みなさんこんにちは!
アニメ映画『火垂るの墓』を久しぶりに観てみました「なんでホタルすぐ死んでしまうん?」に号泣☆カンザキです。

本日は、 奇しくも虫で死にかけたアジア旅行本をご紹介しましょう。

Trouble vol.3 寄生大陸Trouble vol.3 寄生大陸
著者:いち たかし
出版元:いち たかし
(2013-02-02)
販売元:Amazon.co.jp


海外旅行中のトラブル
言葉が通じない
どこにいるのか分からない
気がついたら多額の請求をされてた
誰でも一度は体験した事があるのではないでしょうか

何故トラブルに巻き込まれたのか
どうすればトラブルを回避できるか
旅のトラブル検証マガジン「Trouble」第3弾!
検証します

『Trouble vol.3 寄生大陸』
インド、カンボジア、マレーシア編
目次
[第一章] 偽ウルルン滞在記と軟禁物語
 1. 誘拐され偽ウルルン
 2. カジキの親方がハートファ○ク
 3. 湿度120%の密室軟禁物語
[第二章] 原虫宣言
 1. ガンジス河で寄生
 2. 覚醒と覚悟
 3. 原虫水泳
※この書籍は旅サイト「タビしるべ」に掲載されたものを編集、加筆したものです



トラブルは旅のスパイス


こちら、1章と2章どちらもウルルン…もとい涙目になってしまう壮絶な滞在記です。

1章は犯罪多発地区北インドに。仏教の聖地ブッタガヤーを目指しリキシャー(人力車)に乗り込みますが、地元の青年が無理やり相乗り。たくみな話術で泥棒一家(多分血は繋がって無い)の住まいに連れて行かれ、軟禁状態に…! 中学生レベルの英語で脱出し一夜をともにすることは避けられました。

「食べた後に毒でも入っていやしないかと後悔。」
「恐るべしインディアの洗礼」
と片付けていますが、生きて脱出できて良かった(涙目)
数々のトラブルに巻き込まれながら、北インドを後にし、2章の舞台となる聖地ガンジス河へ。

寄生虫に自ら会いに行く


日本って温室なんだ、と痛感しました。
第二次世界大戦中の日本人は体内に宿るタイプの寄生虫の感染率が90%以上で大変高かったと聞きます。想像するだに、そうでしょうね…。

しかし、駆除が積極的に行われ、重篤になりうる寄生虫の被害は少なくなりました。人間以外に寄生するタイプはまだたくさん残っているようです(犬のフィラリア、カマキリのハリガネムシ等)。そして世界で唯一の『目黒寄生虫館』という博物館も存在しています。
この一斉洗浄は狭い島国だから成せたわけで、陸続きで人種も宗教も混雑した、大陸の各国はご想像のとおり。いち氏は「ある程度の雑菌は体内へ入れ抵抗力をつけるようにする派」というわけで、感染覚悟でガンジス河に飛び込みます。

死体が泳ぐ聖なる河


この本を読むまで、インド・ガンジス河の沐浴はパワースポットの洗礼を受ける、荘厳な宗教祭礼だと思っていました。

綺麗で荘厳なほう:ガンジス河で沐浴見学しました。/ livedoorニュース HOMME
http://news.livedoor.com/article/detail/5848854/

しかし、本書の旅行記は違いました。

現実の発展途上なほう:(本文抜粋)

『インドのバラナシは言わずと知れたヒンドゥー教の聖地。この町に流れるガンジス河は聖なる河として知られ、人々の生活から生死にいたるまですべての営みが行われる。』


ポイントは「人々の生活から生死にいたるまで」
インド広し、河長し。場所が違うと

河の中でハミガキするオッサン、頭を洗う老婆、用を足す少年、『動物から人の死体まで流れている』


営んでいらっしゃいます。そりゃ、もりもり増えますよね、寄生虫。

純粋培養の日本人バックパッカーが、チャレンジ精神でガンジス河に飛び込んだら案の定寄生されて…それでもめげずにアジアを旅する

他人の不幸はなんとやら、いち氏のバックパック旅行は日本でぬくぬく暮らしている人たちにとっては、経験することのできないエンターテインメントです。トラブル続きは大変そうですが、ご本人はいたって楽しげ。

自由に楽しく、命をかけたウルルン(涙目)滞在記、日本の衛生状態と比較しながらお読みください。


  • Trouble vol.3 寄生大陸
  • 著者:いち たかし
  • 価格:99円
  • 読了にかかる時間:約1時間(個人差があります)
アジア旅行したくなる度
★★☆☆☆(2)
いのちだいじに度
★★★★★(5)
知ってる聖地と違う度
★★★★☆(4)
総合
★★★★☆(4)


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