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つんどく速報ライター☆イマガワです。
・4年に1度のコンビニバトルトーナメント
・超人的なコンビニ店員たちが本気でなぐりあう
・全7部作の第1巻
つんどく速報ライター☆イマガワです。
ざっくり言うと
・4年に1度のコンビニバトルトーナメント
・超人的なコンビニ店員たちが本気でなぐりあう
・全7部作の第1巻
鶴ヶ島 コンビニ戦記 0 [Kindle版]
幻夜軌跡 (著), 芳村拓哉 (イラスト)
出版: のぎのぎ出版; 1版 (2014/6/7)
4年に一度のコンビニバトルオリンピックも2014年が5回目の開催だ。
上位7チェーンが各店舗ごとに代表2名を決めて予選から本選までを戦う タッグトーナメントは、全国6万店以上から最強を決める武力闘争だ。
優勝したチェーンは龍の加護を得ると例えられ、優勝特典のエリア独占権だけでなく、 イメージアップによるスポンサー収益と客数の増加など良いことずくめだ。
今年の本選の地は龍が棲むという鶴ヶ島。 そのフレンズ鶴ヶ島駅前店で春からアルバイトを始めた元気とるい。
二人は仕事ができないしやる気がない。
そんな二人がまさかの代表になった。さあどうなる!?
文庫本サイズ換算337ページ。オールカラーイラスト17枚。
※製品版は、タテ書きです。下記プレビューはPC向けです。
コンビニ戦争
いれたてコーヒー、高級食パン、フライドチキン、アニメタイアップ商品など。いまや10兆円産業であるコンビニ各社がくりひろげる競争は、現在進行形で激化の一途をたどっています。
本書『鶴ヶ島 コンビニ戦記 0』は、実際のコンビニ戦争の熱気そのままに━━栄光と加盟店ロイヤリティ50%免除を賭けて、えらばれし名物店員たちがバトルトーナメント形式でしのぎを削りあう、異色のライトノベルです。
ルール
各チェーンそれぞれが支給されたコンビニスーツを研究し、肉体に損傷を与えないコンビニスーツしか破壊しない武器とそれを防ぐ防具の開発にいそしむようになった。
『鶴ヶ島 コンビニ戦記 0』から引用。以下おなじ
一、基本的に二対二で戦う
二、対戦相手それぞれの三つあるライフビットの破壊、または戦闘続行不可能で勝利
三、直接相手の体を狙った場合、勝利後の獲得ポイントが減点される
加盟店は契約時にコンビニバトルが契約に含まれているし、好成績を残した店舗は月々に払うロイヤリティの減額といった恩恵を受けられる。
全国6万店舗から2人一組が出場して、予選をおこなう。
本戦では、天空競技場とよばれる特設コロシアムにおいて、7つのチェーン店の代表選手が、知力と武力を駆使して競いあう。
勝敗の判定は、パワードスーツ(コンビニスーツ)に付属している『ライフビット』の数値によって決する。ライフビットの単位は『円』であり、選手の時給・業務スキル・勤務時間から算出される。選手固有の必殺技もある。
日本各地の強豪たち
コンビニ業界シェア1位の『ヘヴン』チェーン。
流通・商品開発・店舗オペレーションを極めた王者は、ひそかに恐るべき研究を進めていた。
ヘヴン社長はある目的のために、全国の孤児を対象にした適性検査を行い、数人の子供が選ばれて引き取られた。
その目的とは、理想のコンビニスタッフを育成するプログラムの完成である。
コードネーム・修羅(しゅら)。究極のコンビニ店員育成プログラム。非人道的な訓練を生き抜いた者だけに与えられる称号。
修羅は、24時間ほぼ不眠不休で1週間、コンビニ業務をやりとげる強い肉体と精神力をそなえていた。
音無空(おとなし・そら)は、修羅である。
育成プログラムを修了した16歳の空は、山口・鳥取・島根・広島・岡山で勢力をほこっていたコンビニ『シン』チェーンを、その圧倒的能力によって滅ぼしてしまった。
中国地方の強豪チェーンに短期間で白旗を上げさせた手腕によって、音無空は、いつしか『ヘヴンの戦乙女』と呼ばれるようになる。
コンビニ全国統一を目指すヘヴン社長は、あらたな特命を発する。
次の標的は、四国を独占支配しているコンビニチェーン『レガシー』だった。
四国、侵攻
『レガシー』グループ。壇ノ浦合戦でおちのびた平家の子孫たちが経営するという、異色のコンビニチェーン。
およそ600店舗を、徳島・香川・愛媛・高知のみで運営しており、全国展開は考えていない。業界6位であるものの、地元四国に密着した堅実な運営によって顧客満足度は高い。
『レガシー』は、ヘヴンに滅ぼされたコンビニチェーン『シン』店員の受け入れ先であり、暴君ヘヴンには激しい対抗意識があった。
レガシーのエース店員である『救世』は、偵察のため四国に乗りこんできた戦乙女・空と出会う。ふたりは敵同士でありながらも、想いを寄せあう。
しかし、空はコンビニの修羅として育てられたがゆえに、どうしても気持ちに素直になることができなかった。
感想
本書の世界観のユニークなところは、超人的な店員たちが実際のコンビニ売上競争にまで大きな影響を与えるという設定です。
コンビニオリンピック優勝がチェーン全体のイメージを向上させるからだ、といいます。開催による経済効果は1兆円とも書いてありました。これは、2014年W杯によってブラジルにもたらされる観光収入に匹敵するほどです。
現実のコンビニ業界とはかけはなれた設定ですが━━あえて奇想天外なファンタジーにすることで、読んで楽しめるライトノベルとして成立しています。
本書『鶴ヶ島 コンビニ戦記 0』は、全7部作の第1巻です。ゼロの名が示すとおり大会前夜の物語であり、出場選手たちの顔見せや、コンビニ戦国時代の背景や情勢などを紹介しています。
時間軸でいうならば、本書は『コンビニオリンピック』の開催3週間前です。完結が何年後になるのかわかりませんが、続編を楽しみにしています。
Kindleストアでサンプルが無料で読めます。お試しください。(スマートフォン、タブレットでもOK)
- 鶴ヶ島 コンビニ戦記 0
- 著者:幻夜軌跡 イラスト:芳村拓哉
- 価格:300円
- 読了にかかる時間:約2.5時間(個人差があります)
「熱血」度 ★★★★★(5) 「設定がおもしろい」度 ★★★★☆(4) 「満足」度 ★★★★☆(4) 「総合」 ★★★★☆(4)
著者について
幻夜軌跡さん(@Osefly)。『まぼやのきせき』と読みます。1984年東京生まれ。大学在学中から小説のことを考えて書き続けてきたそうです。
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