関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2 (四季人形シリーズ)

(・ω・) ガオーッ!

こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。


関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2 (四季人形シリーズ)関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2 (四季人形シリーズ) [Kindle版]
著者:じぇんじぇん
出版:じぇんじぇん
(2013-06-17)

オカルト系巨大ロボットシリーズ第2弾。

関東心霊庁除霊局の日本人形型巨大ロボット「お夏MK2」の専属人形乗りの相羽成美は、緩衝地帯にある除霊タウンからの帰り道で巨大な黒い影を目撃する。

お夏MK2の前に未知の敵が現れた時、人形乗り相羽成美の死闘が始まる。

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。


シリーズのおさらい


首都東京が大規模な心霊現象によって壊滅。その後も、定期的に霊的ハリケーン(移動性霊障)が発生していた。これらを首都圏内に押さえこまなければ、日本全体が廃墟と化してしまう。

※エヴァで例えるなら、使徒ですね。

少女の怨霊そのものを動力源とする『心霊ドライヴ』を搭載した、全長33メートルの巨大ロボット(市松人形)によって、移動性霊障を撃破する。

※エヴァで例えるなら、汎用ヒト型決戦兵器&S2機関ですね。

パイロットは『人形乗り』と呼ばれる女性たち。適任とされるのは『霊感がゼロ、あるいは、きわめて少ない』者たち。

※エヴァで例えるなら、チルドレンですね。

先の関東大霊障では、霊感の強いものから先に死んでいった。極端な霊ではなくて例を挙げると『かかってきた電話を受けたら、それは亡霊の声だったので即死』というもの。

さらに詳しい解説は、第1巻のレビュー記事をご覧ください
関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改 (四季人形シリーズ)関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改 (四季人形シリーズ) [Kindle版]
著者:じぇんじぇん
出版:じぇんじぇん
(2013-01-09)

レビュー有り
異色のオカルトSF小説「関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改」ひいいいっ!

二十体殺しの成美


別れた元カレと顔を合わせるくらいなら、亡霊と殴り合いをしていたほうがマシ。

本書『自走式人形お夏MK2』の主人公。相羽成美(あいばなるみ)は、関東心霊庁における最強の人形乗りです。

搭乗機は『お夏MK2(マークツー)』。これは四季シリーズと呼ばれる、もっとも強力な自走式人形です。他にも『月シリーズ』や『花シリーズ』が存在します。

2つの陰謀が同時進行


ひとつは、邪教集団たちによる『心霊干渉クラッキング』。

彼らが崇める邪神、すなわち『巨大移動性霊障』を、黄泉地帯から現世(うつしよ)に呼び寄せようという、爆弾テロならぬ『霊障テロ』を実行します。

もうひとつは、自走式人形『シオン』の反乱事件。心霊ドライヴ、すなわち少女の怨霊が男性パイロットを誘惑して、すこしずつ精神を浸食していく過程は読みごたえがあります。

※エヴァで例えるなら、第15使徒アラエルによるアスカへの精神攻撃ですね。

感想


素晴らしい。最高だぜ! 世が世なら『サンライズ』あるいは『Production I.G』制作で、OVA化が決定しているところです。

レビュー中ではエヴァンゲリオンを比較に挙げましたが、むしろ『機動警察パトレイバー』のノリに近い。

なぜなら、本書は『はたらくおとな』の姿が活写されている小説だからです。

特に『お夏MK2』のパイロットである成美は、精神的に自立している成熟した女性であり、おのれに課された任務を命がけで遂行しようとします。巨大な亡霊を蹴り倒すときに、いっさいの迷いがありません。

ああ、足りない。褒めたりない。まだまだ魅力を語りつくしていない。困った。ああ。制限文字数が尽きました。

オカルトって、巨大ロボットって、本当にいいもんですねえ。さよなら。さよなら。さよなら。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「緻密な世界観」度
★★★★★(5)
「オカルト」度
★★★★★(5)
「満足」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★★(5)



著者について


じぇんじぇんさん(@rx78jenjen)。漫画家。産経新聞社発行の『夕刊フジ』(水曜発売号)にて『ラブホ戦記』というエッセイマンガを連載中。

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