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キンドる速報ライター☆イマガワです。

いつ海外で働くの? いまでしょ! 今回ご紹介するのは、コチラ!

自力で取る!オーストラリア永住権自力で取る!オーストラリア永住権 [Kindle版]
著者:猫又山之介
出版: 猫又山書房
(2013-03-11)

2013年3月にオーストラリア永住権を自力で取得した著者が、技術独立系ビザ取得に関する実践的なノウハウをまとめました。

日本で10年間会社員として働いてきた著者がどうして永住権取得を思い立ったのか、オーストラリアの永住権に関する情報、詳細な永住権取得プロセス、永住権取得の可能性、そして永住権取得への道のりを詳細に解説します。

2012年7月から開始した、ビザ申請の予備審査”Skill Select”に関する詳細情報も収録。



IT技術者向けの移住ガイド


著者の猫又さんは、大学時代にはコンピュータ学科を専攻。その後、日本の会社にエンジニアとして就職。以来10年間、ネットワークとセキュリティ関連のシステム設計・開発に従事してきました。

外国籍の友人が多い猫又さんは、彼らのような「母国で働くことにこだわらない生き方」を身近で見ていました。大学を卒業してからというもの、世界のどこへ行っても働くことのできるスキルを身につけることを、日々心がけていたそうです。

オーストラリアの移民事情


昨年、2012年の春。30代の猫又さんは、オーストラリアへの移住を決意します。オーストラリア移民局は、とくに30歳前後の働き盛りの技術専門職を優遇しているからです。まさに「いつやるの?」→「いまでしょ!」というノリですね。

それから1年後、2013年の3月。猫又さんは、オーストラリア永住権を取得することに成功します。現在、さっそく移住の準備を進めているそうです。本書は、実体験にもとづいた、きわめて実践的な内容といえます。

永住権とは何か?


法律用語としての永住権は『外国人がその国の国籍を所持せずとも永住することができる権利』を意味します。ただし、選挙権や被選挙権は得られません。オーストラリアの国民になりたい場合は、別途で「市民権(国籍)」を取得する必要があります。

オーストラリア永住権の内容


・国内で自由に仕事をして住むことができる。
・国内で勉強することができる。
・国民保険(Medicare)に無料で加入することができる。
・一定条件をクリアすれば退職金や年金が支給される
・一定条件をクリアすれば「市民権(国籍)」を得ることができる
・国外から家族を呼び寄せることができる


5年間、オーストラリアで働ける


猫又さんが取得した永住権の正式名称は「独立技術永住ビザ(Skilled Independent Visa)」です。1度取得すれば、5年間国民とほぼ同等の権利を受けながら、オーストラリア国内で仕事をすることができます。もっとも人気があるビザですが、条件も厳しめ。著者は、この難関を突破したというわけです。

独立技術永住ビザの取得審査には、ポイントテストが採用されています。審査の対象は、主に「年齢」「英語力」「職務履歴」「学歴」などです。

ポイントテストの内容


たとえば「25-32歳」の申請者がもらえるポイントは30点。「33-39歳」は25点。「40-44歳」は15点。45歳以上は0点です。博士号をもっていれば20点もらえますが、学士でも15点もらえるので、学歴は大した差にはならないようです。どちらかといえば、オーストラリア国内で需要がある技能の職務履歴を備えていたほうが有利です。

さらに、オーストラリアでは、2012年7月からビザ申請の予備審査「Skill Select」が始まりました。それについての詳細情報も、電子書籍ならではのスピード感で収録されています。これは、本書の大きな「売り」ですね。

これ以上の解説は差し控えますが、本書には、上記のような基本的な情報はもちろんのこと、必要な提出書類の内訳、申請にかかる手数料の内訳、平均的な審査期間、最新の審査基準などの情報がみっちり詰まっています。カンガルーとコアラと海外移住に興味のある人にとっては、必読書だと感じました。

永住権取得の情報が少なかった


著者の猫又さんがオーストラリアの永住権を取得しようと思い立ったとき、書店には「ワーキングホリデー」や「リタイア後の移住」に関するものばかりで、自力で永住権を取得するのに役立つものは少なかったそうです。

インターネットにそれらしき情報があるものの、オーストラリアのビザ事情は変わりやすいため、すぐに情報が古くなってしまいます。オーストラリアは人気がある国なので、年々永住権取得のための条件が厳しくなっており、手数料が値上げされているという事実もあります。

過不足のない内容


猫又さんは「ビザ取得にいたる道は、情報収集に始まり、情報収集に終わる。」と述べています。本書の内容は、きわめて簡潔です。オーストラリア永住権にまつわる最新の情報が、わかりやすく、猫又さん本人が実践したことが率直に書かれています。

市販本に比べればボリュームは少ないですが、それはお手頃な販売価格に反映されています。「無駄な記述が無い」から安くできたのであって、必要な情報が欠けているわけではありません。安心して手に取ってみてください。

著者のブログ


本書は、猫又さんが運営するブログ『オーストラリア移住日記』に書いた情報をベースに執筆されました。

ブログに比べて、本書にはかなりの項目が追加されており、読みやすさや情報量に大きな違いが見られます。よくある「ブログの電子書籍化」という安易なものではなく、一冊にまとめることで、情報がよく整理された印象を受けます。

本書の「あとがき」によれば、電子書籍の特性を活かして、内容を「最新の情報」に更新していくことも検討しているようです。オーストラリア移住後の猫又さんによる、有意義な情報が期待できそうですね。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。

実用度
★★★★★(5)
読みやすさ
★★★★☆(4)
海外就職度
★★★★☆(4)
総合
★★★★☆(4)

[目次]
1. はじめに
-- 現代の移民
-- これからの移民
-- 著者について
-- この本について

2. オーストラリアの永住権について
-- 移住のための方法論
-- 永住権の取得にあたって
-- オーストラリアの永住権
-- 永住権の種類
-- 永住権でできること
-- 技術独立系ビザの取得に必要なもの
-- 永住権取得の流れ
-- ポイントテストの内訳
-- 永住権取得にかかるコスト・所要時間

3. 技術独立系ビザ・傾向と対策
-- 職歴とのマッチング
-- 60点を取るために
-- 大きな壁「英語力」
-- 州・準州スポンサー技術独立永住ビザ
-- EOIの提出
-- 情報の入手先

4. オーストラリアの永住権を取ろう!
-- 永住権取得までの道のり
-- わたしの永住権取得メモ

5. おわりに


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コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 111
    • 2013年03月22日 22:24
    • じゃんじゃん無能な若者を送りつけちゃえw
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