こんにちは!
ベーグル大好き、つんどく速報ライター☆イマガワです。

今回ご紹介するのは、究極の手作りベーグルのレシピ本です! ドライイーストや天然酵母を使わずに、自然派志向でおいしいベーグルを作る方法とは!?


小麦粉発酵ベーグル指南書小麦粉発酵ベーグル指南書 [Kindle版]
著者:古田靖
出版:カナカナ書房
(2012-12-15)

小麦粉と水、ほんの少しの塩、砂糖だけでつくるシンプルなベーグルの作り方を紹介した電子書籍です。イースト・酵母もいりません。

レシピは、実家がパン屋だった著者(職業ライター)が独自に編み出したものです。ベースとなっているのは、遠い昔に実家で嗅いでいた匂いの記憶、本で得た知識、「おいしい」といってくれる知人たちのお世辞。レシピ本らしからぬ文体をつかって書かれているのも特徴です。

※製品版は、ヨコ書きです。下記プレビューはPC向けです。



ベーグルの基礎知識


ベーグルという種類のパンがあります。焼く前に生地をお湯でゆでるという、ちょっと変わった方法で作られるパンの一種です。

ベーグルは、バターなどの油脂類を使わないので低脂肪・低カロリー。日本でもベーグルブームらしきものがありましたが、ブーム後も忘れ去られることなく、パン派の人々の朝食における定番のひとつになっているような気がします。

究極の手作りベーグル


本書は、ベーグルを市販のイースト菌や天然酵母を使わずに作れるレシピ本です。

通常、パンを作るためには、元種(イースト菌や天然酵母)が不可欠です。元種は、パンをパンたらしめるために必要なものです。ホームベーカリーにおいては、市販のドライイーストを使うことが多いです。

しかし、本書『小麦粉発酵ベーグル指南書』では、こねた小麦粉を乳酸発酵させることで元種にあたるものを手作りする方法を学ぶことができるのです。

1ヶ月間かけて生地をつくる


誤表記ではありません。本書のとおりに作ったベーグルを食べられるようになるには、最低でも3週間、たいてい1ヶ月間が必要です。もー、このとおりにやって美味しくなかったら、ただじゃおかないんだからねっ!(笑)

■元種を作る(3日間)
手入れをすれば、冷蔵保存で6ヶ月間は保つ。ベーグル以外のパンやピザ生地にも使える。

■元種を落ち着かせる(7日間)
ヨーグルトっぽい発酵臭が漂うようになれば成功

■さらに元種を安定させる(14日間)
はやく食べたいよー。

■中種をつくる(10時間)
元種をもとに作る。ベーグルを焼く前日におこなう。5日間くらいは保つ。

■生地をつくる(10時間)
中種に小麦粉を加えて、こねて、発酵させる。

■ゆでる、焼く(20分)
ゆでるのは30秒程度。焼くのはオーブンで210℃くらい。

■食べる(゚д゚)ベーグル ウマー
冷凍保存すれば1ヶ月くらいはもつ。(一般的なベーグルの場合)

いちど元種をつくれば、あとは簡単


本書は、テキストのみで構成されており、内容もベーグルの作り方オンリーです。

小麦粉を乳酸発酵させて元種にするという手法は、著者が既存のさまざまな手法を組み合わせて達成したオリジナルレシピです。具体的な材料の重量データおよび、これでもかというくらい丁寧に説明がなされています。

ベーグルのレシピ本だけに、まさにニッチでモッチモチな、きわめてダイレクトパブリッシングらしい一冊だと思いました。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。

「ヘルシー」度
★★★★☆(4)
「ベグれる」度
★★★☆☆(3)
「まさにスローフー」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★☆☆(3)



著者について


古田靖さん(@tekigi)。『ふるた・やすし』と読みます。本業はライター。Kindleストアがはじまる以前の2010年ごろから、電子書籍インディーレーベルである『カナカナ書房』をスタートさせています。

古田さんはカナカナ書房名義で『電子雑誌トルタル』を無料で配布しており、すでに4号を数えています。サッカー評論やスティーブン・セガール評論などが読める、たいへんユニークな内容の電子出版物です。ぜひ!

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