こんにちは、『きんどるどうでしょう』のZONです。

今回も「つんどく速報」さんのスペースを頂戴して、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)、いわゆる個人出版で活躍する著者へのインタビュー「KDP最前線」ダイジェストをお送りします。

今回も5名のKindle著者さんに出版のキッカケや作品の特徴をお伺いしましたよ。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか!


第86回:『プリンセス・プラスティックシリーズ』作:米田淳一



エスコート・エンジェル (プリンセス・プラスティック)エスコート・エンジェル (プリンセス・プラスティック) [Kindle版]
著者:米田淳一
(2012-10-28)

早川書房から2001年に発行したエスコートエンジェルの2訂版です。
22世紀、人間型人間サイズの戦艦シファとミスフィに初めての任務があたえられた。それはとある王女の密着護衛であった。僅かな護衛官とともに、襲撃につぐ襲撃をはねのけ、シファとミスフィは自らの力で王女を守る。しかし王女には密命が与えられていた。バチカン、京都の教会、そして皇居へ。王女に与えられた密命、それはバチカンと皇室が互いに保有する、世界の運命を記した最新版の預言書だったのだ。王女の任務の重みに、シファは胸を痛めつつ、それでも戦う。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
きっかけというか、ライフワークとして80年代、中学生のころから取り組んできた作品です。もともと当時はやり始めたテレビゲーム、グラディウスとかのSTG、ドラクエなどのRPGとソード・ワールドとかのTRPG、大戦略などのSLGなどで遊んでいるうちに、自分もゲームを作りたいと思い始め、BASICでゲーム制作用のツールを作りながら思いました。ゲームを動かすハードウェアの進歩に振り回されずにゲームの根幹を作るには?「シナリオでしょう!」ということでゲームのシナリオを書くつもりで書き始めました。
やっているうちに私の人生そのものを、まるごとその物語に応用出来ると気づき、それで当時はやっていた薄汚れた未来世界とは全く別の、今と若干地続きだけどちょっと遠い未来の、新たな世界観による未来の物語として書くことを目指しました。この本はそのシリーズの最初の作品です。
講談社から刊行した0話「母なる無へ」がデビュー作ですが、この「エスコートエンジェル」がそのもとになった作品で、講談社版のあとに早川書房より刊行しました。
すでに1994年に書き上がっていましたが、その後あまりにもいろいろなことがありました。でも、いろいろあったからこそ、普遍的な価値、普遍的な歴史の法則は変わらないと思うし、どうあろうとも科学と向き合ってきた人々の苦しみ、悩みは変わらないと思います。
そして歴史はどんなにわかりやすく伝えようとしても、その本質は非常に複雑で、わかりにくいものだと思います。そしてそれをわかりにくくしているのは、単にわかろうとしない、分かりたくないからなのだと思います。
そんな思いも込めて、このシファとミスフィの物語を書いて、これが8回目ぐらいの改訂版になりました。



続きはこちらから:http://kindou.info/10415.html#more-10415


第87回:『カカオ写真集&カカオ視察レポート.』作:川潟努



カカオ写真集&カカオ視察レポートカカオ写真集&カカオ視察レポート [Kindle版]
著者:川潟努
(2013-03-09)

カカオを生豆の状態から手をかけてチョコレートを作りたい。生産現場、生産者を直接見てカカオの仕入先を決めたい。チョコレートがこんなに大好きなのに、そのルーツを知らないことがとっても歯がゆい。
そんな熱いショコラティエやチョコレート好きバックパッカーに送るカカオ情報。
おおよそのカカオの産地はインターネットですぐに調べられるが、農場の位置となると手がかりがほとんどない。しかも、現地の人に聞いても答えがなかなか返ってこない。そんな中、中南米の言語を覚えた著者が手探りで調達したカカオ情報をまとめたミニレポート。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
チョコレートが大好きなのにそのルーツを知らないことが歯がゆくなり、直接中南米のカカオ農園まで足を運んだりチョコレート屋さんを巡ったりしました。
その経験は大公開するほどの内容ではないかもしれないですけど、ひっこめておくのももったいないなと思ったのがキッカケです。実際、未熟なカカオの写真や、農園の所在地などはインターネットで調べてもなかなか出てきません。
カカオのバイヤーや一流のショコラティエでもない限りは入手が難しい情報です。カカオを見に行きたい!カカオの生レポートを聞きたい!というマニアックな好奇心を持った極々一部の自分と似たような境遇の方に役立てばと思い、世に発信してみました。



続きはこちらから:http://kindou.info/10513.html#more-10513


第88回:「大切な人が喜ぶHテクニック-ベストセラー官能小説家が教えるリアル・セックスハウツー」作:麻生灯



大切な人が喜ぶHテクニック-ベストセラー官能小説家が教えるリアル・セックスハウツー大切な人が喜ぶHテクニック-ベストセラー官能小説家が教えるリアル・セックスハウツー [Kindle版]
著者:麻生 灯
出版:清新舍
(2013-04-09)

本当のセックスって、こんなにいいものだったんだ!
Hな雰囲気に流れ込むためのムード作りからキス、前戯、言葉のいたずら、体位、絶頂のタイミングなど、大切なひとへの愛が伝わるセックスのノウハウを網羅。
付き合いはじめの男女はもちろん、倦怠期のカップルや夫婦にも参考になる飽きないための行為にも言及した、老若男女誰もが読むべきリアルなセックス指南書。


――この作品を書いたキッカケを教えてください
少子化へのアンチテーゼ……というのは半分ジョークで、あまりにも不自由さを感じる現代日本のセックスへのアンチテーゼです。好きな異性を追いかけたらストーカーと呼ばれ、街でナンパをしたらキャッチに間違われ、風俗街は年々縮小の一途……結婚したところでセックスレス夫婦が当たり前になってきています。
このような風潮になってしまったのは、思慮の浅い大マスコミの報道のテイストや場当たり的な行政、司法、そして一部のモテない男や女の僻み的な見えないオーラが主要な原因かと思います。
しかし、「寝るために男が女を口説く」「愛を感じるために女が男を受け入れる」といった、そもそも人間として、動物として当たり前の行為ができなくなっていることも大きいのではないかと考えています。そこから抜け出すための一助となれば、と書いたセックスノウハウです。本書は男性も女性も読める内容になっていますが、特に男性に読んでいただきたいです。
たとえ誤字脱字があっても、修正漏れがあっても百合好き素人の度胸と、おにゃのこへの愛と、萌えだけは隅から隅まで詰め込んだつもりです!


続きはこちらから:http://kindou.info/10567.html#more-10567


第89回:「日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story-」作:鈴木秀生



日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story- (電子書籍の世紀)日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story- (電子書籍の世紀) [Kindle版]
著者:鈴木秀生
出版:hidebook
(2013-03-17)

2004年の「電子コミック」元年から、KindleStoreが上陸した「ダイレクト出版元年」の2012年まで。数々の電子書店プロジェクトに立ち上げから関わってきた当事者が、国内電子書籍業界のエポックメイキングな出来事を内側からの視点で語る。
電子書籍ビジネスの歴史と未来がまるごとわかる、電子書籍界の入門書。これを読まずして、もう電子書籍は語れない――


――この作品を書いたキッカケを教えてください
1つ目は、時代の変わり目を機に、この10年の歴史を若い世代に語り継ぎたいなと思ったから。昨秋のKindleストア上陸で、ついに電子出版元年がスタートしたと思います。新しい時代が始まるにあたって、過去の電子書籍ビジネスにおける成功や失敗要因、課題や可能性を改めて考察することで、今後の良い教訓にしたいなと考えました。
本書をこのタイミングで安価で刊行したのは、4月から出版や電子書籍に関する新しい仕事や会社で働き始める人に読んで欲しかったからです。過去の短い歴史を知ってもらって仕事に生かしてもらいたいなと。そうした人たちへのメッセージもあとがきで添えました。
2つ目は、Kindleダイレクトパブリッシングに早くトライしてみたかったこと。フォロワーが多いわけでもアルファーブロガーでもない無名の素人作家がコスト0円で書いた作品が、Kindleという新たなチャネルでどれだけ多くの読者に届くのか試してみたかったから。
現在はすでに誰でも作家の時代なので、ただ書いて発表することがゴールではありません。自らの処女作を通して、どうやって書き、どう販促すれば赤字にならずに続けられるのか、多くの読者に届けられるのかを実証実験してみたくて、初めて物語を書きました。



続きはこちらから:http://kindou.info/10631.html#more-10631


第90回:「斥力構体」作:粟岳高弘



斥力構体斥力構体 [Kindle版]
著者:粟岳高弘
出版:粟岳高弘
(2013-03-24)

2008年12月制作のあわたけの同人誌。20ページの読みきりモノクロ漫画です。(※全年齢向)
原理不明のアンテナ状物体の飛行実験をしていた高校生たち。実験中に発生した異常により部室の隙間に隠された謎の物体を発見し…


――この作品を書いたキッカケを教えてください
制作したのは2008年の12月で。外部からの何かの供給を受けて浮揚するアンテナ状物体(※イオノクラフトではない)というアイデアは2005年に描いた同人誌でも出していたのですが、その設定をもう少し詰めてみてリメイクしてみたのがこの漫画になります。


続きはこちらから:http://kindou.info/10666.html#more-10666


次回予告


「市場を調べました。おっさん、海外、一人旅。いずれも好結果だったのでこちらにしました。」
「昔話には教訓が隠されているということです。」
「いわば世界標準、欧米型のハッピーエンドのロマンス小説」
「Google+を利用し始めてもうすぐ2年になりますが、ずっと1日も休まず使い続けています」
「ジャンケンというシンプルなゲームに対して、どういうアプローチがあるかということを突き詰めたかったというのがキッカケです。」
「英国の日本人社会は一種独特の雰囲気がありまして、英国ならではのお悩みって結構あるんです。」


次回は現地の言葉わからないながらも世界100カ国に飛び出したエッセイや、遠野物語から学べることを書いた本、幻冬舎から出版された商業Kindle本にGoogle+の徹底解説本、ジャンケンを通じて学んだ勝利を引き寄せる戦略や、英国でギター1つで生き抜いた男の人生相談など、気になるKDP本が満載だっ!これからもKDP最前線をよろしくぅっ!

きんどるどうでしょう http://kindou.info/
このサイトはAmazonKindleってどうなんだろう?という疑問からスタートし、著者の声や新刊、値引き本などKindleのあらゆる情報をお届けしています。

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