱っているのですが）ご不興を買う不安もありました。
が、その後知り合ったファンの方や、最近の世の中の流れを見ていると、その心配はいらないかな…と思えるので、思い切ってkindle化しました。

個人出版の醍醐味は、二次創作がOKなところとカンザキは勝手に解釈しております。
世の中の流れで、オタク文化やファン活動が公衆に認められつつある今、Kindleも執筆活動や頒布に役立つのではないでしょうか。

『シャーロック・ホームズ』シリーズは原作著作権は失効してますので、なおのことフリーな素材として創作活動を膨らませることができる、すばらしいタイトルといえます。

というわけで、青空文庫で原作が無料配信されていますので、あわせて名探偵ホームズ＆相棒ワトスンの活躍をご覧いただけますよ。
青空文庫　著者別：ドイル アーサー・コナン
Kindle版はAmazonで検索してくださいね☆

ぜひお手にとって、はらはらドキドキの耽美活劇を楽しみください。

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