押忍!
オラ、つんどく速報ライター☆イマガワ。

ちゃーらー、へっちゃらー♪
なーにーがー、おーきてもー、しーらなーいよー♪

出版業界がパチパチ&スパーキング!しちゃうかもしれないコミック本が、いよいよ日本のKindleストアに登場しました。コチラです!

※2013年6月17日現在、出品を見合わせています。


TIGER BALL 巻一TIGER BALL 巻一 [Kindle版]
著者:鳥山あらら
出版:フライコミックス
(2013-05-26)

鳥山あらら先生待望の新連載!
タイガーボールを巡る摩訶不思議アドベンチャーが今始まる!

宇宙から地球人を皆殺しにするために来たヤッサイ人ラディコ。
それを阻止するためにソンゴとチュウリンは闘うのであった!
全55ページの格闘アクション漫画です!

※下記プレビューはPC向けです。



原作との違いは?


さて、まず表紙を見ていきましょう。

TIGER BALL 巻一
右側の少年キャラの名前は『ソンゴ』です。孫●空じゃないです、ソンゴです。雲に乗れるという特技があります。

左側の女キャラの名前は『ラディコ』です。ラディ●ツじゃないです、ラディコです。宇宙からやって来たヤッサイ人であり、ソンゴのお姉さんです。

そして、中央のモンスターの名前は『虎神』です。神龍(シェ●ロン)じゃないです、虎神です。タイガーボールを7つ集めると願いを叶えてくれます。

tigerball_01

この他にもタイガーボールを探して世界中を旅している『マーブル』や、ソンゴの親友である『チュウリン』。そして……

tigerball_02

いつもカメラを持ち歩いて、ギャルのパンチラを狙う『カメラ仙人』が登場します。

すこし似ていなくもありませんが、あくまでも本作『TIGER BALL』は、ブ●マやクリ●ンや亀●人とかいう名前のキャラクターたちとは無関係の少年マンガです。

元ネタは『なんとかボール』の第17巻


今回レビューするにあたって『参考にしているであろう作品の該当巻』を入手して、じっくりと読んでみました。それでわかったことは……

原作とは、展開がおおきく異なります

唯一、元ネタの『なんとかボール』第17巻とおなじ点をあげるなら、若いほうのハゲキャラが最初にボコられるという1点のみです。それ以外は、巧妙にズラして描かれています。

たとえば、本作『TIGER BALL』の敵キャラであるラディコは、Tバックをはいています。原作のラディ●ツは、スパッツ着用です。ほかにも、ピッ●ロっぽいキャラが登場しなかったり、なぜか虎神がヤッサイ人との戦闘に参加しちゃったり。

最大の相違点を挙げるとすれば……


『なんとかボール』における、もっとも有名なモブキャラをご存知でしょうか?

tigerball_03

ライフル銃を持ったオッサンです。この人物が、ヤッサイ人の丸型宇宙船をはじめて発見します。

原作では、ラディ●ツに銃口を向けて「よっ よるんじゃないっ!! ぶ ぶちころすぞ!!」と言ったあと、すみやかにポアされるのですが、本作『TIGER BALL』では……

tigerball_04

デレる。

はてさて、ラディコに恋したオッサンの運命はいかに……。読めばわかる!

単なるパロディで終わっていない良作


元ネタである『なんとかボール』のパロディ本は、それほど珍しくありません。夏と冬に開催されるコミックマーケットにおいて、これまで数々のバリエーションが制作されてきたからです。(100億カウパー 等々)

しかしながら、本作のような工夫を凝らしたものは、かなり貴重です。誰が見ても『あの作品のパロディ』だとわかるのに、実際に読んでみると、まったく異なる面白さを味わえるからです。

tigerball_05

読んでいて感心したのは、原作に見られるギャグとバトル要素のバランスの良さを、しっかりと引き継いでいるところです。パクリなどと、軽々しく言えないほどの完成度。

ご覧のとおり、モノがモノなので、ぜひとも早めの入手を推奨します。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

  • TIGER BALL 巻一
  • 著者:鳥山あらら
  • 価格:250円
  • 読了にかかる時間:約15分(個人差があります)
「パロディ」度
★★★★★(5)
「ギャグ」度
★★★★☆(4)
「某社法務部が注目」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)

著者について


鳥山あららさん。『とりやま・あらら』と読みます。けっして鳥山明じゃありませんよ(笑)

ちなみに、このペンネーム。どこかで見覚えがあると思って調べてみると……初出は『ドラえもん』でした。藤子・F・不二雄が、31巻の作中にてパロディで使用したもののようです。(参照リンク

あららさんは、Kindleストア以外でも『ピラミッドハウス』というサークル名で、創作活動をしておられるようです。

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 2. ああああ
    • 2013年06月23日 16:08
    • 自作自演乙。
    • 1. ピラミッドハウス
    • 2013年06月23日 04:14
    • 5 どうも紹介ありがとうございました。鳥山あららこと、ピラミッドハウスと申します。
      自分の狙いをこれだけ理解していただいて非常に嬉しいです。
      何度も読み返してニヤニヤしてました(笑)。
      ですが残念ながらキンドルでは発売停止を食らってしまいました。
      しょうがないので、現在はDLsite等のダウンロードサイトで発売を開始しました。
      ですがキンドルでは手応えと可能性を感じましたね。次は完全オリジナル作品を描きたいなと思っています。

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