こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

ざっくり言うと


・都内の大衆酒場ガイドブック
・安くて旨くて楽しい店を厳選
・毎日うまい酒を飲みたい人向け

大衆酒場ベスト1000(1)
パリッコ
出版: パリッコ; 1版 (2013/11/13)


ミュージシャン/漫画家/酒好きとして活動中の「パリッコ」が主観のみでお送りする、飲み歩きの記録です。

第1巻は都内を中心に11軒の居酒屋を紹介。パリッコが出会った美味しい居酒屋、愉快な居酒屋、憎めない居酒屋をそのお店のおすすめと共に綴っています。

さらに特別企画として、人気バンド「チミドロ」のリーダー「スズキナオ」氏との酒場対談を集録。

※居酒屋1000軒分の情報が載っている本ではありませんのでご了承下さい

※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。

安上がりな楽園


酒を飲む。それだけならば容易い。すこし歩けば、酒も肴もコンビニで買えるご時世です。

毎日、酒を飲みたい━━。そうなると話は簡単でなくなります。

人生できることなら毎日楽しいほうが良い。だから酔っぱらう。しかし、飽きずに飲み続けるためには、うまい酒とうまい肴が必要です。

日本の安酒、ビールや焼酎はそこそこ飲めるものが多い。あとは、うまい肴さえ確保できれば、毎日たのしく生きられます。

どうすれば良いのか……。大衆酒場に行きましょう!

うまい酒と肴を気軽に楽しめる場所


それが大衆酒場です。居酒屋、立ち飲み屋、場合によっては一部のファミレス店ですら大衆酒場にカテゴライズすることができます。

本書『大衆酒場ベスト1000(1)』は、ごく普通の酒飲みが、行きつけの大衆酒場をひたすら無邪気に紹介しているガイドブックです。(おもに池袋から西側の店。11店舗)

著者は、なにか音楽関連のお仕事をしておられるようです。大衆酒場に関する見識については「うん、うん」と納得できることばかり書いてあります。

旨いものをひたすら旨いとまくしたてる、情熱あふれる酔っぱらいの戯言を満喫できる一冊です。

概要


紹介しているのは、以下の店舗。

かぶら屋(池袋)、金の字(清水)、平家(板橋)、ゆたか(石神井公園)、もつ鍋帝王ふるさと(池袋)、とんぼ亭(大泉学園)いせや総本店 公園店(吉祥寺)、久昇(藤沢)、楽楽屋(池袋)、友愛(練馬)、四文屋 なん八(下北沢)

ほかにも、巻頭言の一部をご紹介。

大好きなお酒を飲むという行為を中心に据え、酒場ごとの雰囲気を楽しみ、時には「一体この店の暖簾をくぐると、中はどうなってるんだろう?」という好奇心を満たす。そういう行為が好きなだけ

いいですね。『暖簾をくぐると〜』のくだりは、特に共感できます。

はじめて訪れる街において。嗅覚だけを頼りに見出した、引き戸ごしに賑わう酒場へ身を投じるときの、胸踊らせる、あの瞬間!

巻末の対談も見逃せない


大衆酒場ガイド本編のほかには、酔っぱらい同士の対談も有り。アル中ではないけれど毎日酒が飲みたい人間の本音を赤裸々に語っています。

特に『ケチ飲み』話や『サイゼリヤは酒を飲む場所』の話を楽しく読みました。毎日酒を飲まなければならない人間にとって、まさに核心を突く話題です。

本書は、おもに東京都内の大衆酒場ガイドブックなので、それ以外の地域の人にとっては実用的ではないかもしれません。しかし、酒場飲みが好きな人にとっては普遍的な内容ですから、冒頭だけでも是非。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)

「酒場LOVE」度
★★★★★(5)
「実用」度
★★★★☆(4)
「満足」度
★★★★☆(4)
「総合」
★★★★☆(4)



著者について


パリッコさん(@paricco)。ミュージシャン、漫画家、酒好き。最新刊は『クラブDJストーム(1)』(帯コメント:押切蓮介)


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