こんにちは!
つんどく速報ライター☆イマガワです。

ざっくり言うと


・彼女にはヒミツがある
・制服の下に、いつもスク水を着ている
・稀代の『スクール水着大好きっ娘』漫画

スクミズム総集編: 非実在学校指定水着少女物語~ほんとうはいないスク水ッ娘のおはなしスクミズム総集編: 非実在学校指定水着少女物語~ほんとうはいないスク水ッ娘のおはなし [Kindle版]
空条HYO太郎ヲ (著)

「あたしはスク水が好きだ。正確にはスク水に身を包んだあたし自身が大好きだ」

スク水を愛しすぎた先輩と、先輩が大好きな西田の二人が繰り広げる変な日常。
2007年から発行中の同人誌「SKMism~スクミズム」シリーズ第1弾から第4弾までを収録した総集編。

全94ページ(本編91ページ)。

『アンダーウェアの自由』とは


突然ですが。日本国憲法第19条を引用します。

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

いわゆる『内心の自由』です。われわれ日本国民は、秩序ある社会生活を持続するための制約を受けますが、心の中の自由は保証されています。

同様に。服の中の自由━━アンダーウェアの自由が保証されているはずです。公共性の要件を満たしていれば、あらゆる下着を身につけることが許されます。

たとえば、男性ビジネスパーソンの場合。
スーツやワイシャツ等、布一枚の向こう側において、ブラジャーを装着していようとも、全身を亀甲縛りにしていようとも、それを理由にして身柄を拘束されることはありません。

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

━━日本国憲法第22条第1項

職業選択の自由が保障されているのと同様に。われわれ国民には、絶対的な『アンダーウェア選択の自由』が保障されているわけです。

諸君 私はスク水が好きだ


本書『スクミズム総集編: 非実在学校指定水着少女物語~ほんとうはいないスク水ッ娘のおはなし』の主人公も、基本的人権のひとつ『アンダーウェアの自由』を享受している女子学生です。

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彼女は、(旧)スクール水着以外には興味がありません。

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制服の下は、いつもスクール水着。ただし、誰にも知られたくないと思っている。

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彼女はスク水に身を包んだ自らの姿を溺愛するあまりに━━そのスク水姿を一切の他人には見せまいと誓いを立てているのである

だからこそ。健康診断の日には、細心の注意が必要です。

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制服を脱ぐ状況にそなえて、事前にブラジャーを買っておいたのに……結局。

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自宅でも、すくみず三昧です。
ご覧のとおり、スクール水着を寝間着(パジャマ)代わりにしており、部屋着もスク水です。このあとシャワーシーンがありますが、やっぱりスクール水着で浴びています。

夏に欠かせないのは、冷やしすくみずです。画像引用は控えますが、冷蔵庫のフリーザー室には、常に4~5着のスクール水着がストックしてあります。熱中症対策にうってつけですね。

ド変態の後輩


じつは、もうひとり登場人物がいます。

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あたしは本気で信じてます。先輩に一番似合うのはスク水だって

後輩の西田です。この子はスクール水着フェチなのですが、主人公がすくみず狂であることを知りません。

先述したとおり『スク水姿を一切の他人には見せまいという誓い』を立てているので、西田の前では、むしろ『スク水なんてダサイ』という態度で通します。変態プレイの一環ですね。わかります。

スクール水着にまつわる、ふたりのド変態が繰り広げる攻防が笑いを誘います。

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とあるワンシーン。ブルマの代わりに体操着とスクール水着の組み合わせに挑戦して、西田が気づくか気づかないかのスリルを味わっています。

なんだこりゃああ!


いちど通して読みましたが、特殊嗜好すぎてストーリーが頭に入らない……もういちど読む……なるほどなるほど……3周目……ほうほう……ま、そういうこともあるかな……4周目……西田が可愛く見えはじめる……5周目……虚構と現実の境界があいまいになる……冬はともかく、夏季においては下着がわりのスクール水着って合理的かもしれない……6周目…………続編(゚д゚)マダー

全編にわたって肌色桃色ヤンバラヤンヤン、サービスカットの連続ですが━━不思議なことに劣情を催すことはありませんでした。

エッチだけどエッチじゃない。本書の主人公からはエロスではなく、むしろパトスを感じます。情念、あるいは、のがれることのできない宿業。

Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)


「フェチ」度
★★★★☆(4)
「百合」度
★★★★☆(4)
「満足」度
★★★★★(5)
「総合」
★★★★☆(4)


著者について


空条HYO太郎ヲさん(@kuhyo)。『くうじょう・ひょうたろを』と読みます。さまざまな同人誌を発行している。商業誌の掲載経験もあり。本書は、2010年・COMITIA92の新刊。


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