こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

サザエさん、キュアピース、AKB48のシングルメンバー選抜……これらに共通するもの。それは『ジャンケン』。勝てば歓喜し、負ければ落胆する。人々を熱狂させ、その運命さえも左右してしまう『ジャンケン』の必勝法とは?


ジャンケン基本論ジャンケン基本論 [Kindle版]
著者:堀内彰宏 イラスト: あどぺ
出版:民明書房
(2013-03-28)

「ジャンケンこそ、すべてのゲームの基本である」

『パズル&ドラゴンズ』の原型となったiPhoneゲーム『Dungeon Raid』で世界ランキング1位となった筆者が語り尽くすジャンケン理論。ジャンケンは運だけで説明できるゲームではない。あなたの知らないジャンケンの世界がここにある。

【目次】

はじめに
第1章 確率論
第2章 駆け引き論
第3章 イカサマ論
第4章 気合い論
おまけ 表紙ができるまで――ラフイラスト公開

※製品版は、ヨコ書きです。下記プレビューはPC向けです。



ジャンケンは公平ではない


本書『ジャンケン基本論』は、一般的には公平(フェア)な抽選型決定方式であるとされているジャンケンという行為を、数学的、戦略的、精神論的などの様々な観点から分析をこころみたものです。

数式の類はいっさい登場せず、時には『HUNTER×HUNTER』のエピソードを考察してみたり、『サザエさん』の制作会社に電話して日曜日ジャンケンの秘密を尋ねてみたりと、読み物としても楽しめる内容です。

いかにして勝つか


1対1の一騎打ち3人以上の集団戦では、勝利するためのジャンケン戦略が異なります。

とくに集団戦の場合、人数が多ければ多いほどあいこになる確率が高くなり、なかなか勝負が決しません。たとえば2つの採用枠をめぐって、Aさん、Bさん、Cさんの3人の就職希望者がジャンケンをする場合。

AさんとBさんが協力すれば、およそ50%の確率でジャンケンに勝つことができます。本書では、さらに勝利を確かなものにするため、AB陣営が数人のサクラを用意することを提案しています。そうすることで勝利確率は8割以上に跳ね上がるそうです。

駆け引きでジャンケンに勝つ


本書では、単なる確率論にとどまらず、駆け引きによるジャンケン必勝法を学ぶことができます。ジャンケンにおける駆け引きには2通りあります。

相手の出方を予測する


世界ジャンケン大会というものがあり、主催している団体が『チョキが出される確率は29.6%と、ほかの手より明らかに低い』という見解を発表しています。迷ったらパーを出せば良いということですね。

先に『グー』を出すと宣言する


もうひとつは、言辞を弄して相手を惑わすという方法です。卑怯者のレッテルを貼られて確実に嫌われますが、勝つためなら手段を選ばないという人にはオススメの方法だと思います。

はじめに宣言することで、相手の思考を撹乱するのが狙いです。追い打ちをかけるように「やっぱりグー以外を出そうかな」的なリアクションをとれば、さらに勝率が高まります。仕掛けと演技によって、相手の行動をコントロールするのです。

ほかにも『イカサマ論』や『気合い論』という、お遊びの考察もあります。役立つノウハウと娯楽要素がバランスよく詰まった1冊だと感じました。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

  • ジャンケン基本論
  • 著者:堀内彰宏 イラスト: あどぺ
  • 価格:99円
  • 読了にかかる時間:約45分(個人差があります)
「必勝本」度
★★★★☆(4)
「たのしく学べる」度
★★★★☆(4)
「民明書房ってwww」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★☆☆(3)

著者について


堀内彰宏さん(@aki_hori)。『ほりうち・あきひろ』と読みます。1980年生まれ。宮城県仙台市出身。ニュースサイト『ITmedia』の編集者を経て、現在はフリーライターとして活動中。

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