こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

今回ご紹介するのは、ケモナー必見! "忌まわしき謎"に満ちている読み切りマンガです。

生命の水槽生命の水槽 [Kindle版]
猫田 博人 (著)
出版: マンガ東京スタイル; 1版 (2013/3/31)

生命の進化を観察できる島・スルツェイ島。 人間が衰退し、獣人が生きる世界の中、 絶滅危惧種である「人間の子ども」を、研究のため島へ導入する。

そこで狼獣人の主人公は、人間の少女の世話係に任命される。

言葉がなくとも、徐々に距離を縮めていく二人。
しかし少女の病気をきっかけに、「研究」の真実が明かされる――

※下記プレビューはPC向けです。


やばい。オチが読み解けない……


正直に告白します。わたしは、この物語に隠されている謎の答えが、いまだにわかりません。

作中にヒントらしきものは幾つか登場しているものの、なんど読み返しても物語の核心についての確信を得ることができず――無念ッ。( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

いいのか? そんなものをレビューしても、いいのだろうか? いいのです。いいんです!(by 川平慈英)

むしろ、レビューすることで、優れたマンガ読みの人の手元に届くかもしれず、そうすれば、きっと本書に隠された謎が解明されるはず。(゚д゚)タスケテー エロイヒトー

あらすじ


本書『生命の水槽』は、ある島の生物研究所が舞台の、短編読み切りマンガです。

この世界においてヒトは絶滅危惧種であり、代わりに獣人たちが高い知性を得て、二足歩行にいたる進化を遂げています。

研究所のある島の名前は、スルツェイ。作中の解説によれば、以下のとおり。

陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

じつは、この『スルツェイ島』は実在する島です。ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されており、上記の文言も、実際の世界遺産登録基準を翻訳したものです。

Wikipediaの記述によると、アイスランド領内の無人島であり、北欧神話にでてくる炎の巨人『スルト』に由来するようで、そのあたりも謎解きのヒントになりそうな予感。

獣人たちの楽園に迷いこんだイヴ!?


主人公の獣人であるオオカミは、新人研究員です。赴任早々、絶滅危惧種である『ヒト』の世話と観察を命じられます。

実験対象は、ヒトの幼体。つまり、少女です。おんなのこです。

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しかも、かわいい。実験動物扱いされていますが、服は着せてもらっています。少女は、ことばを喋れません。

檻に入れられるわけでもなく、オオカミの随伴のもとで、少女は島のなかを自由に駆けまわります。

好奇心旺盛で、いちどは海の生物に捕食されそうになるシーンもあります。……この描写って、ラストシーンの伏線のような気がするんですよね。でも、わからない。

強調される赤いリンゴ


本書『生命の水槽』は、多くのマンガがそうであるように、全編モノクロです。

しかし。本編中に登場する『林檎』だけは彩色されています。

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たいへん印象的であり、本書に隠された秘密との関連を疑わずにはいられません。

本編中においては少女に与える『エサ』として描かれています。が、リンゴというのは昔から『象徴』して物語内で利用されるものです。

アダムとイブが楽園を追われる原因であり、ニュートンにひらめきを与え、アップルパイは美味しくて、スティーブ・ジョブスが作った会社の名前でもあります。

とにかく、この島にはとてつもなく重大な秘密が隠されているようです。

どうか少女を救ってください


あぁ……こうやってレビューを書くために何度も読み返したのに、やっぱり謎は解けませんでした。

皆さん、お願いです。本書『生命の水槽』は、たった30ページ程度のマンガです。どうかお願いですから、わたしの代わりに謎を解いてください。

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そして、天真爛漫な『ヒト』の少女を、きっとこのあとも繰り返されるあろう、むごい結末から救いだしてもらないでしょうか?

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

  • 生命の水槽
  • 著者:猫田博人
  • 価格:100円
  • 読了にかかる時間:約15分(個人差があります)
「ミステリアス」度
★★★★★(5)
「ほのぼの」度
★★★★☆(4)
「伏線多い」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)



著者について


猫田博人さん(@NekotaBact)。『ねこた・ばくと』と読みます。月刊少年ライバルのコミック大賞において何度も入選している。


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