こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。
今回ご紹介するのは、近未来ガジェットとオカルト要素をコラボレートさせた長編小説です。
つんどく速報ライター☆イマガワです。
今回ご紹介するのは、近未来ガジェットとオカルト要素をコラボレートさせた長編小説です。
除妖師 [Kindle版]
如月恭介(@KyouskeKisaragi) (著)
出版: 夜明けプランニング; 1版 (2013/7/9)
【ライト・エンターテイメント小説】
プライドだけは高い不器用な主人公と、型破りな妖術使いたちが織り成すライト・ファンタジー。テーマは電脳眼鏡。
最新のハイテクガジェットを悪用しようとする強欲な妖術師、その退治に乗り出す美人除妖師。
ひょんなことからその争いに巻き込まれた主人公。除妖師との偶然の出会いによって変わり始めた彼の人生が、驚天動地なる幻想的な世界へと引き込まれていく――
※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。
あらすじ
東大卒だがドジでマヌケな無職の主人公が、やけに条件の良い求人募集を見つけて面接に訪れたところ、あっけなく即日採用されます。
そんな出来過ぎた幸運をすこしも疑うことのないまま、主人公の椎名恭平は『西園寺商会』に入社します。
表向きの業務内容は、古物商。しかし、その実態は『除妖師』と呼ばれる異能者の拠点であり、恭平は使い走りとしてこきつかわれることになります。
無職である弱みにつけこまれた主人公は、心の準備もできないまま怨霊や怪物たちに襲われ、憑依され、命を奪われる危険と隣り合わせの日々を送ることになるのですが――。
除妖師とは?
邪悪な妖術師を懲らしめる――除去する務めを果たす妖術師のことを『除妖師』といいます。女社長の西園寺玲子が、まさにそれです。
クロサギが『詐欺師をダマす詐欺師』のことを指すように、悪い妖術師を排除する『除妖師』は、ダークヒーロー(異形者を狩る異形者)の一種とも言えるでしょう。
オカルトなエンタメ小説
わかりやすく言うと『GS美神 極楽大作戦!!』のような、怨霊や妖怪を題材にした物語です。いわば、除妖師であり女社長の西園寺玲子が『美神令子』で、ドジでスケベな主人公の椎名恭平が『横島忠夫』の役回りを務めています。
まさかパロディではないと思いますが、本書『除妖師』もギャグテイストな物語です。小学生の頃に『GS美神』のテレビアニメを毎週楽しみに観ていた思い出のある身としては親しみやすい内容でした。
ちなみに。上記の要素に加えて『Googleグラス』や『スマートウォッチ』とよく似た近未来ガジェットも頻繁に登場します。単なるオカルトジャンル小説に留まらない、本書の特徴です。
感想
本書の著者である如月恭介さんは、2013年9月現在のKindleストアにおいて、既に8冊のセルフパブリッシング小説を上梓しています。
如月作品に共通する特徴は『荒唐無稽』です。いずれの小説においても、純度の高いフィクション(虚構)の世界を満喫できるのが特徴です。
こう言うと『小説なのだから当たり前だ』と思うかもしれませんが、如月さんの書く小説は、特に純度の高い虚構性を備えています。
作品ごとに『とても面白い』『まあまあ面白い』という揺らぎはあるものの、現実世界では絶対に味わえない仮想体験を常に保証している点において、如月恭介はすぐれたセルフパブリッシング作家であると断言できます。
じつをいうと、如月さんの本領は、既刊『優しい悪魔』や『ハンター』のようなシリアス路線の作品でこそ堪能できるのですが、本書は今までとは異なる作風に挑戦したとのことです。続編を楽しみにしています。
Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)
- 除妖師
- 著者:如月恭介
- 価格:99円(期間限定)
- 読了にかかる時間:約2.5時間(個人差があります)
- 「読みやすさ」度
- ★★★★★(5)
- 「オカルト」度
- ★★★★☆(4)
- 「酒の薀蓄や表現が秀逸」度
- ★★★★★(5)
- 「総合」
- ★★★★☆(4)
著者について
如月恭介さん(@KyouskeKisaragi)。『きさらぎ・きょうすけ』と読みます。山口県出身、慶應義塾大学理工学部卒。趣味は深酒。
著者本人のインタビュー記事もあります→ 【KDP最前線】この世の闇を根こそぎぶっ飛ばしてやるっ!「ハンター」を執筆した”如月恭介”さんにインタビュー | きんどるどうでしょう
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