こんにちは。つんどく速報☆イマガワです。

さて、つんどく速報では、読者からの自薦・他薦を受け付けているのですが、毎日たくさんの情報を寄せていただいており、読むのが追いつきません! ありがとうございます!

そこで、いただいた推薦本のなかから、熱いコメントが寄せられた本を厳選してご紹介いたします。

本来であれば、編集部が読んでからレビューするのが「つんどく速報」のスタイルなのですが、おもしろそうな本の紹介を長い間ため込んでしまうのも申し訳ありませんので、推薦文を添えてここに掲載いたします。

それではどうぞ!



妖刀 有安杏果論妖刀 有安杏果論 [Kindle版]
からふね (著)
出版: からふね; 4版 (2014/3/28)

内容紹介
女性グループ初の国立競技場ライブを果たし快進撃を続ける「ももいろクローバーZ」。
個性的な5人のメンバーの中でもひときわ異彩を放つのが、「ちょっぴりおバカな小さな巨人」こと有安杏果(ありやすももか)。

彼女が笑い、泣き、踊り、歌う姿に、何故多くの人が魅せられ、涙するのか。
熱烈な杏果推しを自認する筆者が彼女の魅力、軌跡、そして未来を、好き勝手に、かつ暑苦しく語り尽くす。

【目次】
はじめに
第1章 有安杏果との出会い
・ももクロにハマったきっかけ
・有安杏果の第一印象
・「全力」の向こう側
第2章 ストレンジャー
・子役、ダンサー時代
・スターダスト移籍、Power Age時代
・ももクロ加入、その後
第3章 有安杏果の歌声=「妖刀」
・歌うたいのたまご
・泣きの歌声
・杏果は歌姫ではない
第4章 今そこにある奇跡を愛する
・とあるオフでの出来事
・筆談生活の理由
・和歌山の夜
第5章 表現者としての覚悟
・小池一夫先生の言葉より
・有安杏果が表現したいもの
・「ももパワー」の意味
第6章 歌うたいとして望むこと
・クロスオーバー
・幅
・ブレス
・発音
・音程
・セルフコントロール
第7章 有安杏果への私信
・歌を極める覚悟なんか要らない
・ありがとうのプレゼント
・歌え、生きるために
あとがき

ももいろクローバーZのメンバー『有安杏果(ありやすももか)』の熱烈なファンが著した評論集。

同人誌『ももクロ論壇 世界が感情を取り戻す(2013年発行)』の寄稿テキスト、『妖刀の現在(2013年公開)』を再編集したものです。

本来はポップミュージック論を主戦場としている著者が、アイドルファンの視点を越えて、アツく……ひたすら暑苦しく『有安杏果』の過去現在未来について語り尽くしている一冊。

 歌うたいにとっての自分の声が武器、刀とするならば、杏果の歌声は「妖刀」と言えるのかも知れません。切れ味は絶大ながら、使い手である自分自身に不幸や災禍をもたらすという意味において。

妖刀 有安杏果論』から引用

歌声妖刀論。宇多田ヒカルの実母である、故・藤圭子にも通じるように思いました。

わたしは『ももクロ』の知識が皆無ですが、つい買ってしまいました。(気軽に手に取りやすい価格でもある)
サンプル版の冒頭言を読んで、すくなからぬ興味が湧いたからです。無関心な人間にそう思わせる、熱を帯びた文章が詰まっています。



エス・エス・エスエス・エス・エス [Kindle版]
晴海まどか (著), はるめろん (イラスト)
出版: 白兎ワークス; 2版 誤字訂正版 (2014/4/10)

内容紹介
私を取り巻く環境や年齢ばかりが変化して、私を『大人』として扱いたがる。
中身は中学、高校、大学のあの頃からさしたる成長もしていないというのに、肉体ばかりが年をとる――

大森あかり。社会人バンド『shout』でボーカルをつとめる、悩める27歳。
6年間勤めていた会社を辞めたのち、バンド仲間・日向のマンションに転がり込んだ。
どうにかしないとと思いつつ、なんとなく動き出せずに時間ばかりが過ぎていく。

そんなある日、日向が“レル”と名乗る青年を拾ってきた。
それをきっかけに、何かが少しずつ変わっていく――

大人のための青春ストーリー。

自薦コメント
メンタル的には全然成長してないのに気がつけば三十歳目前。なんて焦りを感じる二十代後半女子と社会人バンドを描いたお話です。そんな焦りを感じたことがある人に読んでいただけたら嬉しいです。

ちなみにタイトルの三つ目の「S」であるSuomiは、フィンランド語でフィンランドを示します。Finlandは英語で、日本のことを英語でJapanというのと同じ感じです。作中ではフィンランド生まれのムーミンがちょいちょい出てきます。

三十路を間近にして、いまだモラトリアムをこじらせている登場人物たち。ストーリーの進展とともに、どのような成長や心境の変化を見せてくれるのか。サンプル版の先が気になりました。

著者は、晴海まどかさん。2014年4月現在、Kindleストアにおける発行タイトル数は20作品以上。怒涛の勢いで書き下ろし新作をリリースし続けています。



2オクロック2オクロック [Kindle版]
門屋亮 (著)

内容紹介
高萩正太郎は耳を疑った。
ハッキングを受けたのは、急成長している国内のインターネットサイト、アイマート・ドットコム。

さらに犯人が作成したコンピューターウイルスによって顧客の個人情報がインターネットに流出。その事件の容疑者として、恋人の本田みゆきが逮捕されたのだ。

2オクロックと名乗る人物からの犯行声明。

そんなとき、謎の男が高萩に連絡をとってくる。男は、犯人は本田みゆきではないと告げる。
高萩は、男の指示をうけて、まちる野のカフェに向かう。高萩は幼稚園(プリスクール)と呼ばれるハッカーのグループの存在を知る。

みゆきはハッカーだったのか。アイマート・ドットコムをハッキングした真犯人は誰か。そして2オクロックの目的とは。

自薦コメント
なし

インターネットを使うとしても、せいぜいウェブサイト閲覧やショッピング。そんな男の自宅に、あるとき不正アクセスを理由に警察が踏み込んできた。

身に覚えがないにもかかわらず、有無を言わさずにノートパソコンや携帯電話の押収がはじまり、警察署に連行される━━2012年夏に発生して、いまだ係争中である『PC遠隔操作事件』を彷彿とさせる内容のミステリー小説です。

以前に当サイトでご紹介した『まちる通りの殺人』の著者による第2作。



昭和七年生まれの母の自分史昭和七年生まれの母の自分史 [Kindle版]
舞露ゆみ (著), 宮崎孝子 (著)

内容紹介
誕生から敗戦までを綴っています。

江東区亀戸で生を受けた一少女が戦争を体験していく様子が描かれています。


自薦コメント
昭和七年、江東区亀戸で生を受けた一少女が語る昭和史。 誕生から第二次大戦前までの生活、戦争勃発後の様子、疎開生活、敗戦を綴っています。

個人的に、こういう内容のコンテンツは好きです。
なぜなら。本書のようなセルフパブリッシング本は、インターネットに足りないもの━━すなわちインターネット以前における市井の肉声を補うものだからです。



そのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだそのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだ [Kindle版]
犬吠埼一介 (著), かざあな (イラスト)
出版: 犬吠埼一介; 1版 (2014/4/1)


僕たちは、本当にセカイを変えることはできないのだろうか?

舞台は海べりの小国、エルメデ。この港湾国家では、人々が漁獲された魚や蟹を缶詰に加工して輸出する幅広い産業に従事して慎ましくも豊かに暮らしていた。

そんなある日。港湾労働組合の第三課……労働者たちに紛れて、平和な日常を維持監視する任務を持つニコルは、微かな異変を感じる。

だが彼はすぐに知ることになる。周到に張り巡らされた革命という罠が、すでに避けがたい形で炸裂し、街を覆うことになるからだ。

そして、ニコルは、レシカに出会う。

果たして、女を賭けた、港湾国家の趨勢を賭けた、男同士の戦いはいかに……?! プロレタリア文学を下地にしたスパイ小説です。


蛮勇は世界を巡る蛮勇は世界を巡る [Kindle版]
犬吠埼一介 (著), かざあな (イラスト)
出版: 犬吠埼一介; 6版 (2013/12/24)

内容紹介
22世紀。閉塞感を脱却するべくプロジェクト間の競争が激化し、都市経済の中心を担っていた。

火星というフロンティアを目指す勢力と地球に留まろうとする勢力が対立するなか、夢を自由に操作できる装置を開発していた末端プロジェクトのリーは、大型プロジェクトのリーダーであり謎の多い美女、カグヤと出会い惹かれていく。

静かだった彼の日常は騒然とし、大きな運命へと結びつけられていくのを感じるが……。

「かぐや姫」を題材にした近未来SFです。ハード過ぎない、レトロフューチャーを感じさせる軽快なSFになっています。

自薦コメント
短編集の「そのたま!」 に含まれていた作品を、それぞれイラストを豪華に 入れてリニューアルいたしました。昨今の個人出版 のなかでもこうした作風はなかなか珍しいものだと 思います。

当ブログで、以前ご紹介した『そのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだ』に収録していた短編集の分冊版です。

見た目を新装しただけでなく、新たなカラー挿絵を追加しています。
著者の犬吠埼さんは、日本版KDPの開始以前から、精力的な自費出版・同人活動をおこなっているクリエーターです。





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