こんにちは、『きんどるどうでしょう』のZONです。

今回も「キンドる速報」さんのスペースを頂戴して、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビュー「KDP最前線」ダイジェストをお送りします。

今回は神田森莉さんの「栗坊主」、武田宗徳さんの「Rider’s Story」~僕は、オートバイを選んだ~、鳥居とりさんの「秘密の宝物」松永 安浩さん「3万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド2013」、古川さとしさん「葉子」のインタビューだよ。
それではKindle作家の生の声をお楽しみください。


第46回:「栗坊主」作:神田森莉


「おばあちゃんちにお弁当をもっていってくれる?」

本作はプロのホラー漫画家によるファンタジー作品だ。愛子がぁ〜 栗坊主に〜 出会った〜(ウルルン口調)、と言いたいところですがさすがホラー作家。心暖まる絵本の皮をかぶったスリリングなファンタジーです。まさかあそこでジャイアントスパイダーが(襲ってきません)放射能の影響があんなところにまで(関係ありません)栗が栗がァァァ!!!…しかし、和やかにすすみますけど「人が死んでますやんっ!」と。なんだかギャグというべきかファンタジーというべきか…そう、グリム童話は本当に恐ろしいですね。

栗坊主栗坊主
著者:神田森莉
出版元:ハムスター商事
(2013-01-23)
販売元:Amazon.co.jp


――この作品を書いたキッカケを教えてください
森の中で落ちてた木の実を見て思いついた

続きはこちらから:http://kindou.info/7454.html#more-7454


第47回:「Rider’s Story~僕は、オートバイを選んだ~」作:武田宗徳


『ほんの少しの時間でもいい。日の出ているうちにオートバイに乗りたかった』

あのね、もうね、カッコいいの。バイクをキーに語られる28篇の掌編作品です。速さへの憧れだけじゃない、バイクにまつわる友人、家族、人生の楽しみが垣間見えます。元バイク乗りは本作を読むとまた乗りたくなるだろうし、今も乗ってる人は春が待ち遠しくなるね。危険だーとか、不便だーとか色々ある乗り物だけどさ。やっぱり浪漫があるわけですよ。バイクに乗りたい、バイクに興味があるという人は是非読んで欲しいね。憧れよもう一度!
バイク乗り特有の一体感、なんとも言えない共感を感じられる一冊。

バイク小説短編集「Rider's Story」〜僕は、オートバイを選んだ〜バイク小説短編集「Rider's Story」〜僕は、オートバイを選んだ〜
著者:武田宗徳
出版元:武田宗徳
(2013-01-25)
販売元:Amazon.co.jp


――この作品を書いたキッカケを教えてください
漫画家の夢に挫折し、それでも自分は物語を書くのが好きだったので、サラリーマンをしながら、短編小説を書くことにしました。バイクを題材にしているのは、バイクが好きだからです。21歳から38歳の現在までブランクもなく、乗り続けています。

続きはこちらから:http://kindou.info/7556.html#more-7556


第48回:「秘密の宝物」作:鳥居とり


『あたしとちがって勇敢なソライは翼をはばたかせ、虚空に飛ぶ』

表題作「秘密の宝物」含む3つの掌編を谷山浩子さんの曲をモチーフに作られた本作は、丁寧で美しい文章が綴られています。とある飛行士に恋した女の子の大胆な行動に唖然ッ!生命の儚さに呆然ッ!そして、長い長い旅路に悠然とした世界の広がりを感じました。うん、そうだなあ。わちふぃーるど系が好きな人なら気に入ると思う。そんなキラキラとした物語を書いてくれる人です。

秘密の宝物秘密の宝物
著者:鳥居 とり
出版元:とり書房
(2013-01-28)
販売元:Amazon.co.jp


――この作品を書いたキッカケを教えてください
谷山浩子ファンの友達数人と遊んだ時、「『あたしの恋人』っていう歌は、こういうイメージなんだよね」という話を聞いたのが、『秘密の宝物』を書いたきっかけです。
「それ、面白いから同人誌にしてもいい?」と許可をもらって、一気に書きました。
その友達は男の子だったのですが、乙女系の男の子だったので、ものすごく自然に乙女の妄想チックなイメージを持っていました。おかげで、あっというまに構想が広がって、書き上げることができました。
私の身の回りを見ると、乙女系の男の人は、そのへんの女の人よりもはるかに乙女ですね!かわいくて一途だけど、毒を持っているんです。
最初に聞いたイメージは、「女の子が片思いをしていて、こういう方法で思いを実現する」という程度だったので、登場人物の名前や学校の設定などは自分で考えました。
※「あたしの恋人」の歌詞→ http://www.uta-net.com/song/110087/

続きはこちらから:http://kindou.info/7647.html#more-7647


第49回:「3万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド2013」作:松永安浩


『あなたは冬の寒い日でも天体観測をしますか?私は寒がりなので、余程のことがない限りしません』


本書は「日曜天文家」の松永さんがお手頃価格の天体望遠鏡をGETしたことからはじまる、天体観測入門書だ。2012年は「はやぶさ」や金環日食で宇宙に興味を持った人も多いんじゃないでしょうか。来週16日は小惑星が地球のわずか2万5千キロを通過なんてイベントもありますし、どうよ宇宙!
いやあ、しかしガジェットの進化で天体観測も随分簡単にできるようになったんですね。素晴らしい。
※このインタビューは2012年2月7日に公開されました。

3万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド20133万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド2013
著者:松永安浩
出版元:松永安浩
(2013-01-28)
販売元:Amazon.co.jp


――この作品を書いたキッカケを教えてください
都市部にあるマンションのベランダでも「宇宙旅行」を楽しめることを伝えたくて書きました。
もともとは去年3万円で買った望遠鏡が予想以上によく見えるので、撮った写真でブログを作ろうと思っていたんです。
その矢先にKindleを知って、勉強がてら書いてみました。

続きはこちらから:http://kindou.info/7744.html#more-7744


第50回:「葉子」作:古川さとし


『カラダはとっくに逃げ出すことを忘れていたのだった』

ほら、コトをいたす時に「もっと光を!!」とゲーテも力強く言い切ると思う?思わない?ところで、君はどっち派?私は(以下略)今回はアダルト作家として精力的に作品を発表し続ける古川さとしさんのインタビューです。フッフ、ウブで幸せいっぱいの娘っ子が自分の本性を暴かれ、もう激写!激写!激写ボゥイ!!のフラッシュでサティスファクションッスよね!!
半落ちからの悦楽っぷりはいやあ、読み応えありますね。アダルト小説、絵が無いとわかんないってやつはエロスの真髄は文字にあるんだぜっ!あと、書き手の中には恥ずかしいって避けてる人もいますけどね。アダルトを上手くかける人は強いですよ、ほんと。恥ずかしがらずに是非アダルト小説に手をだしてみよーっ!

葉子
著者:古川 さとし
出版元:古川さとし
(2013-01-02)
販売元:Amazon.co.jp


――この作品を書いたキッカケを教えてください
おそらく、大半のアダルト作家さんの出発点である「自分が読みたいものがないなら書いちゃえ」ということなのではないかと思います。
この作品のヒロインは、地方の良家の子女なんです。しかも女子校出身の真面目で、責任感の強い、いわば「お堅い子」だから、エッチに対する抵抗感が強いんです。紅茶はさりげなくリーフでいれるし、躾けが良いから、いっつも背中がピンと伸びている。彼氏ができるのも、初めて。そんなコが、実は被虐の素質があって、それを「プロ」に手ほどきされちゃったらって、いう世界観なんですよね。
ほら、いるじゃないですか。
美人で性格も良いし、スタイルも抜群なんだけれども、清楚というより清潔感がありすぎて男が手を出せないタイプの子。そんな子が、精一杯「隠されていた自分の淫らさ」に目覚めさせられながら墜ちていくところを描くためにある、20万字を越える長編です。
もともとは20年前の設定世界なんですけれども、公開に当たって、広い世代に何となく受け入れてもらえるように、わざと、時代背景はぼかしました。ですから、時代考証的には、あれ?とお思いかもしれませんが、そこは、まあ、流していただいて(笑)
誰もが、ご自分の大学時代に戻っていただいて「キャンパスの高嶺の花」が墜ちるなら、こうなんだな、と思っていただけるのではないかと思います。

続きはこちらから:http://kindou.info/7827.html#more-7827


次回予告


『友達、トモダチ、フレンド「異国でこのように声をかけてくる奴の8割は悪い人に違いない」』
「織田信長を討ちとってください」
『何が苦しみであり、悲しみであったのか、何が関心と興味の中心であったのか』
『自衛隊の食事は、大別して温食と非常食があります。』
「この分ならいいチームが組めそうだな。高山くんは医事法規のプロだし、そこに本物の医者がつけば、まさに鬼に金棒だ」


次回は海外旅行のトラブルガイド、プロ作家による歴史if小説、安部公房の文学研究や、自衛隊での青春の日々、そしてプロのゲイ作家といつも以上にバラエティ豊かだ!これからもKDP最前線をよろしくぅっ!


きんどるどうでしょう http://kindou.info/
このサイトはAmazonKindleってどうなんだろう?という疑問からスタートし、著者の声や新刊、値引き本などKindleのあらゆる情報をお届けしています。

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