こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

『CUBE』や『SAW』のような映画って面白いですよね~。スプラッター要素はともかく、謎の閉鎖空間に閉じ込められた人たちが疑心暗鬼になった挙げ句、命懸けのバトルロワイヤルになる感じ!

今回ご紹介するのは、超常現象的なルールに支配された男女たちが殺しあう、ホラーでミステリーな長編小説です。


お前たちの中に鬼がいるお前たちの中に鬼がいる [Kindle版]
著者:梅原涼
出版:梅原涼
(2012-12-15)


 カギのかかった扉で閉ざされた5つの部屋。その中にいる鎖で繋がれた人物たち。
 誰もこの状況を説明できない。が、それぞれが何かを隠しているらしい。疑心暗鬼のなか、彼らはお互いを牽制し、悪意に満ちた嘘を交し合う。信用できる人物は一人もいないのだ。

 彼は誰にも気づかれぬうちに、この不可解な場の謎を解き明かし、脱出することを決意する。
 だが、気がかりがひとつある。自分をふくめた6人の内の、誰かが『鬼』なのではないか、という……。

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。


気がつくと、見知らぬ地下室に……


コンクリートで囲まれた薄暗い地下室。知らない場所で目を覚ました男。須永彰・25歳・高校教師。しかし、氏名・職業・年齢以外のことを思い出すことができません。

おそるおそる部屋から出ると、ほかにも同じような部屋が5つありました。これらのドアは施錠されています。5つの部屋のなかには、自由を奪われた若い女たちがそれぞれ1名ずつ監禁されていました。

監禁された5名の若い女たち


なぜか、男は5本のカギを所持していました。女たちは拘束されている……。そんな絶対優位の立場を利用して、あろうことか女を組み伏せて性的暴行を働いてしまいます。

放心の余韻のなかで……。男は、さきほど目覚めた部屋のなかで見つけたメッセージのことを思い出すのです。

お前たちの……中に……鬼がいる……。

森に囲まれた閉鎖空間


とにかく、男は階段を駆け上がって屋外へ逃げ出します。そこは、3階建ての廃墟アパートでした。まわりを奥深い森に囲まれています。不気味な場所から離れるべく、森のなかへ足を踏み入れると……

残念! ふりだしに戻る!


男は、目を覚まします。そこは……コンクリートで囲まれた薄暗い地下室でした。はじめとは異なり、男は鎖につながれていたのです。一転、監禁状態に陥ってしまいました。

理不尽なルールの脱出ゲーム


本書は、同じ時間を繰り返す『ループもの』ではありません。登場人物たちの記憶や時間は連続しています。明かせる範囲内で、作品世界のルールを列挙すると……。

・カギは、監禁部屋および拘束具を解錠できる
・1名が自由行動できるカギ番に。ほかの5名は監禁状態に陥る
・1時間経つと、強制的に位置リセットが起きる

・リセットが起きると、カギ番と監禁役がシャッフルされる
・2回連続でカギ番になることは無い
・誰かが森に踏みこむと、位置リセットが起きてしまう

物語中盤に、あっと驚く展開が


本書は、ウソつき探し&協力ゲーム&パズル要素で構成されており、頭脳を酷使します。位置リセット後の組み合わせによって、脱出方法の調査が行き詰まることもあります。

でも、がんばって読んでみてください。中盤あたりで1度目のどんでん返しがあるからです。そのあたりから目が離せなくなって、俄然おもしろくなります。読めばわかる!

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。

「伏線が巧み」度
★★★★☆(4)
「ホラー」度
★★★☆☆(3)
「あなたは本当の愛を知る」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)

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