みなさんこんにちは。managonです。
今回は、本を出版するために設立された「合同会社電気本」から出された『電子書籍「AiRthree」』をご紹介します。AiRthreeは3作目という意味で、2010年から1年ごとに、電子書籍「AiR」、電子書籍「AiRtwo」、電子書籍「AiRthree」と出版されています。
これはAiRに掲載された一文です。
第一線で活躍される書き手が集まり、新しいことに挑戦する。書き手の熱が伝わってきますね。
いろんな作者さんが登場する本作。どちらをご紹介すれば迷ったのですが、一番僕に刺さったのは、前野隆司さんの「ダンス、してますか?」でした。こちらの内容をご紹介します。
ダンスの話が次第に、クリエイティビティ論につながります。
もっと、論理を超えたい。新しいものを作りたい。
前野隆司さんが本作品AiRthree向けに書いた文章。思いのまま書いたは良いが、どうしても文章の中に「意図」が紛れ込んでしまい、思いのままの文章には仕上がっていない。
思いのまま書きたいと思って書いたのに、書けていない。“もっと、論理を超えたい。新しいものを作りたい。”と、知人に意見を求めたところから、クリエイティビティを巡って激論が交わされます。
日本人でよかった、というようなことは言わない。
「日本人でよかった」よくネットや世間で耳にする言葉。ついつい使われがちなこのフレーズを禁じ手にしている武藤氏が前野氏に噛みつきます。
工学者である前野氏は、その「禁じ手」がなぜいけないのかを武藤氏に説明を求めます。
「考えるということは、安心することではないですよね」
「そこに考えもなしに踏み込むというのは、禁じるべきだと思うんですよ」
もともと前野氏からの提案に対して回答なのでケンカにはならないのですが、読者の立ち位置から見ているとハラハラさせられスリリングです。そして、こうした議論を思いっきりぶつけ合う中で、お互いの思考が絡み合いクリエイティビティ論に議論が向かいはじめます。
「その面白さを追求すると、天才的な素人になるんだと思う」
「素人は思慮なくプロの真似をするな。そんなことより、せっかくの、素人の良さを生かせ」
大人の熱い議論の結果はどうなるんでしょうか?ぜひ、本書でお確かめください。
今回、前野隆司さんの「ダンス、してますか?」をご紹介しましたが、この本はさまざまな才能をもつ書き手が結集しています。
カラスヤサトシさんの「愛について語ってみよう」(漫画)、皆河有伽さんの「私は恋している」(小説)、岡田有花さんの「リア充論2012~インターネットはネコの時代からイヌの時代へ~」(現代批評)など、楽しく読めましてファンになりました。
新時代の扉を開ける書き手の熱を感じつつ、みなさんのお気に入りの書き手をぜひ見つけてください。
今回は、本を出版するために設立された「合同会社電気本」から出された『電子書籍「AiRthree」』をご紹介します。AiRthreeは3作目という意味で、2010年から1年ごとに、電子書籍「AiR」、電子書籍「AiRtwo」、電子書籍「AiRthree」と出版されています。
そして次の時代が始まるのなら「その扉を開けるのはぜひ自分たちでありたい」
これはAiRに掲載された一文です。
第一線で活躍される書き手が集まり、新しいことに挑戦する。書き手の熱が伝わってきますね。
電子書籍「AiRthree」
著者:石山新、岡田有花、カラスヤサトシ、白石昌則、福井晴敏、堀田純司、本郷和人 、前野隆司、皆河有伽、吉田戦車
(2013-02-01)
販売元:Amazon Services International, Inc.
福井晴敏さん巻頭で登場! カラスヤサトシさんの感動のエッセイ漫画「愛とはなにか」、皆河有伽さんの戦慄の傑作中編「私は恋している」、白石昌則さん「生協の白石さんのつくりかた」など、新しい書き手が続々参加! 文理融合領域で活躍する工学者、前野隆司さんの「ダンス、してますか?」、吉田戦車さん「ニュー吉田戦車」など、電子書籍だから実現できた、豪華著者陣が集まって本をつくる試み、第三弾!
前野隆司さんの「ダンス、してますか?」
いろんな作者さんが登場する本作。どちらをご紹介すれば迷ったのですが、一番僕に刺さったのは、前野隆司さんの「ダンス、してますか?」でした。こちらの内容をご紹介します。
ダンスの話が次第に、クリエイティビティ論につながります。
もっと、論理を超えたい。新しいものを作りたい。
前野隆司さんが本作品AiRthree向けに書いた文章。思いのまま書いたは良いが、どうしても文章の中に「意図」が紛れ込んでしまい、思いのままの文章には仕上がっていない。
思いのまま書きたいと思って書いたのに、書けていない。“もっと、論理を超えたい。新しいものを作りたい。”と、知人に意見を求めたところから、クリエイティビティを巡って激論が交わされます。
日本人でよかった、というようなことは言わない。
「日本人でよかった」よくネットや世間で耳にする言葉。ついつい使われがちなこのフレーズを禁じ手にしている武藤氏が前野氏に噛みつきます。
工学者である前野氏は、その「禁じ手」がなぜいけないのかを武藤氏に説明を求めます。
「考えるということは、安心することではないですよね」
「そこに考えもなしに踏み込むというのは、禁じるべきだと思うんですよ」
もともと前野氏からの提案に対して回答なのでケンカにはならないのですが、読者の立ち位置から見ているとハラハラさせられスリリングです。そして、こうした議論を思いっきりぶつけ合う中で、お互いの思考が絡み合いクリエイティビティ論に議論が向かいはじめます。
「その面白さを追求すると、天才的な素人になるんだと思う」
「素人は思慮なくプロの真似をするな。そんなことより、せっかくの、素人の良さを生かせ」
大人の熱い議論の結果はどうなるんでしょうか?ぜひ、本書でお確かめください。
いろんな書き手が集う
今回、前野隆司さんの「ダンス、してますか?」をご紹介しましたが、この本はさまざまな才能をもつ書き手が結集しています。
カラスヤサトシさんの「愛について語ってみよう」(漫画)、皆河有伽さんの「私は恋している」(小説)、岡田有花さんの「リア充論2012~インターネットはネコの時代からイヌの時代へ~」(現代批評)など、楽しく読めましてファンになりました。
新時代の扉を開ける書き手の熱を感じつつ、みなさんのお気に入りの書き手をぜひ見つけてください。
- 電子書籍「AiRthree」
- 著者:前野隆司
- 価格:572円
- 読了にかかる時間:約1.5時間(個人差があります)
- 読み応え度
- ★★★★☆(4)
- 全体のバランス度
- ★★★☆☆(3)
- いきなり度
- ★★★★☆(4)
- 総合
- ★★★☆☆(3)
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